あーきてつ

毎晩息子に読み聞かせならぬ語り聞かせをしています。 息子にしたお話をどんどん忘れていく…

あーきてつ

毎晩息子に読み聞かせならぬ語り聞かせをしています。 息子にしたお話をどんどん忘れていくのでnoteにまとめて 残していきます。

最近の記事

Story 9 栗星人

てっちゃんが大好きな甘栗を食べていると、どこからか「その栗をワシに寄こせ!」という声が聞こえてきました。 「誰?どこにいるの?」とてっちゃんが聞くと、”ボンッ!”と、突然見たことのないおじさんが現れました。 「ワシは栗星人。ワシの星ではみんな栗が大好きでな。自分の星の栗だけではなく、いろんな星に行ってはそこで取れる栗を食べるのを楽しみにしているのだ。それ、お前の栗をワシに寄こせ。地球の栗を食べるのを楽しみにしていたのだ。」といきなりてっちゃんの栗を取ろうとしました。 て

    • Story 8 ハリボンのお手伝い

      ハリネズミのハリソンパパ、ハリエッタママそして息子のハリボンはクレイドル村で楽しく暮らしていました。ハリボンは優しい村のみんなが大好き。そんなハリボンにママはいつも「クレイドル村のみんなが困っていたら助けてあげるのよ。」と話していたので、ハリボンは大好きな村のみんなの役に立ちたいと張り切っていました。 「みんなのお手伝いに行ってくるよ!」そう言ってハリボンは今日も元気よく家を飛び出していきました。 ハリボンが駆けていくと向こう方でダチョウのダッチ・コストリッチさんがうんう

      • Story 7 ダンゴムシの初デート

        マルデンネン婆さんは孫娘のマルリータがそわそわ、うきうきしているのを見逃しませんでした。 「マルリータ、いやにそわそわしているじゃないか。何があったんだい?」と聞きました。 マルリータはドキッ! 「何にもないよ、おばあちゃん!おばあちゃんの気のせいよ。」と何とかごまかしました。 マルデンネン婆さんは疑いつつも「そうかい。」と言って大好きな布団にもぐりこんで寝始めました。 「おばあちゃんたら変に勘がいいんだから」とマルリータはほっと一息。 マルリータがソワソワしてい

        • Story 6 おはようダンゴムシ

          ダンゴムシのマルデンネン婆さんはとにかく寝るのが大好き。朝日が昇ってみんなが働き始めてもお布団の中でぐうぐう寝ています。マルデンネン婆さんが「おはよう」というのを聞いたものはいないという、ダンゴムシ伝説がひそかにささやかれるほどいつもお布団の中で寝ていました。 マルデンネン婆さんの孫娘はそんなマルデンネン婆さんを心配して、 「おばあちゃん、そんなに丸まってばかりいるときっと大変なことになるよ!」と言いました。 するとマルデンネン婆さんは、 「うるさいね~。ダンゴムシが

        Story 9 栗星人

          Story 5 おやすみダンゴムシ

          ダンゴムシのネラレンターノ博士は長年不眠症に悩まされています。 「どうしたらぐっすり眠れるようになるのだ…。う〜ん、わからん。」 ネラレンターノ博士は今日も朝から研究を開始しました。 「そうだ!丸まって寝るから眠れないのかもしれん。背筋をピーンと伸ばしてまっすぐ寝れば眠れるかもしれないぞ!?」 良いアイデアを思いついたネラレンターノ博士は嬉しそうに背筋をピーンと伸ばして布団に入りました。でも布団がお腹に触れるたびに丸まってしまうのです。 「丸くなるのが得意なダンゴム

          Story 5 おやすみダンゴムシ

          Story 4 プルプル族の一大事 その2

          「3つの試練を用意した。試練をすべて乗り越えた者がプルプル族を救う勇者プルプルじゃ。」 「3つの試練?いったい何をするんですか?」みんなザワザワし始めました。 「あ~、うるさい。今から説明するのでよく聞くのじゃ。まず1つ目の試練は簡単じゃ。ただお皿に乗って、プルプルするのを我慢するだけじゃ。」 みんなはもう訳がわかりません。でも急かされるまましぶしぶお皿に乗りました。すると助っ人に来ていたガンモ3兄弟がすごい勢いでお皿を揺らし始めました。 なまこめ君は体が平べったいの

          Story 4 プルプル族の一大事 その2

          Story 4 プルプル族の一大事 その1

          今日は一年に一度、プルプル族が集まり、誰が一番プルプルできるか競うプルンルンの日。 なまこ族のなまこめ君にとっては初めてのプルンルンの日です。 ずっと楽しみにしていた日が遂にやってきて、なまこめ君は朝から大興奮。 でも、お父さんとお母さんはちょっと緊張している様子。 そして他のプルプル族のみんなもいつもと様子が違ってる。 茶色く光るカラメルヘアーが似合うプリン族のプリリンも元気がないし、いつもはゴージャスなナマクリングをつけているババロア族のババロンマリコさんも今日はリング

          Story 4 プルプル族の一大事 その1

          Story 3 ミートソース星人 その3

          「次は”お”か。何にしようかな。次こそ食べられるものにしないとミートソース星人に怒られちゃうよ。」てっちゃんは、何を持っていけばいいのかなと頭を悩ませていました。 「そうだ、あの三角の食べ物を持って行ってあげよう。あれならミートソース星人も納得だ!」 「準備できたよ~!」てっちゃんはミートソース星人に呼びかけました。 「ようやくか、だいぶとお腹が減ったぞ。期待しているからな。」とミートソース星人が言うと、てっちゃんは「任せて、とっても美味しいものだよ。」と言いました。

          Story 3 ミートソース星人 その3

          Story 3 ミートソース星人 その2

          「次は”と”か…。どうしよう。何がいいかな」と、てっちゃんは考えました。そして浮かんできたのが、大好きなあの揚げ物。 「これならミートソース星人も気に入るさ。」  てっちゃんはミートソース星人に「見つけたよ!」と言いました。 「よしよし、今度こそ美味しいものを持ってきたか?」とミートソース星人は早く美味しいものが食べたくて仕方ない様子。 てっちゃんが「トンカツ…」と言ったとたんに、 「トンカツ!!それは私の星でも評判になっている料理だな。さぁさぁ、早くだしておくれ」

          Story 3 ミートソース星人 その2

          Story 3 ミートソース星人 その1

          てっちゃんが大好物のミートソーススパゲティを食べようとした瞬間、なんとミートソーススパゲティが消えてしまったのです。 「ぼくのスパゲティどこに行っちゃったの!?」 そこに、「ミートソースを返して欲しければ…」という声が聞こえてきました。 「だれ?ぼくのミートソーススパゲティ取った人?」とてっちゃんが聞くと、なんとそこに不思議なかっこをした男の人が現れたのです。 「私はミートソース星に住むミートソース星人。私の星では毎朝、毎昼、毎晩、ご飯にミートソーススパゲティを食べる

          Story 3 ミートソース星人 その1

          Story 2 光ダンゴムシ

          「セニョール、セニョリータ。俺の名前はダン・ティアーゴ。」 「見ての通りダンゴムシだ。 ダンゴムシの世界で一番もてる男がどんな男か知っているかい? えっ、知らない!?なんてこった。            一番もてる男と言えばタンゴが踊れるタンゴムシじゃないか。      俺のようにタンゴが踊れるタンゴムシはスーパーヒーロー、そう光ダンゴムシとして尊敬されるうえにもてもてなんだぜ。」 「わかったかい?えっ、わからない?よく聞こえなかったって?」 「セニョリータ、なんだ

          Story 2 光ダンゴムシ

          Story 1 フルーツサンド名人

          ある日、町一番のフルーツサンド名人が買い物に行く途中、ツルッと滑って、頭をごつん…。 幸いフルーツサンド名人にケガはありませんでしたが、大事な記憶をなくしてしまいました。フルーツサンド名人が病院から家に帰ると、家の屋根に大きな看板があるのが目に飛び込んできました。 「×××サンド…!?」 年季が入りすぎて看板の文字はサンドしか読めません。 「私はなんのサンド屋さんなのかしら…?」 どれだけ思い出そうとしても思い出せません。 困ったフルーツサンド名人は町でみんなに聞いてみる

          Story 1 フルーツサンド名人