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Story 3 ミートソース星人 その3

「次は”お”か。何にしようかな。次こそ食べられるものにしないとミートソース星人に怒られちゃうよ。」てっちゃんは、何を持っていけばいいのかなと頭を悩ませていました。

「そうだ、あの三角の食べ物を持って行ってあげよう。あれならミートソース星人も納得だ!」

「準備できたよ~!」てっちゃんはミートソース星人に呼びかけました。

「ようやくか、だいぶとお腹が減ったぞ。期待しているからな。」とミートソース星人が言うと、てっちゃんは「任せて、とっても美味しいものだよ。」と言いました。

ミートソース星人は美味しい物がようやく食べられるとウキウキ、ワクワクしてきました。「何かな、何かな。何が食べられるんだ?」

するとてっちゃんは、「じゃ、じゃ~ん!それじゃあ発表します。”お”のつく美味しい食べ物は…」

「恐ろしく恐ろしい鬼が握ったオニギリ!」

ミートソース星人が見ると、恐ろしく恐ろしい鬼がオニギリを握っています。

「さぁ、食べて。」とてっちゃんがいいましたが、ミートソース星人は鬼が恐ろしすぎて足が動きません。

鬼がミートソース星人をギロリをにらむとすくみ上ってしまいました。

「あぁ~、オニギリを食べたいのはやまやまであるが、今回はやめておこう」とミートソース星人は言いました。

「え~!せっかく美味しいオニギリを用意したのに!」てっちゃんはプリプリしながら鬼が握ったオニギリを口いっぱいほおばりました。

ミートソース星人はそれを見て、食べたいな~と思いましたが、やはり鬼が恐ろしくてオニギリに手を伸ばすことができませんでした…。

「あ~、次だ、次。次は美味しくて、そして恐ろしくないものを用意してくれたまえ。」とミートソース星人は言いました。

てっちゃんは、「もう、準備したのに!」とプリプリしつつも、「最後は ”す” か。”す”ならあれしかないよ!」と美味しい物を見つけた様子。

ミートソース星人に向かって、大きな声で、「素晴らしく美味しい…」と言うと、ミートソース星人は、「おお!素晴らしく美味しい!期待大!」とおおはしゃぎ。

「素晴らしく美味しい・・・・・・・・・・・・スパゲティ!!!!!!」とてっちゃんが言うと、

ミートソース星人は、「よし、それだ~!」と勢いよく答えました。

てっちゃんが「やっぱりスパゲティでしょ。」というと、

ミートソース星人は、「そうだな、やっぱりスパゲティだな・・・・・・。じゃな~~~い!スパゲティならいつもと同じだよ…。」

おしまい

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※毎晩息子に読み聞かせならぬ語り聞かせをしています。内容をどんどん忘れていくので書き留めていくことにしました。

「夜のお話はミートソース星人ね」とお題をいただいたことがきっかけで作ったお話です。息子にも気に入られ、「焼き肉星人」のお話もその後生まれました。よろしければその1、その2からお読みください。


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