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ワタシが生きた時間

どうも今日の25年前にワタシがこの世に産声をあげたらしい。


ワタシはそんなことはもちろん覚えていないんだけど、病院の中でもとびきり大きな赤ちゃんだったみたい。

それからも周りの期待以上の成長を遂げて、今では平均身長よりも10cm以上も大きなオンナになってしまったワタシ。

『スタイルがよく見えるからいいよね』ってよく言われるけど、それは隣の芝が青く見えるのと一緒。ワタシにとってこの視線の高さは煩わしさそのものでしかない。


これまで生きてきた時間に相応した数の恋愛はしてきた。
ぬぐいきれない失恋もした。
それでもワタシは『オトナのオンナ』と呼ばれるレベルには到達していない。


仕事はそこそここなせるようになってきた。
でもまだ胸を晴れるような仕事はできていない。
毎晩遅くまで仕事に追われる毎日。
それでもまだ、カツカツの生活を続けている。


そんなワタシは少しだけ時計のネジを巻き直したくて見えない何かに引っ張られるように外で出てみた。


ワタシが自転車で走り回っていた頃にはなかったツタが、塀に張り巡らされてた。

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通ってる子ども達の数はだいぶ少なくなったみたい。でも玄関を綺麗に飾るプランターは昔のまんま。男の子と一緒に廊下を走り回ってたワタシ。

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幼なじみと一緒に泳いでる魚を手掴みしようとしてずぶ濡れになったよね。水の中じゃ魚はあんなに早く泳げることを初めて知ったね。

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雨の日も雪の日もここを自転車に乗って学校へ通った。並走する自転車道路が最近無料化したからこの道を走る車も少なくなっちゃった。

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友達の家に走って通ってた道。いつもピンクのリュックの中にメルちゃんを入れて背負っていたっけ。

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このほこらは昔とおんなじ。毎年咲き誇るツツジは子どもながらに楽しみにしてたんだよ。保育園から家へ帰る途中の休憩所。おばあちゃんとよくお話ししたよね。

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あったはずの家が植物に覆われてしまってる。住んでる人はどこに行ったの?何があったの?

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変わっているものと変わらないもの。


ワタシの意識がどれだけの間このマチから離れていたのかを30分ほど家の周りを歩いただけで実感してしまう。

これからどこに向かうのか全然想像もできていないけど『イマ』の一歩の繋がりでしかその行き先は見えないよね。


恋のこと、仕事のこと、家族のこと。

先が見えなくて、不安になって、卑屈になって、そしてそんな自分が嫌いになって。

そんな毎日の連続だったワタシだったけど、ワタシがこれまで生きていきた時間を振り返ると、その時その時に一生懸命だった子どもの頃のワタシが見えちゃった。

こんなところでへこたれて、弱音を吐いてる場合じゃないよね。


これが今のワタシのリアル。
数年後のワタシに届けばいいな。

【Living Photo】Rain x iNSPiC REC - 2020.05.10 - Living photos 01日々の暮らしの中のふとした風景を撮影するLiving Photo。 GWの五月晴れは何処かへ行ってしまい、どんよりとした雲www.01dougajyuku.work


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