やってくる運もあるけど自分でつくる運もある

多くのアーティストに関わってきて、運というものについて考えさせられたことがたくさんあります。
もともと運を持っている人もいるんですけど、運をつくるというか引き寄せるというか、やはり切り開いていくタイプは、決して受け身で行動しないんですよね。

例えば新曲を録音して持ってきてくださいとお願いする時に、あえて締め切りを設定しないこともありましたが、それは本人のやる気とか作業のペースを知るためでした。
中にはしばらくし連絡がないケースもあれば、3日後くらいに「できました!」と連絡してくるアーティストもいて、仕事が早いのはやっぱり運をつかんでいくんですよね。

あとね、自分でガンガン動きまくって、ライブハウスなどへの出演をさっさと決めてきちゃうタイプもそうですね。
指示を待ってないというか、自分の目標に向かってすぐに行動に移すというエネルギーが、運を切り開いていくのでしょう。

他人まかせだったり自分に軸がないアーティストは、なかなか結果が出せないまま時間が過ぎていくことになるし、「本当に音楽やりたいのかな?」と疑われてしまうようなエネルギー感だと、スタッフのモチベーションも上がらないんですよね。

まぁ今はその頃とは時代が違うのですが、根本的な人としてのエネルギーや行動力が大事なことには変わりありません。
特にこれからは個人レベルでの発信力がモノを言いますから、本当に音楽が好きで、やり続けることができるアーティストしか残らないでしょう。
誰かと出会えばチャンスがつかめるとか、事務所に所属すればなんとかなるというような時代でもないし。

やらなければならないとか、努力をしなければならないとか、そういうことではなく、やりたいことだから自然に体が動くみたいなことですね。
もう周りがお膳立てしてくれるような時代には戻りませんから、自分が発するエネルギーと熱量で運を切り開いていきましょう。





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