木を見て森を見ずにならないようにするために


作品を創る工程は一人での作業が多くなりますが、自分にしかわからないこだわりは自己満足になりがちです。

昔のレコーディングはスタジオにミュージシャンが集まって、時間的な制限がある中での作業が多かったので、ある意味切捨てなきゃなんないことが多かったように思いますが、現代のようにDTMで自宅での作業が中心となると、締め切りがなければ時間に制限がないし、終わりなき作業になってしまう可能性があります。

同じ作業を繰り返しやっていると客観的に聴けなくなるし、何がよくて何がダメなのかも判断できなるので、こだわりはこだわりとして大事なことですが、常に全体を見るというか俯瞰で見る感覚は必要です。

時間に限りがない作業なら、一旦止めて何日か空けて、新鮮な気持ちで聴けるようになってから再開するとか、信頼のおける誰かに客観的な意見を言ってもらうとか、なんらかの方法をとったほうがいいでしょう。

追い込んで集中して夜中までやったのに、翌日聴いてみたら「あれ??」みたいなこととか、細かいことにこだわりすぎて全体が見えなくなることはよくあることです。

デザインやミックスが、ラフの時の方が良かったという評価になることもしばしばありますが、整いすぎるよりざっくりした感じがいいこともよくあるので、雑でいいということではなくて、全体的に見てだいたいこんな感じかな?という視点は常に持っていた方がいいですね。


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