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評価の果てに見える景色

今回のテーマは、

『身体を診る専門家として必要なこと』

理学療法士を目指す方やトレーナーを目指す方、
柔道整復師や整体師を目指す方等の今後の力になればと思います。

医療とフィットネス

初めに現在の日本の医療費は
どのくらい掛かっているかご存じでしょうか。

2018年度の総額は概算で42兆6000億円、
前年度から+3000億円増加しました。
2040年には67兆円にまで達すると予測されています。

これらの背景には高齢化社会の影響を受けていると言われます。

国はこの予算を削減するべく、
ジェネリック医薬品の普及率の向上を図るほか、
診療報酬の見直し等も行われます。

私は以前まで理学療法士として勤務しておりましたので、
ご高齢の方のリハビリに取り組む際に
少しばかり高齢化社会の現実を感じていました。

『身体を診る専門家』であれば、
必ず考えておかなければいけないことだと感じます。

なぜ、この社会の現象に目をむけることが大切かと申しますと、
年々フィットネスに対する社会の見方が変化してきたのが大きな理由です。

求められる能力

以前までの運動に対するイメージとして
『痩せる』『動けるカラダ』という枠組みでしか
世に認知されていなかったと思います。

しかしながら現在は『人生100年時代』と言われる程、
健康への興味・関心が高まってきました。

そこでセラピストやトレーナーに求められる能力の幅が広がりました。

身体機能を改善するだけでは不十分!
トレーニングをするだけでは不十分!

という認識は今後も加速するでしょう。

観察力と分析力

『身体を診る専門家』として
個人的に重要度が高いものは何かと言いますと、
評価スキル』です。

患者様・お客様と対面した瞬間から評価の開始です。

相手の第一印象から評価の構成プログラムを組み立てる必要があります。

勿論、おおよそは想像でしか解りませんが、
診る力を向上させるためには、
対面した瞬間からの観察と分析が重要です。

姿勢アライメント、歩容形態はまず分析できた方が良いと感じます。
姿勢や歩行は無意識に行うものなので日常生活の背景が現れやすいです。

目を凝らして観察すると一人一人かなりの違いがあります。

評価からみたカラダ

職種によって相手の目的が異なりますが、
無意識で起こる身体の運動形態と
意識して行うトレーニングではギャップが生まれます。

意識して行うトレーニングや筋肉への刺激が、
無意識下で身体の反応として現れないと
容易に身体は破壊されてしまうのです。

そのため無意識で行われる姿勢変化や
歩容形態は最低限分析出来るに越したことがないのです。

次回は評価に関して具体的に書きます。

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