瀬戸

32歳女性。雑記など。ささやかな幸せやひそやかな絶望を小さな物語に書いたりもします。

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最近の記事

人生は自分を愛せるようになる旅

7月、祖父が死んだ。 大好きなおじいちゃん。 99歳だった。 大往生といえばそれまでだけど、やっぱりもっと生きて欲しかった。 ついこないだまで自分で歩いて大好きなチョコとみかんを食べていたじいちゃんだが、亡くなる数ヶ月前から眠る時間が増え、歩けなくなり、ご飯が食べられなくなった。 最後は自分で排泄もできなくなって、じいちゃんも周りも大変だった。 死ぬのって大変なんだなと思った。 死は必ずいつか自分にも訪れる。 死ぬのはどんな感覚なんだろう? 痛いのと苦しいのはいやだから。

    • コロナ禍のおうち時間で病んだ私が4つの設備投資で環境を変え自分を取り戻すまで【健康になりたい】

      1年半前、急遽、全世界を覆ったウイルスによる自宅待機。 もともと仕事で高いストレスを抱えていましたが、春から仕事も在宅勤務を強いられ、達成感もなく、息抜きもできず、、、 半年ほど過ごした結果、公私によるストレスの結果として、朝起きられない、頻繁な腹痛や頭痛、そして無力感による自己否定によりメンタルがぼろぼろになり 1年ほど本当につらい日々を過ごしました。 その後、半年ほど仕事上のリハビリ期間を経て、同じ春が来た時、私生活でもこのまま同じことをやっていると去年の苦しみを繰り

      • 「僕のこと好きですか?」(小説)

        「僕のこと好きですか?」 そんなしょうもないことを真正面から聞いてきたのは、会社の後輩である。 ちなみにこの『好き』というのは恋愛的な側面からの文言ではない。 『人間』として、自分のことをどう思っているかという問いなのである。 彼とは年代も近いこともあって、複数人の会社の同僚と休日に健全な遊びをするような仲だ。 「好きでもあるし、嫌いでもあるよ。」 いつもそう伝えるのだが、物事を真正面からとらえがちな彼がそれを理解することはない。 好きな人と嫌いな人がいる。それが彼の世

        • 日曜日のミルクティー(エッセイ)

          最近体の疲れが抜けない。まだそんなに歳でもないのにな、28歳ってそんなものなんだろうか。 疲れが抜けないというか、あるタイミングでどっと疲れる。 会社に行った後とか、好きだったはずの飲み会とか、人がたくさんいるカフェとか。 人と話したり癒されに行ったのに、明るくお酒を飲んではしゃいだ後に、みんなと別れた後にどっと疲れている。 ニコニコ笑って手を振って別れた後に、帰りの電車で泣くこともある。 他の乗客の人からは頭がおかしい人だと思われているかもしれない。いいや、他の人は私なんか

        人生は自分を愛せるようになる旅

        • コロナ禍のおうち時間で病んだ私が4つの設備投資で環境を変え自分を取り戻すまで【健康になりたい】

        • 「僕のこと好きですか?」(小説)

        • 日曜日のミルクティー(エッセイ)

          お気に入りの場所(エッセイ)

          燃えるような夕陽だった。 マンションの非常階段を駆け上がる。 乗り出した先には、混みあったビルのむこうに 今日の太陽が沈んでいっている。 太陽は雲に隠れているが、照らされた雲は燃えるよう。 マンションの前の空き地にはこの時間になると、 おきまりのようにいつも同じ猫が過ぎ行く時間を楽しむように寝転がっている。 白と黒のぶち柄の猫。遠く、夕日を眺めるように。 あいつもわたしと一緒なのかな。 夕暮れの空には薄桃色の雲が広がっているが、さらに見上げるとつながる空は、透き通るようには

          お気に入りの場所(エッセイ)