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関西人は土足でズカズカと厚かましい、と言われる所以が少しわかった話

どうも。関東に住む大阪のオバちゃんです。

わたしは関東に移り住んで約12年。
今でこそ大人しく過ごしてますが、最初のころはタイトルのようなことを、周りによく思われていたと思います。(たぶん)
文化の違いってものをわかってなかったんですね。
千原ジュニアも、
「大阪にはパスポート作ったほうがええんちゃう」
と言ってるくらい、大阪には異質な文化があるんだと思います。
でも当然、中で育つとそれが当たり前となって身に沁みつくので、引っ越した当初はカルチャーショックにだいぶと苦労しました。
当初というか何年も。。
今も完全に払拭したとは言いがたい。


ところでウチのダンナは某商社で営業をしているのですが、関西のお客さんともよく商談する機会があるとのこと。
ある日、ダンナがふと言いました。

「関西の人は、圧倒的に話がうまいよね」

まぁこの日突然思ったことではなく、ずっと思っていたことではあるらしい。
掘り下げると、ユーモアがあるという意味合いではなく、

「自分が言いたくないことを聞かれたときに、空気を悪くせずして、うまくごまかす能力が長けている」

という種類の話のうまさ。
いつも商談で、苦労しているそうです。笑

ダンナが言うには、関西人は、自分を下げたり、笑い話にして論点をずらしたりしながら、結果的には自分の持っていきたい方向へ話を進めるのがとにかくうまい、とのこと。

でもそこで疑問。

「じゃあ関東人は、言いたくないことを聞かれた場合、どうなるの?」
と聞いたら、

「関東人はね、ただ黙るんだよ」

そんな話術を持ち合わせてないから、(困ったな…)を丸出しにして沈黙する、というのだ。
よく言えば素直というか、変な小細工をしない、と言えないこともない。


なるほどこのとき、わたしが長年抱えていたカルチャーショックの1つの謎が解明しました。

つまり、

関西人は、自分が聞かれたくないことを聞かれても、うまくごまかすことができる。
だから相手にもズケズケと、平気で聞く。
言いたくなけりゃあ、うまいことごまかせばよろしいやん、と思っているのだ。自分ができるもんだから。おそらく潜在意識で。

そこへきて関東人は、自分が聞かれたくないことを聞かれたら、ものすごく困る。
だから相手も困るだろうと思って、聞かない。

そういうことか!
なんて腑に落ちるメカニズム‼︎
(この時点で、関西人は図々しく、関東人はスマートだ、という気もするけど…)
関東と関西、どちらの経験もあるわたしたち夫婦は、夜な夜なこんな分析をして盛り上がっていました。

こわいことにこの深層心理、わたしにもたぶんある。
ガンガン質問して空気を悪くしたこと数知れず。思い当たる節しかないってヤツですね。
本当にすみません。

この説が判明してから、ふとテレビを見ていたときのこと。
蛭子さんがレポーターの人に質問攻めされていました。
(漫画家でタレントの蛭子さん)
(今は認知症を患い療養中)

「蛭子さん、儲かってるんでしょう?」
「いやいや、ぼくは文化人枠だから、ギャラは安いんですよ」
「ギャラ、いくらなんですか?」
……。
ここで、蛭子さんは言いたくない。でも言わないと、場が白けてしまう。
蛭子さん、どうするのかな…?と思って見ていたら、、

「ギャラ言ったら、各局、使い放題になっちゃう!」

と言って笑いを起こし、見事にこの質問を吹っ飛ばしていました。

おお〜これやんか、まさに。
関西人が商談でやっていることは。

蛭子さん、なんにも考えてないように見えて、めちゃくちゃアタマの回転早い人だな、とも思った。
長いことテレビで活躍してる人に対して、今更。笑

まぁ関東と関西なんて、ここ10年くらいでやっと交わってきた文化みたいなものだから…(言い過ぎ?)見識の相違があるのは当然です。

だからこそ新しい発見もあるし、相容れないこともあるし、おもしろいこともある。

これからもどんどん考察していこうと思います。イヤがられない程度に。ほどほどに。

しかしこのタイトル。
「関西人」とひとくくりにすると京都や兵庫の人に怒られそう。。
大阪人、に訂正したほうがいいカモ。

最後までお読みいただきありがとうございます!もっとがんばります。