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#12 キッズカフェ杉田さんにインタビューしたら、子ども食堂を通した地域の輪が見えた。

子ども食堂や地域の支援団体を応援し、地域の素敵な活動を紹介する番組、(株)StockBaseプレゼンツ「集まれ!地域ヒーローズ!」。

第12回放送では横浜市磯子区で子ども食堂の活動を行う、キッズカフェ杉田さんにヒーローインタビューを行いました。

当日の様子はSpotifyにて配信しております。




団体情報

住所:横浜市磯子区中原4-24-1 杉田キリスト教会
TEL:045-772-1743
団体紹介ページ:https://c.rakuraku.or.jp/npo/fact?id=1375


活動内容を教えてください。

子ども食堂

毎月第4土曜日の12時~13時まで子ども食堂を開催しています。

支援内容はカレー弁当や食品セット(4日分)、生活用品、生理用ナプキンなどで、不定期で絵本の支援や新学期応援として文房具の支援や、リサイクル会やクラシックコンサート、企業の協力を得たイベントを開催しています。

ちなみに先週の1週間はブックサンタからの寄付された絵本やAmazonみんなで応援から寄付された玩具や、お菓子セットを購入して、サンタに扮した私が、応募のあった地域の50人以上の子ども達の家や待ち合わせの公園に行ってプレゼントを渡す「サンタ企画」を行っておりました。

この活動を始めてもう3年になるのですが、大好評でした。このようなイベントも不定期で行っております。

宅配パントリー

毎月第1週の期間にひとり親家庭へ食品の宅配パントリーをしています。毎月10~14件ほどお届けしています。

子育て相談

子ども食堂を利用する方の中には夫婦関係、子育ての相談や不登校の相談を受けることもあります。また直接子ども達に会って相談にのることもあります。

活動を始めたきっかけを教えて下さい。

2016年に豊島区の子ども食堂の紹介をテレビ放送されており、その報道を見た時に自分の過去の経験が思い出された事が、子ども食堂を始める原動力となりました。

私の幼少時代は、少し貧困家庭でもありましたので、子どもながらに色々なことを我慢する生活をしてきました。

しかし親の知人がたまに自分たち兄弟をレストランに連れて行ってくれたり、食品をくれることがあり、とても嬉しかったことを覚えております。

だからこそ、同じように地域にいる子ども達には色々な人に支えられるという体験をしてほしいと思っております。

そして”自分たちを助けたい・支えたい”と思っている人が回りにいることをぜひ知ってもらい、笑顔で過ごしてほしいと思っております。

さらに将来、自分と同じように応援された体験を通して、誰かを支える大人に成長してほしいと願ってこの活動を始めようと思いました。


活動を始めてうれしかったことを教えてください。

①子ども達がこの活動を必要な場所として利用してくれていることが嬉しいです。
イベントなどをすると、子ども達は本当に楽しんでくれますし、お菓子をもらった時の嬉しそうな顔は忘れる事はできません。  

②子ども達からお手紙を書いてもらうことが良くあります。大切に読んでおります。本当に嬉しいです。  

③保護者から子育てや子ども達の問題を相談され、その問題が解決して子ども達が生き生きするようになった時も、この活動をやって良かったと心から思います。  

④利用している方や、ひとり親家庭の方からも良く「こんなにもらえて本当に嬉しい。本当に助かる」と感謝をしてくれる時も、子ども食堂を始めた”きっかけ”でもあるので、やって良かったと思います。  

⑤地域には「子ども食堂にはネットワーク」がいくつもあって、子ども食堂に関わる方々と交流する時間も良い励みとなり嬉しいです。  

⑥子ども食堂は多くの企業の支援を受けて開催することもあるのですが、その企業の方々との交流も嬉しいです。

支援を希望くださっている企業の方々とお話をすることで、力が湧いてくるからです。

この株式会社ストックベース様も、当時横浜市大の学生だった2人のリーダーが立ち上げて、多くのこども食堂などの団体を支援くださっており本当に嬉しい気持ちになっております。  

⑦自分たちの活動が評価されたという意味において、私たちキッズカフェ杉田が全国放送のテレビの取材を受けたり、新聞に掲載されたり、神奈川県知事から子育て部門において表彰されたりしたことは、励まされましたし、この喜びをボランティアのみんなと一緒に分かち合いました。

もちろん今日ラジオに出演できていることもとても嬉しいです。  

他にも嬉しいことだらけですが、これくらいに・・・・


活動を始めて大変だったことを教えて下さい。

正直いうと自分が「大変だ!」と思って苦労したことはありません。

子ども食堂として行う全ての活動は、私にとっては「充実したもの」であり「子ども達のためにさせていただいている」という気持ちで行っております。  

確かに子ども食堂を開催するための準備やひとり親家庭への宅配パントリーなどは、時間も労力も確保しなければならないこともあります。

また、色々な支援企業との打ち合わせや、やりとり等も多くあります。

しかし、そのたびに支援を必要としている子ども達を思い起こし、また過去の貧しさの中で我慢していた自分の幼少時代のことを思い起こすことで、不思議と心と体にパワーが湧いてきて、大変だと思えなくなっております。


現在団体が必要としている支援があれば教えてください。

栄養のあるレトルト食品の寄贈やAmazon支援サイトを通した寄贈  現在、毎回の子ども食堂の利用者だけで約180食~200食前後の弁当を支援し、人家族1セットずつの食品セット(4日分)分を毎回何とか確保して支援しております。

ただ少しずつ利用される方が増えているので、その食品支援を確保するために、賞味期限が2~3か月位のレトルト食品等を支援くださると嬉しいです。

特にひとり親世帯は夕方まで働いて、その後に子どもを迎えにいって帰宅します。

当然時間的に子ども達はお腹が減っておりますので、夕飯が出来上がるまでの間に簡単な食事があると良いのですが、もし電子レンジで温めて簡単に食べられる栄養のある食品があればひとり親世帯の家族は本当に助かると思っております。

また保護者が仕事で外に出て、自宅に子どもだけになった時も、レトルト食品は自分達だけで食べることができるので助かります。

あって困ることは絶対にありませんので、私達の子ども食堂だけではなく、皆様のお住まいの近くある子ども食堂にもご支援くださると嬉しいです。

また  私達のこども食堂は「アマゾンみんなで応援」というサイトに登録しており、そこに「ほしいものリスト」もございますので、キッズカフェ杉田のHPをご覧いただきご支援くださると感謝です。


企業からのイベント支援や寄贈など 、また企業との共催という形でのイベントも募集しております。

明日にキッズカフェ杉田の子ども食堂を行うのですが、磯子区歯科医師会の方が来てくださり、「歯の相談会」を開催します。

過去にはドコモ神奈川支店様が「ドコモオンライン工場見学」のイベントを開催したり、様々な生活雑貨や支援品を定期的に寄贈くださっております。

また100万人のクラシックライブの「コンサート」も開催しました。

また山﨑製パンも菓子パンを定期的に支援くださっております。

このような子ども達が喜ぶ企画や、子ども達のためになる体験の企画を企業の力をお借りして共催することも募集しております。そのような支援があると子ども食堂がより充実すると思います。


団体の活動を続けていくために地域住民ができる支援を教えてください。

①食品の寄贈や寄付金の支援

中間支援団体への寄贈
食品などは、金沢区にある「フードバンクかながわ」に寄付くださってもありがたいです。そこが拠点となって、多くの子ども食堂に寄付された食品が配分されていきます。

もちろん直接子ども食堂の団体にお届けしてくださっても助かりますが「フードバンクかながわ」のような中間支援団体に寄付してくださっても嬉しいです。

フードドライブ(身近なスーパー等にも設置された寄付ボックスに投入)
また大手スーパー・・このイオン金沢シーサイド店にも「フードドライブ」という食品を寄付できるボックスがあり、家で保管されている食品で賞味期限が2か月前後の食品を寄付することもできます。

また、最近私たちの子ども食堂とコネクションができたコープ、無印良品や高島屋等でもフードドライブ活動をしてくださっておりますので、ぜひお住いの近くにあるスーパーをご確認いただき、家で保管している食品を入れていただくのも嬉しいと思っております。

その食品が中間支援団体に集められて、私たちのような子ども食堂に寄付される流れとなっておりますので助かります。

活動資金の寄付

またどのこども食堂も支援金が寄付されたら嬉しいです。支援するための活動には資金は必要なので、応援したい子ども食堂に事前に連絡を取って直接持っていただけるのも良いと思います。

また、お近くの社会福祉協議会などは、子ども食堂を応援するための「支援金の窓口」もあるかと思います。

電話で問い合わせをいていただけますと幸いです。

ボランティア支援(マンパワー)

子ども食堂を継続的に活動するためには”マンパワー”は不可欠です。

興味のある方はボランティアを募集している子ども食堂に問い合わせをしてみてください。  

ちなみに、私たちは自分たちが将来子ども食堂を始めたいという方もボランティアとして受け付けております。

私の思いとしては、多くの地域でこども食堂ができて、支援が必要な家庭の子ども達の近くに常に開催されていていることを願っております。

ちなみに私たちの子ども食堂にはボランティアが殺到しており、1回だけのボランティア体験なら大丈夫ですが、継続的にボランティアをしたいという方は、現在数か月待っていただくこともあるので、ご了承ください。

ちなみに神奈川県のHPにも県内の子ども食堂の情報が掲載されており、必要なものやボランティアが募集しているかどうか等も掲載されておりますので、興味のある方はご覧ください。


子ども食堂の活動へのご理解

子ども食堂というもの自体が、まだ地域にしっかりと浸透している活動ではありませんので、これを機会にぜひ関心を持っていただき、理解を深めていただけますと幸いです。

団体の今後の展望を教えてください。

継続的な活動をすること

まずは安定した継続支援を目指しております。

子ども食堂は一度始めたら、なかなか途中でやめることが難しい活動でもあると思っております。

もちろん事情があって子ども食堂の活動を辞めざるを得ない団体も市内にはあるかと思いますが、継続的に開催して支援をし続ける事が第一の目標となっております。

シルバー世帯に向けた食堂

現代は少子高齢化でもあり、孤食に悩んでいるのは子どもだけではなく、シルバー世帯も同様の課題の中にあると思います。

そのためシルバー食堂の活動をゆくゆくは定期的に行っていけるようになれればと2年前から考えておりました。

なかなか実現には至っておりませんが、間違いなくシルバー世代にもこども食堂と同じような応援が必要な時代になっておりますので、シルバー食堂を定期開催していきたいと思っております。

職業体験のようなイベント

キッザニアのような体験イベントを行いたいと考えております。

子ども達のために色々な職業体験を無料で行えるような子ども食堂を開催したいと考えております。

そして子ども達が将来になりたい夢を描きやすい環境を提供することが出来ればと考えております。

団体からのお知らせ

今後の子ども食堂のイベント告知

来年の2月前後に、青山学院の学生の方々と子ども食堂の活動を周知するために、どこかの商業施設でイベントを開催する予定です。

詳細が決まりましたらウェブに掲載します。

また繰り返しになりますが、明日のキッズカフェ杉田(子ども食堂)では、スターバックスからのお菓子、ブックサンタからの絵本、株式会社コケナワからのアイス、ドコモ神川支店からの雑貨、磯子区歯科医師会による「歯の相談会」があります。

予約は不要で、磯子区でなくても大丈夫ですのでご利用ください。  

私達の子ども食堂のテーマは「食を通した絆」です。

人は心と体が満たされて初めて生きる喜びが満たされると思っております。

磯子区こども食堂ネットワークのホームページ完成の告知

今年の秋に「磯子区こども食堂ネットワーク」のホームページを作りました。

https://kodomoshokudousugita.wixsite.com/isogo

その中には磯子区内の子ども食堂の情報が掲載されておりますので、ぜひ「磯子区こども食堂ネットワーク」のHPをチェックしてみてください。

またフードバンクかながわのHPには金沢区の子ども食堂の一覧も掲載されておりますので、金沢区内の方々は、お近くのこども食堂を捜してみてください。



番組情報

(株)StockBase プレゼンツ「集まれ!地域ヒーローズ!」では今後も地域の支援団体の皆さんをお招きし、その活動を応援してまいります!

毎週金曜12 時は金沢シーサイドFM にてお会いしましょう。

リアルタイム聴取方法

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以下URL のページからアプリをダウンロードできます

★85.5Mhz
金沢区にお住いの方は85.5 Mhz にて聴取可能です!


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