時代的にとても恵まれた環境にあることに気づけるのも才能

若い頃に初めてオリジナル曲の音源をレコーディングした時に、スタジオ代とエンジニア料だけで何万円か支払った記憶があります。
当時は宅録なんてあり得ないし、当然生演奏でやるしかなかったので、ドラムは自分で叩き、ミュージシャン仲間に手伝ってもらって完成させたのですが、何万円かかけて出来上がったのはたった1曲です。

レコードにして発売するとか、レコード会社などに送ってみるとか、そういう発想もまだなくて、とにかく自分の曲を一度形にしてみたいという気持ちだけでした。
もちろんとてもいい経験にはなりましたが。

バンドをやりたくてメンバーを探すにも全く当てがなくて、音楽雑誌の最後のほうにある、読者のためのメンバー募集のコーナーを見て、掲載されてる住所にハガキを送るより行ったほうが早いと、家に訪ねて行ったりしてね(笑)
今じゃ考えられないですけど、個人情報の扱いも緩かったので、そんなふうにしてメンバーを探したものでした。

ライブハウスという形態のお店もまだ少なくて(新宿や渋谷でも数店舗)、どうやったら出演できるのかもわからないし、なんだかハードルが高すぎてなかなか機会も得られませんでした。
まぁ演奏能力も低かったし、お店からしても条件を満たすような存在ではなかったってことなんですけどね。

どうやったらプロになれるのかわからず、とりあえず全国規模でやってるオーディションやコンテストに応募するも地区大会で敗退だし、相談できる先輩ミュージシャンや音楽業界の人もいないし、もうね、何をどうやったらいいんだかさっぱりわからなかったですよ。


比べて今はどうですか?
録音する機材は安価で揃っているし、路上ライブやオープンマイク、ライブハウスやライブカフェやショッピングモールなどなど、活動の場所は豊富にあるし、ネットにアップすれば音源や動画も世界中の人に届けることができるし、知りたいことは調べればいくらでも情報は出てきます。

やりたい!と思えばいつでも始められるし、メジャーやインディーズ含めてレコード会社と契約しなくても、自分たちで自由に配信したり音源を販売することもできるし、誰の力を借りなくてもプロモーションもできます。
本当にあとはやるかやらないかだけ。

才能とアイデアとやる気さえあれば、個人事業主として成立するような時代がやってきたんです。
なんて恵まれた環境なんでしょう!


さてあなたはこの恵まれた環境の中でどんなことを成し遂げたいですか?
もしやりたいことがあるなら、今日から始められるという環境を手にしています。しかも経済的なリスクは極めて少ないのです。
ぜひそのことに気づいてください。


Mail  quont1994@gmail.com

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