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なぜ経済(だけ)を学んでも世の中は変わらないのか。

こんにちは。
経済学を学んでいる大学4年です!!

最近色んな人に言っているのは、
マクロ(経済)の諸問題をミクロ(ビジネス)側から解決していきたい。
ということです。

ここに至った経緯をタイトルの伏線回収をしていきながらお話しします。

まず経済学と経営学の両方を学んできた考えたのが、
経済は経済学では必ずしも社会現象を説明できない、経済学で出た結論は実践するのが難しいということです。
しかしながら経済学は社会現象・社会構造を読み解く強力なヒントになります。

1. 経済学では必ずしも社会現象を説明できない

まず前提として、
経済で使われるモデルはリアルな社会現象を必ずしも説明できません。
どういうことかといいますと、現時点で経済学のモデルと社会に起こりうる現象の間に乖離があるということです。

例えば、景気循環を例に挙げると、加速度原理モデルでは規則的な景気循環が発生すると考察できる。しかしリアルなデータを見るとそんな規則性はなく実体経済を説明できない。ということが沢山ある。

なぜこのようなことが起こるのか。

1つ目は大前提として経済学では、人は常に合理的であると考えるから。
この時点でリアル社会と乖離しています。
ただ現在では経済学でもそれを耳にタコができるほど聞かされているので、
人間は非合理的であるという観点から行動経済学とかが流行ったりしています。

2つ目に経済学で用いられるパラメーター(関数)は主観でしかないから。
と言うかそもそも社会現象を分析しようとするときに、何を選んで何を捨てるかは経済学者次第です。
そうして出た結果は、現実と削ぐわない場合があります。

経済学では理論をベースにするため、机上の空論になりがちです。

そんなことを言っていますが
経済学は社会現象・社会構造を読み解く強力なヒントになります。
資本主義を知る時に、切り離すことができない搾取が起こる構造を学ぶことができたり(労働経済学)、資本家と労働者階級の格差の説明もつきます。

2. 実践が難しい

私が経済学を学ぶきっかけとなったのが高校3年の時に出会った
トマ・ピケティの『21世紀の資本論』を例に挙げます。

トマピケティはr>gの法則を過去の膨大なデータを根拠に提唱しました。

彼はそれを提唱した上で、「富裕層にもっと所得税を課すべきだ」という結論を述べています。

しかし、データに裏付いていたとしてもこれを実践することは可能なのでしょうか?
これを実践するには、国単位で政策増税に踏み込む必要があります。

経済学は家計・企業・政府を主体にした学問であり、
いざ結論が出ても実践するのは大変困難であるとされます。

3.  だからこそマクロの諸問題をビジネスで解決していきたい

だからこそ私は社会現象を読み解く経済学からヒントをもらい、
ミクロに働きかけるビジネスで社会現象に対してアプローチしていきたいと考えています。

私はマクロとミクロの視点両方を持ちながらそれを繋げるパイプのような人になりたい。

経済学で得られたヒントを、経済では説明できない”非合理的な”人が主体である企業・ビジネスサイドから社会を変えていきたい。

と考え日々行動しています。

長くなりましたが読んでくださりありがとうございました〜!



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