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買ってきた本1

新年になってから初めて本屋さんに足を運び、気になった本を買って帰りました。ジャンルはばらばらで、いったいどなたのどんな参考になるのかもわかりませんが、読書好きの独り言としてご笑覧ください。

堀正岳(2021)『ライフハック大全 プリンシプルズ』角川新書

ライフハック

私はいくつになっても要領の悪い男なので、ときどきこういった本の助けを借りたくなることがあります。昨年買ってまだ途中になっている読書猿『独学大全』もまだ途中なのに大いに参考になっていますが、大部でありながらあれは表題のとおり独学術に特化した作品でした。こちらは、ふだんの会社員としての生活にも応用が利きそうなので、期待しています。まあ、まだ前書きしか読んでいないのではありますが。

村上春樹(2002)『もし僕らのことばがウイスキーであったなら』新潮文庫

ウイスキー

目にとまり、ぱらぱらと立ち読みして、いつもながらの透明感ある語り口もさることながら、うつくしい写真にはっとして思わず購入。内容は全然異なるようですが、辻仁成『函館物語』(集英社文庫)にもどこか雰囲気が似ているようです。こういう紀行文は割と好きで、あちこちで買ってはよく読んでいます。旅行に行きたいのになかなか行けないですしね。村上春樹は昨年末に買った『螢・納屋を焼く・その他の短編』(新潮文庫)を買ってもうすぐ読み終わるところですが、期せずして再び彼の本を買うことになりました。

夢野久作(1979、2021改版)『くうを飛ぶパラソル』

パラソル

昨年夏に入院したころからもそもそと読みだした夢野久作。『押絵の奇蹟』や『少女地獄』を読み、現在は『ドグラ・マグラ』(角川文庫)下巻も佳境に入ってきました。未読の本書(収録されている短編には読んだことがあるものもありますが)を見つけて購入。

昨年の春先か夏ごろだったでしょうか、夢野久作の『ドグラ・マグラ』を読んでみたいと思い立ったのですが、いま住んでいる田舎町の決して大きくはない本屋さんでは見つかりませんでした。仕方なく、ぽつんと一冊置かれていた『押絵の奇蹟』を買い、読み終わってから駄目でもともと、とばかりに同じ本屋さんに行って、洒落た表紙の『少女地獄』や『瓶詰の地獄』がこれまた一冊ずつぽつんと置いてあるのを発見して購入。しばらくすると、これまでに買った夢野久作作品が再入荷され、『ドグラ・マグラ』も上下巻置かれていました。きっと担当者さんのご厚意だったのでしょう。いまでは夢野久作のコーナーがそれなりの売場面積を占め、『ドグラ・マグラ』に至っては平積みされていました。何だかうれしいですね。

この記事に掲載した本の画像は各出版社さまの公式サイトからお借りしております。

夜な夜な文字の海に漕ぎ出すための船賃に活用させていただきます。そしてきっと船旅で得たものを、またここにご披露いたしましょう。