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【 再会 】

あの日、いつもの峠で 「また逢いましょう」そう約束した。あれからどれぐらい経った

『出逢い』

突然、彼からDMが届く。このタイミングでの再会に、一体どんな意味が隠されているのだろう.....

さあその意味、少しずつ紐解いていこう



 再会、しかし連日の疲れからどうしても身体が動かない。世間でいう普通じゃないことを実現しようとしているのだから、周りとは違うやり方でいくしかなく身体は常に限界だ、余力なんて何処にも残されていない。


そんな状態だから、今回は峠ではなく近場を使わせてもらった

『対談』

 先ずはブラックコーヒーで乾杯。再会を喜び、峠では話しきれなかったことを互いにぶつけ合った。

 私はよく、覚悟について話をする。だから自然と言葉にも力が入ってしまう。だが、不思議と彼の言葉からも何かを感じる。どうしてだろう?

理解するのに、そう時間はかからなかった。

なぜなら彼もまた、誰の手も借りず、自力で“死線”を乗り越えてきたという過去を持つ者だったからだ。

インスタも拝見させてもらった。
(※個人ブログの為、検索しても簡単にはヒットしません)

内容は、STRAIN Racingのやり方と非常に酷似している。これなら私の投稿に興味を示すのも無理はない。きっと自分と重なったのだろう。


さあ、前振りはここまで

いよいよ本題に入る

このタイミングでの再会に、一体どんな意味が隠されていたのだろうか?その答えをここに綴る

 彼はこれまでに多種多彩なクルマを駆り峠を攻めてきた。「もっとクルマの運転が上手くなりたい」「もっと速く走れるようになりたい」その思いで今も峠を走り続けている。「どうしたらもっと...」その探究心が今の彼を創り出しているといっても過言ではない。そういわれると、彼のことが気になる方もいるのだろうが、世間の誰もが認めるような実績、そんなモノは持ち合わせていない。彼だけではなく私も同様だ。それでも私より峠を知り、私よりクルマを上手く扱える。これがSTRAIN Racingに対する実績だ。

誰もが認める ・・・ そんなモノは要らない、私が認めた、それだけで充分。


だから彼に想いを伝えた.....

『NAアルト 黒と白』


ある一つの条件を呑んでもらった上で「STRAIN Racingアルトの開発ドライバーとして協力してほしい 」

即答だった。更に彼は自分のアルトも開発車輌として提供するという。

展開が早い(話し合いのなか、インスタのアカウント、ユーザー名までも変えていた)。素速い決断、素速い行動力、これこそ私が求め続けていた

 “ライバルではない、共に高め合える仲間”

これが今回の出逢いから見出した答えだ

 彼からは知識と経験、パーツやセッティングに対するコメント、更に車輌の提供をしてもらう。STRAIN Racingからは、表に出さない知識と技術、テストパーツの提供、それから作業環境を、ここに金銭のやり取りは一切ない。互いを刺激し合い、共に高め合い、持っているものを生かし合う。至ってシンプルな話。

ライバルという高め合いも存在するのだが、ただライバル関係とは、必ずどちらかが勝ち、どちらかが負ける。“勝負の世界“そちらが好きな人は、思う存分その世界で楽しんでほしい。

良い悪いではなく、どちらの世界が自分に合っているかというだけで、大した違いはない。


 きっとこの記事を読んだ方の中に、彼を「いいな〜」と羨む人もいるだろう。じゃあ、彼が受け入れた”ある一つの条件“を聞いてもまだ、そう言えるだろうか?

『2台となった開発車輌』


 「テスト中、何が起きても自己責任 」



責任逃ればかりが目立つ昨今、はたしてあなたはこの条件、すんなり受け入れられるだろうか?

工賃が無料だから、作業スペースも工具も自由に使えるから、パーツも提供してもらえるから、そんな眼に見えることばかりで判断し、「いいな〜」と思っていないだろうか?

何のリスクも負わず、覚悟もせず、美味しい話にだけ乗っかる。はたして、そんな生き方で必要な何かは手に入るのだろうか?


『プロフィールの変更、気付いた人は何人いるだろう?』

 最後に、プロフィール変更の本当の意味、この記事を読んで頂いている方にだけお伝えしよう。


「どんな些細なことでもいい、自分はこんなクルマに仕上げたいんだ!そういうハッキリとしたビジョン、こだわりを持って本気で依頼してくれる人以外は、こちらも本気で向き合えません」

つまり、自分を貫き通せる人が対象だということ。


 自分の置かれた状況、周りからの声、そんなものにいつも振り回され、ある日振り返ってみたら結局何がしたかったのか分からない。
そんなことに一々付き合わされていたら、STRAIN RacingがSTRAIN Racingではなくなってしまう。プロフィール変更はある種、意思表明みたいなものだ。

 それから「今後が不安だから、老後の為に」こんな言葉もよく耳にする。これを聞くたびに“この人は幸せなんだな“と心の底から思う。

そうだろう、その人には“今後や老後が当たり前のように来る“ということを口にしているのだから。しかし私は死というものに直面したあの日から、明日という日が絶対に来るなんて思ってはいない。いつ来るか分からない死に際で後悔しないよう、今日一日を全力で生ききっている。

その時は、いつだって突然やってくる

だからこそ、これからは己を持った人だけをサポートしていく


何よりも自分のために.....     <STRAIN Racing>

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