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劇団の色恋。

  私が20歳の時、お手伝していた小劇団さんは、3つあり、声優さんも出演する(ここで声優笹沼晃さんにお会いしたことがある)ものから、コスプレ系の趣味劇団(売上なし完全に趣味)やチケットノルマのある舞台劇団。


   もう、消えてないけど、『奇妙な庭』という意味合いの劇団があって、ある演劇祭で優勝までした。


    優勝を機に叩かれて、あることないこと2chにスレッドがたって、劇団の主宰がそれをみてしまい、心を痛めたところまでは、知っている。



   その劇団も色恋があって、劇団内でくっついたり離れたりしてて、みんな穴兄妹じゃないけど近場でなんでそうなるのか、ってくらい元カノも元彼もいるのに劇団が成り立つというのが凄くて


  私はもちろん、そこに混ざらないようにした。


  気になる舞台俳優がいなかったわけじゃないし、好きか嫌いか言われたら好きだったけど

  芸能人じゃないし、舞台俳優さんは、身近で


  恋も出来そうだったけど



    私にとって、この劇団も劇団員も『推し』でアイドルのようだったから、混ざって


   リアルになることが怖かった。



  私の好きな俳優は、私の大好きな女優と付き合いだして、その2人と相変わらず私は仲良くて会話をすることを選んだ。


    『恋に臆病すぎる私』


   どちらも失わないし、舞台を見に来ることが気まずくなることもない。



   だけど、なぜか

    私もも好きだったひとが、彼女できてそれも見守り続けると

    聞かれるのよ


   『ことねぇは、俺の事、好きだった?』




     

 

  ・・・・・・・きっとね彼女とうまくいってなくて

   それだけだよ

    「さぁ?どうかな?ファンだから好きだよね。でも異性としてってこと?」




    『異性として』


     「好き・・・・・・・って言ったらどうするの?」

     『俺も……』「〇〇ちゃんと上手くいってない?どした?私は仲のいい2人が好きだしファンだからさ」




    『ねぇ、ことねぇってはぐらかすけどさ』

  「彼女いるときに、聞くのはダメだよ!」


      『・・・・・・・あ、怒った?ごめん、あの』


    「私ね、この劇団好きなの。ほんとうに大好きなの。それだけはわかって欲しい。2人とも大好きだよ」


    『ごめん、ちょっと喧嘩してて、ことねぇに好きっていわれたら元気でたよ。ごめんごめん、忘れて』




      ……私も好き、だよ。でも付き合う勇気はないよ。ごめんね。ありがとう。



     私は付き合う勇気がない時、好きでも気持ちは伝えない。

    それが『誠意』だと思っているよ







  もうその劇団は、ない
   
     その2人がどうなったかも、私は知らない




  直後に私も全国出版をして、2chで実名で叩かれて携帯番号を変えることになるのを、私はまだ知らない。



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