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#35 向井建設(株)雨宮さん にインタビューしたら、子どもたちが安心して暮らせる未来を創る温かい活動が分かった。

子ども食堂や地域の支援団体を応援し、地域の素敵な活動を紹介する番組、(株)StockBaseプレゼンツ「集まれ!地域ヒーローズ!」。

第37回放送ではフードパントリーや学習支援など子育て支援を行う、 向井建設株式会社 雨宮 靖さん にヒーローインタビューを行いました。


【本日のゲスト:向井建設株式会社 雨宮 靖さん】
公式HP:

公式X:


活動内容を教えてください。

活動の目的

全ての子ども達が安心して暮らせる未来創り ~豊かで幸せな人生を!~ (地域社会との調和とSDGsの理念に沿った未来社会の発展)

活動内容

主に子育て中のひとり親など経済的困窮時の家庭等を対象にした「食や学習支援」等をおこなっています。具体的には現在、下記4点の活動となります。

※以下、★は「NPO法人らいおんはーと」との協働、場所は千葉県市川市南行徳にある弊社社員寮 兼 研修センターの「技士の館」

1)フードパントリー★

親子の笑顔が溢れる地域に根差した活動 食品メーカーや小売業、農家や行政等から寄付された食料品と、当社フードドライブ活動で集まった食料品等を、子育て中のひとり親家庭等へ無料で直接配布する支援活動です。

弊社社員お手製の遊具(コーヒーカップ)やフォークリフト・ダンプといった建設重機の試乗等「子どもが楽しめる」工夫も施しています。

また、カキ氷・わたがし・お菓子釣り等、子どもが喜ぶイベントも併催しています。

2)フードドライブ・リユース活動

捨てるには「もったいない」…その気持ちを大切に 社員が自宅の食料品等を職場に持ち寄り、フードパントリー会場で配布する活動です。

食料品だけでなく、まだ使える状態の洋服・本・おもちゃ等の寄贈や寄付金での支援等、参加形態が多様で社員が参加しやすい活動になっています。

3)学習支援★

学びたいけど、学べる場所が無い子どもに「個に応じた」学習の場を用意しています。

経済的に厳しい、集団行動が苦手等…諸般の事情で塾に通えない小6~中3の生徒を対象とした無料の「英語塾」を月に3回実施。

社会科や理科(科学工作)、道徳的な内容の「向井建設ミニ講義」も併催しています。

生徒の学力は勿論、学校・本人のペースや個性に合わせた授業を実施しており、試験や受験シーズンは本格的な対策もおこなえます。

4)就労支援

子ども達の立派な「巣立ち」を応援 NPO法人らいおんはーと主催『高校進学フェア』での進路相談対応や、弊社主催の体験型就労支援イベント『Challenge! 建設業』の開催等、将来の仕事を意識した進学・進路支援活動を通して“社会への巣立ち”を応援しています。

③活動の成果

2024年5月末現在

1)フードパントリー

通算26回実施。延べ435世帯が利用。当社社員の参加人数は平均5~6人/回。

2)フードドライブ・リユース活動

通算26回実施。1)と2)併せて当社社員の参加人数は延べ55人

3)学習支援

通算71回実施。生徒数1~5人/回。当社社員の参加人数は平均2人/回。

4)就労支援

・NPO法人らいおんはーと主催『高校進学フェア』弊社ブース来場者件数121件/2日間。
・弊社主催『就労支援イベント:Challenge! 建設業』2023年7月初開催。参加生徒数2名。
・市川市立第七中学校『職場体験』2023年11月実施。参加生徒数5名。
・弊社主催『技能オリンピック:就労支援イベント』2024年5月実施。参加生徒数50名。

5)受賞歴

第9回 企業ボランティア・アワード:大賞受賞(主催:東京ボランティア・市民活動センター)


活動を始めたきっかけを教えてください。

2019年の千葉県富津市台風災害の弊社ボランティア活動(復旧支援)で、弊社社長と社員(らいおんはーと理事)が同じチームになり、その時にNPO法人らいおんはーと主催の「子ども食堂」の話をしたのがきっかけです。

弊社SDGs活動の活性化を視野に入れた協働を2021年から本格的に模索。ノウハウや経験・実績2があるNPOと、活動場所や協力者(社員)を持つ弊社。

双方の強みで補完・共有し、お互いのニーズ充足や課題解決に繋げる企画を立案し、2022年4月より活動を開始しました。

活動を始めてうれしかったこと・良かったことを教えてください。

月並みな回答かもしれませんが、やはり多くの人たちの笑顔をたくさん見ることができるのは嬉しいです。

利用者だけでなく弊社社員を含む運営側も自然と笑顔が出てきます。特に子どもの笑顔は格別です。

子どもが主人公となる活動なので、子どもが楽しめて「また参加したい」と思ってもらえるような場の提供を心掛けています。

フードパントリーであれば、食料品を渡すだけの場だと子どもが退屈で暇を持て余してしまうようですが、弊社のフードパントリーは子どもが「また遊びに行きたい」と言ってくれます。

子連れで来る保護者の方からも感謝されており、やったかいがあるなと実感します。

また学習支援であれば、勉強で疲れた頭の気分転換的な感覚で「弊社ミニ講義」を楽しんでくれており、その楽しむ姿をみると嬉しいです。

塾生の保護者の方が「向井建設に入社するにはどのような進学を目指せばよいの?」といった質問を受けると、真摯に対応してきて良かったなと感じます。

更には、本活動を通じて知り合った多くの方々とのご縁がきっかけで、弊社SDGs活動の他の取り組み:障がい者雇用やCO2削減への協働体制などが産まれた事も、弊社にとってありがたい成果となっております。

活動を始めて大変だったことを教えてください。

千葉県、特に市川市在住の利用者数を増やすことが大変でした。

地域貢献が目的の一つでもあるため、活動場所である市川市の方が多く利用してくれるのがベターなのですが、NPO法人らいおんはーとの活動拠点は東京都江戸川区ですし、弊社の本社も東京都千代田区。

市川市内での認知度向上の為、ゼロスタートからの渉外・広報活動にかなり時間を注ぎました。

行政や地域のNPO・各種団体との交流をはかり、タウン誌やSNS等で情報を拡散。

そのかいもあって、現在は各回利用者の千葉県在住世帯比率が50%を超えています。

もちろん他県からの参加・利用もウェルカムですが、地域貢献を掲げている以上、その比率を75%以上まで高めていきたいと考えています。

また、企業ボランティア活動なので社員の協力が不可欠です。

その人集めは毎回苦労しています。 あくまでボランティアであるため強制的に参加させることはできません。

「仕事」の要素が少しでも強まると本活動は定着しないと考えています。

活動の魅力をどれだけ多くの社員に伝え・共感していただくか。活動を開始して2年半近くなる今も、社内広報にかなりの時間と労力を費やしています。

現在団体が必要としている支援があれば教えてください。

先ずは協働団体であるNPO法人らいおんはーとが、充実した活動を継続できるかが私の活動を継続していく上でカギとなます。

その為にはやはり、寄付金や食料品のご寄贈などが欠かせません。

らいおんはーとのホームページやSNSでも随時情報を発信していますので、是非ご協力いただければ幸いです。 また本活動の渉外・広報活動を通じて知り合った多くの団体と、現在は協力関係にあります。

らいおんはーとを含め、それらの団体の多くに共通して言える課題は「場所と人」の確保です。

無料のサッカースクールを運営する為の活動場所を探している、高額な学生服を卒業したら譲ってくれる人を探している、子どもの学びと成長の機会を与えてくれる企業見学や社会科見学の機会、無料塾の開催場所や食料品を貯蔵できる倉庫、そして各活動に賛同・協力してくれる人など。

非営利で活動されている団体さんが殆どなので、やはりこれらの支援が欠かせません。

せっかくのご縁で各団体さんとも繋がった訳ですし、その方達への支援の仲介役を果たせていければと考えています。

私のX(Twitter)でも随時、各団体さん等の情報を発信していますので、是非チェックしていただけるとありがたいです。

団体の活動を続けていくために地域住民ができる支援を教えてください。

情報を拡散していただくだけでも非常に助かると思います。あそこでこんな支援を受けられるよとか、このSNSを拡散してあげようとか。

もちろん、物資やお金・人的交流など、直接的な支援もありがたいですが、支援を必要としている方が今の世の中たくさんいるという現状を、一人でも多くの方に知ってもらうだけでも、次の大きな支援のきっかけに繋がると思います。 

団体の今後の展望を教えてください。

本活動を開始する時に、弊社会長から「見返りを求めず奉仕の心を持って取り組みなさい」との言葉をいただきました。

その言葉を胸に今も活動を続けているので、あまり大きな展望的なものを描いてはいません。

また、まだ活動を開始して2年半なので、まずは現在の各活動を安定稼働させることが一番の目標です。

その上で強いて展望を掲げるとしたら、私たちの活動の特性を踏まえると、浮かび上がるキーワードは「巣立ち」なのかなと考えています。

活動対象の主人公である子どもの就労、つまり社会への巣立ちです。

私たちの行う学習支援や就労支援活動が一助になって、一人でも多くの子どもが社会に無事巣立っていけるような支援をおこなっていきたいと思います。

そして、その子ども達の生活を支えるフードパントリーに関して言うならば、利用世帯が経済的に厳しい状況を打破するまでの食料品支援はしますので、一日でも早くその支援を必要としない状況へと巣立っていってもらいたいと思います。

もちろん時間はかかると思います。その間、安定して継続的に支援し続けられるよう協働団体と共に努力していきたいと思います。


番組情報

(株)StockBase プレゼンツ「集まれ!地域ヒーローズ!」では今後も地域の支援団体の皆さんをお招きし、その活動を応援してまいります!

毎週金曜12 時は金沢シーサイドFM にてお会いしましょう。

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