老子注解 13章 天下より我が身
「老子全訳」では注釈を最小限にしたが、ここではもう少し詳しく解説したい。注釈における「原文」は、Chinese Text Project の『道徳経』 https://ctext.org/dao-de-jing/zh を指す。
「我が身が滅んでしまったら」は、「我が身への執着を無くせば」という解釈もあり、河上公は「道とともに神に通じれば、何の苦しみがあろうか」と注釈している。これはこれで奥深い解釈と言えるが、一方で王弼は「体を自然に返す」、つまり死ぬこととしている。
「天下より我が身を重んじる」は、「我が身を重んじるように天下を治める」という解釈もある。ただし、王弼は「我が身の代わりになるものなど無い」と注釈しており、26章にも似た思想がある。
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