見出し画像

顕在記憶・潜在記憶

親や他者から与えられた『自分はダメな存在だという呪い』を、金継ぎのように『自分らしさという祝福』に変容させ、自分らしさで生きていく事をサポートしているハカセです(^^)
今回は記憶について皆さんと共有したいなと想います(^^)


記憶について

皆さんは記憶に2種類あることをご存知でしょうか?
1つは覚えている記憶。
もう1つは覚えていないけれど、身体に刻まれている記憶です。
覚えている記憶を顕在記憶、覚えていないけれど身体に刻まれている記憶を潜在記憶と言います。

顕在記憶とは

昨日何を食べましたか?
最近あった楽しかった出来事は何ですか?

このような問いに答えらえる記憶を、顕在記憶と言います。
顕在記憶は思いだせる記憶の事です。

ではなぜ思いだせるのでしょうか?
それは言語化可能だからです。
別の言い方をすると、ラベリングできている事は、思いだすことが可能なのです。

これは人が思考をする時、思いだす時に『コトバ』という道具を使う事に由来します。
『コトバ』なくして思考をすることはありえません。
そして、『コトバ』を使って物事を意識整理記憶します。
つまりインプットにもアウトプットにも『コトバ』を使うという事が不可欠なのです。

人の成長発達

ここで人の成長発達に意識を向けてみましょう。
人はお腹にいる時、そして生後2年ほどは右脳が成長発達します。
そして、2歳前後から左脳が急激に成長発達します。
つまり、脳は右脳→左脳の順に成長発達します。

簡単に言えば右脳が感情や情緒、無意識の領域を司ります。
そして、左脳が言語や論理的、意識の部分を司ります。

ここで注目してほしいのが、2歳前後まで左脳が成長発達していない点です。
つまり、2歳前後までは言語的にラベリングできないのです。
それは記憶が定着しにくい事を意味しています。
胎内記憶や産まれる前の記憶という例外はありますが、多くの人が2歳前後までの記憶がおぼろげな理由はここにあります。

潜在記憶とは

では、2歳までの起こった出来事は記憶されないのでしょうか?
そんなことはありません。
2歳以前、正確に言えば言語的なラベリングができる前の記憶は、左脳が記憶しているやり方と別のやり方で、記憶として保持されています。

これが潜在記憶です。
そして、顕在記憶が脳の海馬を中心にしているのに対して、右脳は身体と繋がっている事から、潜在記憶の中心は身体です。
つまり、2歳以前の記憶は身体中心の記憶として保持されます。

余談ですが、潜在記憶の中には手続き記録と言われる、運転や自転車の乗り方のように、1度身に着けると忘れないモノも含まれます。
こちらも身体ベースの記憶ですね。

コトバにできない生きづらさの正体

潜在記憶の影響は計り知れません。
特に大変なのは、顕在記憶のように本人が気づく、自覚するという事ができな点です。
それは、その出来事が起こった当時に、言語的なラベリングができていないので、『コトバ』での説明ができないからです。
『コトバ』が使えないという事は、思考もできないという事です。

先ほどもお伝えした通り、言語獲得以前の記憶は潜在記憶となって記憶されます。
これは、複雑性・発達性・関係性のPTSDやトラウマにも言える事です。
つまり、言語獲得以前の本当に幼いころ(赤ん坊)の頃にうけたココロや関係性、身体の傷というのは、本人の意識的な領域ではなく、無意識的な領域での記憶となります。

ここに、コトバにできない生きづらさの核があることがありえます。
本人が意識的に思考できる領域の中にない記憶なので、考える、思考する、気づくという事が不可能なのです。

この事は、解離という防衛と同じ働きをしています。
解離が、自分が経験した出来事を忘れたことすら忘れることなのに対して、潜在記憶はそもそも意識に上らない記憶です。

細かな違いはあるにしても、人生への影響という意味では、どちらも同じくらい深刻な影響を与えます。
どちらも『何故かわからないけれど』生きづらい、うまくいかない、人を信頼できないという事に繋がるからです。
ですので、私は潜在記憶を『解離された記憶』と言っても間違いではないと想っています。

潜在記憶になっている傷に気づく・癒す

では、そのように思いだせないのに影響を与え続けてくる潜在記憶になっている傷に、気づいたり、癒したりするにはどうすればいいのでしょうか?
何もできずに一生影響を受け続けるのでしょうか?

そんなことはありません。
潜在記憶になっている傷に気づくこと、癒すことはできます。
それには条件があります。
それは、他者との関係性の中で気づく、癒すということです。

子供が最初に親から『コトバ』を教えてもらい使えるようになるように。自分1人ではラベリングできない潜在記憶には、他者からのラベリングが必要です。

あなたが感じている、あるいは捉えどころがないようなその感覚って○○(例えば怒り、恐怖、絶望)なのかな?
という具合に、他者とのやり取りの中で、お互いにとって了解可能なラベリングをしてく作業をしていきます。

この作業を丁寧に時間をかけて行う事によって、潜在記憶になっている傷を、意識化し、思考可能、了解可能なものへとしていきます。
そうすることによって、傷に気づいたり、癒したりすることが可能になります。

この作業をする時は、信頼できる友人やパートナー家族とでも、もちろんいいですし、我々のようなプロを活用するという事でもいいと想います。
我々のようなプロであれば、言語的なやり取り以外にも、直接身体へアプローチし、潜在意識にアクセスするやり方も知っていますので、オススメではありますが(笑)

もしあなたが、コトバにできないモヤモヤ、何でかわからないけれど生きづらい、どうしてか人を信頼できないという悩みを持っているのなら、ぜひとも我々プロのセラピスト・カウンセラーを活用してください。
あなたが1人で頑張る時間は終わりました。
これからは、誰かに頼りあなたの悩みを共有してください。
そうする事が、あなたがあなたとなって人生を送るへと繋がりますから。

参考書籍


カウンセリング・セラピーの詳細や日程、カウンセラー・セラピスト養成やブラッシュアップ講座、カウンセリング・セラピーのトレーニングのお問い合わせ先
strangejourney0406@gmail.com

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?