見出し画像

先日、親と話して猛烈に思い出したこと

先日、母親とでんわしていたときのこと。
「てんちゃん、(←娘のあだ名)お勉強はまったくできないのよね」
と、わたしがなにげなく言ったら、
「え!発達障害ちゃうか」
と母が言う。
またか、と思ってわたしが絶句していると、
「いじめられる」「ちゃんと教えろ」と矢継ぎ早にギャーギャー言っていた。
ウチの母親はいつもこんな感じで、上の子(息子)は幼少期、神経質で育てにくいタイプだったんだけど、そのときも発達障害を疑っていた。
「自分の子はこんなんじゃなかった」(わたしには兄がいます)
「おかしい」
自分の知らない世界は否定しないと気が済まないらしい。
息子は人見知りが激しく、幼少期、ジジババにはまったく懐かなかった。
わたしがはるばる息子を連れて帰省したときも、
「1日中、泣きわめいて、全然かわいくなかった」
ウチの子供たちは12月生まれと1月生まれなんだけど、2人目の妊娠報告をしたときは、
「また冬?あんた、計算できへんの?」
親は子供になにを言ってもいいと思ってるのか、ただ単にデリカシーがまるっと欠落しているのか。
というわけで、よく思うわけです。
わたしからしたら、あなたのほうがよっぽど発達障害だ、と。人としてね。

でんわの話の続きです。

「似てへんな。あんたが小1のときは大人みたいな字書いて、勉強もめっちゃできたで」
そうだそうだ。思い出した。
わたし、小学生のころめっちゃ勉強できたんです。
「この子は勉強できる子やわ~と思ってたら、どんどんそうでもなくなった」
そうそう!そういうタイプいますよね。
わたし、まさにそのタイプ。

そしてそのとき、猛烈に思い出しました。

わたしの成績が良いことを自慢に思ってる親。
めっちゃうっとうしかったなぁ~、て。笑
周りのお母さんたちに「まやこちゃん、すごいね」と言われて、鼻にかけてる親。
めちゃくちゃウザかったなぁ~、て。笑

子供って意外とバカじゃないし、それに加えてわたしは読書好きのマセガキだったので、早い段階で気付いてました。

「親は子供を使ってコンプレックスを解消したいんだな」と。
自分は努力せずに子供に努力させて、その手柄をまるっと自分のものにしようとしているんだなぁ、と。

ウチの親は両親ともに学歴がないんだけど、時代もあるし、それは別に何とも思いません。
ただ、ないのは学歴だけじゃなくて、「やりがいのある仕事」とか、「生きがいの趣味」とか、そういったものも特にない。
別になくても良いと思うんだけど、本人はそう思えないのか、子供に求める。
でも子供からしたら、それはものすごくあさましいと感じるわけですよ。

わたしの大好きな「鴻上尚史さんのほがらか人生相談」に、こんなお便りが寄せられていました。
「息子の学歴を恥ずかしいと思ってしまう」という母親のお悩み。
それに対する鴻上さんのお答えは、
「じゃあご自分が勉強して、東大でも行ったらどうですか」
(東大、とは言ってなかったけど)

まさにコレです。わたしが子供のころに思っていたことは。
口を開けば「勉強しろ」「勉強しろ」と言うけれど、人に言う前に、あなたがやったらどう?
と、確実に思ってました。

世間に自慢できる子になって、という魂胆が透けて見えて、いや、丸見えで、勉強するの、イヤになっちゃったんですよねぇ。
(まぁそれがなくても、わたしの能力の限界だったという説もある)

お金を稼いで高校、短大と行かせてくれたことには感謝してるけど、正直、「早く自立して、距離を置きたいなぁ」と思っていた学生時代でした。

とまぁ、人のことをあれこれ言ってもしかたがないし、わたしにできることはこの教訓を生かすことです。
息子(小5)が解けなかった問題を自分でも解いてみる、とか。
(塾の問題けっこうムズイ)
自分がソファに寝っ転がっといて、子供にだけ「勉強しろ」って言わない、とか。
やってみるとなかなか大変ですけど。
大変なことを子供にやらせようとしてる、てことがわかる。

ウチの親のようなタイプ、「世代の問題かな?」と思っていたら、同世代にも少なからずいますね。
ダンナの収入を自慢する人とか。
子供の成績を自慢するママとか。
わざわざ、ね。これ、話の脈絡がないとこがポイントです。
自分の人生経験上、そういう人は相容れないのでフェードアウトしますが、そのときに思うことがある。
そうか、つまり他人だったら縁を切ってるってことだなぁ、と。

せめて子供たちはわたしのような思いを抱かないように、と願うばかり。
ときどき立ち止まって、考えるようにしてます。
だいじょうぶかな?
自分本位に、押しつけてない?
こっちが間違えたとき、ちゃんとあやまること。
アドラーも言ってるとおり、どうにもならないことに労力使ってもしかたないので、自分の課題に注力します。
書くことは、いい給水ポイントになるかも。

この記事が参加している募集

#noteでよかったこと

48,276件

#最近の学び

181,387件

最後までお読みいただきありがとうございます!もっとがんばります。