【開催報告】大隈塾コミュニティ オンライントークイベント「ずっとぶれずにやってきました。中学教師からスタンフォード大学、そして……」
大隈塾コミュニティは3月21日(火、祝日)、オンライントークイベント
「ずっとぶれずにやってきました。中学教師からスタンフォード大学、そして……」
を開催しました。
ゲストはスタンフォード大学大学院に留学中の中村柾(なかむら まさき)さん。
中村さんは住んでいるスタンフォード大学の寮からの出演でした。
中村柾さんは早稲田大学国際教養学部を卒業して、
公立の中学校の教員になりました。
在学中に2年間米国に留学し、
帰国する途中にアフリカ、インドなどいろんな国でインターンをしたり、
教育現場を視察したりしながら、
経験値を積み上げてきました。
あえて公立中学校の先生に
「あえて公立の中学校を選んだ」
中村さんは自由度が広そうな私立校ではなく、
公立の中学校の英語教員になり、
生徒たちに
・世界を広げる
・生の体験
・挑戦する
・教育とITC
を提供してきました。
「チャレンジさせるには自分自身で背中を見せないといけない」
中村さんはクラウドファンディングでお金を集め、
ミャンマーにいって100人インタビューに挑戦してみせました。
また、スカイプ(なつかしい……)をつかって、
留学や旅行で知り合った海外の友人、
住んでいるシェアハウスにいる外国人の友だちなどをゲスト講師に招いて、
生徒たちの世界観を広げる授業もしてきました。
新型コロナのパンデミックのピンチをチャンスに
そうして2020年の新型コロナのパンデミック。
学ぶ機会を奪われた中学生たちに無料で「オンライン寺子屋」を開催。
これがメディアの目に止まって注目される一方で、
教育にはテクノロジーが必要だとの思いを強め、
いくつもの難関を乗り越えて、
スタンフォード大学の大学院で学ぶチャンスを勝ち取りました。
ChatGPTはどんどん使え
スタンフォード大学大学院では、教育とICTの研究をしています。
たとえば、いま話題の生成AIであるChatGPT。
質問をすると、AIが回答してくれます。
ChatGPTを教育現場で使用することには賛否両論ありますが、
スタンフォード大学としては「どんどん使いなさい」という方針。
「ただし、3つの点に注意すること」。
①信用しすぎない
②使い方を考える
③質問の仕方を考える
つまり、ChatGPTというテクノロジーを否定するのではなく、
テクノロジーを使ってどんなアウトプットを出せるのか差別化になる。
それは、googleで検索をすることと同じだ、と。
どのような検索ワードを使ってより良い結果を出すか、
ということと、
どのような問いをたててChatGPTを利用するかは根本的に同じであるいうことです。
大隈塾での「予祝」が現実に
中村さんは参加者に対して、「大きな目標をたてることが大事だ」といいます。
早稲田大学在学中、大隈塾(「たくましい知性を鍛える」)の授業で、
「ハーバード大学に留学する」
と宣言しました。
大嶋啓介さんがゲスト講師で、
大嶋さんは「予祝」ということを教えてくれました。
あらかじめ(予め)祝う、ことが現実になる。
たとえば、春の桜の花見は秋の豊作の「予祝」にあたる、と。
ある種、「引き寄せの法則」でもあります。
この「予祝」が中村さんの教育と留学へのパッションを支え続けることになった、
ということでした。
参加者からは、
「中村さんの教育の方法とか、
志を維持できたのも大隈塾がすごく関係あるのかなって感じました。
大隈塾で学んだことを活かしてさらに学びの領域を拡張させていくのが
すごいポジティブな連鎖ですよね!!」
という感想をいただきました。
このトークイベントは、準備が整い次第アーカイブを公開する予定です。
【ゲストの紹介】
中村柾(なかむら・まさき)◎2018年国際教養学部卒。スタンフォード教育大学院修士課程在籍。大学時代、米国、スワジランド、インド、ホンジェラスの学校で教育実習を行った。2022年3月まで4年間千葉県松戸市で公立中学校の英語科教員として勤務。その後、ハーバード、スタンフォード、コロンビア大学院などに合格。フルブライト奨学生。コロナ禍で始めた全国の生徒に無料オンライン授業を行う「オンライン寺子屋」は2021年ICT夢コンテスト総務大臣賞受賞。
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