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Story 3 ミートソース星人 その1

てっちゃんが大好物のミートソーススパゲティを食べようとした瞬間、なんとミートソーススパゲティが消えてしまったのです。

「ぼくのスパゲティどこに行っちゃったの!?」

そこに、「ミートソースを返して欲しければ…」という声が聞こえてきました。

「だれ?ぼくのミートソーススパゲティ取った人?」とてっちゃんが聞くと、なんとそこに不思議なかっこをした男の人が現れたのです。

「私はミートソース星に住むミートソース星人。私の星では毎朝、毎昼、毎晩、ご飯にミートソーススパゲティを食べるのだ。ミートソーススパゲティは大好きだ!でも、もう、もう、もうミートソーススパゲティには飽きたのだ!

地球には何やら美味しい食べ物があると聞いてやってきたのだ。美味しい食べ物を私に持ってきたらこのミートソーススパゲティを返してやろう。」と言いました。

「え~、美味しいものといってもいろいろあるかわわかんないよ。」とてっちゃんが言うと、

ミートソース星人は、「そうだな、それではミートソースにちなんで  み・い・と・そ・う・す ではじまる食べ物を持ってきてもらおう。」と言いました。

てっちゃんはまず ”み”のつくものを探し始めました。

「これだ!」と早速見つけたてっちゃん。ミートソース星人のところに持っていきました。

ミートソース星人は美味しい物が食べられると嬉しそう。「どれどれ、早く見せてくれ。」といいました。

てっちゃんは、「まずは、”み”のつくものね。」といって、ミートソース星人に「ミンチカツの…」と言いました。

「おっ!ミンチカツ。それは美味しいと聞いたことがあるぞ。」と思わず舌なめずりをしたミートソース星人。

てっちゃんは、そんなミートソース星人にお構いなしで

「ミンチカツの形をしたミジンコ!」と言いました。

ズコッ~!!!ミートソース星人はおもわずずっこけてしまいました。

 「ミジンコ!?ミジンコ!?ミンチカツじゃなくてミンチカツの形をしたミジンコ!?それじゃ全然美味しくなさそうだ!」とミートソース星人はブツブツ言っています。

「次こそは美味しいものをちゃんと探してきてくれよ。」とミートソース星人が言うと、てっちゃんは、「わかったよ。」としぶしぶ答えました。

「次は ”い”か…。何があるかな…!?」

「そうだ。あれにしよう!」てっちゃんはミートソース星人のところにかけていきました。

「今度はちゃんと美味しそうなものを見つけてきたかい?」とミートソース星人が聞くと、てっちゃんは、「たぶん。」といいました。

「多分とはどういうことだ!?」と一挙に不安そうになるミートソース星人をしり目にてっちゃんは、「イライラしているイセエビ!」と言いました。

「イライラしているイセエビ!?痛っ!イセエビがついてくるぞ。痛っ!痛っ!」何度もイセエビに突かれてミートソース星人は困ってしまいました。

「こんなの食べられないぞ。もういい、次だ次。次こそはちゃんとしたものを持ってくるんだぞ」とミートソース星人は言いました。

続く


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※毎晩息子に読み聞かせならぬ語り聞かせをしています。内容をどんどん忘れていくので書き留めていくことにしました。

「夜のお話はミートソース星人ね」とお題をいただいたことがきっかけで作ったお話です。その2に続きます。

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