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中学2年 逃走

サッカー部の練習が終わり、部活仲間のMと一緒に帰ることになった。

季節は11月ということもあり、外はすでに薄暗かった。

正門までの距離はだいたい50メートル。
冷たい両手をポケットに突っ込みながら歩いていた。

ふと、正門を見てみると、他の部活の生徒たちが帰宅もせず談笑していた。

しかし、私たちが気になったのは彼らの姿ではなく、別の集団だった。
この時間に似つかわしくない制服姿の女子集団に目がいった。

詳しい経緯は書かないが、この集団は我々二人を待ち伏せしていた。

数日前、一人で帰宅していた私は、
この集団の中の一人に尾行された。

なんとも奇遇なことに、
その日私と一緒に帰宅しようとしていたMも数日前、尾行されていた。

正門までの距離が30メートル、20メートルと近くにつれ、
Mとの共通認識は固まっていった。

「このまま帰ったら危険だ」

結局私たちは回れ右をして、裏門から帰宅した。

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