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自然の中で学ぶ〜5つのヒント

自然の中で遊ぶのは子どもの学びに欠かせないものであり、とても魅力的です。何か準備する必要もないですし、子どもは自然の中から遊びを探して、学んでいきます。では、我々は自然の中で子供と何をすればいい?何をしない方がいい??大人はどのようにサポートする?簡単なようで、考え出すと難しくなってくる方もいるかもしれません。

子どもたちと自然遊びをするための5つのヒント

をニュージーランドのStorypark ソニアのブログからご紹介します。

※Storypark (ストーリーパーク)とは
NZで生まれたデジタル化されたラーニングストーリー。ラーニングストーリーはニュージーランド(NZ)発祥のドキュメンテーションの一つで、アセスメント手法として普及しています。
子どもにどんな学びがあったのか(それがどのように発展したのか)、言葉や写真・動画などを用いて作成します。NZの乳幼児教育カリキュラム「テ・ファーリキ」に基づいて普及し、子ども理解・幼保小連携・保護者との関係構築などに繋がっています。

とにかく外に出よう!

計画する必要も、考えすぎる必要も、計画的な活動も必要ありません。むしろ、計画的な活動や何かを考えていないほうがいいくらいです。自然の中で学ぶことは楽しいし、魔法のような瞬間は、とてもシンプルで小さなことかもしれません。例えば、子どもが水たまりに飛び込むのを「ダメ」と言わずに許可したときです。

子どもを信じよう!

子どもたちをできるだけ安全に保ちたい、けがや危害から守りたいと思うのは、私たちの自然な本能です。しかし、その意味するところ、そしてその姿は、必ずしも想像しているようなものではありません。それは、子どもたちがもっと冒険的な自然遊びをするように仕向けるのもよいのです。木に登りたがる、切り株から葉っぱの山に飛び込みたがる、、、子どもたちの挑戦の行く末を見守るように意識してみましょう。
注意:例外もあります。もし子どもが折れた枝に登ったり、水の流れを渡ろうとしたり、その他危険な状況にあるのを見かけたら、子どもの安全を確保するために介入することをおすすめします。

自分の気持ちを確認しよう!

これは保護者の方へのアドバイスです。もしお子さんに危険を冒すことを奨励する準備ができていないと感じたら、そのことを振り返り、なぜそう感じるのか自分に問いかけてみてください。そのとき、子どもを信頼するのは難しいと感じているのは、合理的なことでしょうか?もし、ちょっとしたサポートが必要なら、そのサポートを求め、支えてくれる同じ志を持つ仲間を見つけることです。教育者にも同じことが言えます。危険を冒す際に、自分の能力を評価するために子どもを信頼するのが難しいと感じたら、それがなぜなのかを考えてみてください。子どもが高いところから落ちるのを目撃したことがありますか?子供の頃、自然の中で遊んでいて怪我をしたことがありますか?親が認めてくれないと心配していませんか?多くの場合、より深いレベルでこのことについて考えると、自分の理由が明らかになり、その後、より深いレベルでこれに取り組むことができることに気づくでしょう。

一緒に遊べる友達を見つけよう!

もうひとつ、子どもと一緒に屋外で自由気ままに遊びたいと思っている大人たちと、どうやったら知り合いになれるでしょうか?屋外で遊んだり、子どもが屋外で遊べるようにサポートしたりするには、同じように屋外で遊んでいる子どもがたくさんいれば、簡単です。ほんの数世代前までは、子どもたちは街で遊び、互いに危険について教え合い、新しい遊びをし、楽しんでいました。これを「ネイチャー・プレイ・デート」で再現すれば、子どもにとってもあなたにとっても、野外での冒険がより楽しいものになるはずです。

子どもは時に不快な思いをしていることを受け止めよう!

自然遊びがいつも晴れやかで笑顔が絶えないわけではありません。子どもは外で嫌な思いをすることがあります。だからといって、自然が嫌いなわけではありませんし、外に遊びに連れて行くなというわけでもありません。寒かったり、転んでしまったり、さまざまな理由で子どもは外に出るのを嫌がります。寒かったり、転んだり、本能に反することかもしれませんが、子どもにとって居心地が悪いということはとても大切なことです。寒さを感じたり、季節の移り変わりを感じたりすることは、子どもにとって大切なことです。自然の中で学ぶという体験が大切なのです。子どもたちが不快に感じるときだけでなく、喜びや感動、好奇心、驚きを感じるときがあることを忘れないでください。これは、人生における経験であり、子どもたちにあらゆる感情や感覚を経験させる自由を与えるものです。私たちの仕事は、子どもたちにこの経験をするためのスペースを与えることです。

その他のインスピレーションはこちら:カナダChild and Nature Alliance of Canada のMarlene Power とのインタビューから

いかがだったでしょうか?自然遊びの参考になれば良いです。ところで、ニュージーランドでは子どもたちは毎日どのように遊んでいるのでしょうか。
気になる方が是非参考にしていただきたいのが、、、

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