ギターのコード「F」は最初で最大の難関

よく「F」のコードがクリアできないからギターを諦めたという話を聞きますが、もし本当にやりたいことだとしたら、ハードルを超えていくことも苦にならないはずで、「F」がクリアできら弾ける曲が一気に増えるわけですから、それを考えるだけでワクワクすると思うんですよね。

僕がギターを始めたのは中学三年生の頃で、同級生が弾いているのを見て「絶対弾けるようになりたい!」っていう衝動がありました。
そこで「いいな〜ギター弾けて」くらいの感情しか湧かなかったら、その後の人生は違っていたでしょうね。
それだけ強い衝動があるってことは、自分にとって何かあるってことだし、みなさんもそういう出会いをしたという経験は少なからずあるでしょう。

で、そこからは全て独学で、楽譜にギターのコードが記してある本を手に入れ、とにかくコードを覚えていきました。
だから初期の頃はコードの押さえ方や弾き方がデタラメで、その後時間をかけて少しずつ修正していったんですよね。
まぁ本当にのめり込むというような感じで、多い日は1日に5時間くらい弾いていましたけど、努力しているという感覚はまるでなくて、とにかくもっと上手に弾けるようになりたいという一心でした。

レコードで同じ箇所を繰り返し聴いてコピーし、譜面に起こしていって、それを実際に弾けるようにするという繰り返しで、そのおかげで耳も鍛えられたし、いろんなアーティストのギターテクを知ることができました。

当時はインターネットもないし、とにかく情報がないので独自のスタイルでやるしかなくて、「F」のコードが押さえられるようになったら、2フレット上げると「G」になり、さらに2フレット上げると「A」になることを発見して大興奮!みたいなね。
今考えたら「そんなの当たり前だろ」ってことですが、自分的には世紀の大発見をしたような感覚で楽しんでいた気がします。

自分の経験から言っても、本当に好きでやりたいことなら、大概のことはクリアすることがきます。
それは努力ではなく、ただ「やりたい」という衝動がそうさせるのであって、「これが好き!」とか「これをやりたい!」というのがあるのだったら、あれこれと頭で考えないで没頭すればいいです。
夢中になるというのは「熱」を発するし、そのエネルギーは自分そのものと言ってもいいでしょう。

「好きなこと」には必ず何か潜んでいるものがあって、そこを掘り下げていくといろんなものに出会えます。
それは人との出会いもあるだろうし、それが仕事になっていくとか、予想もしなかった展開があったりするのは、その「熱」が引き起こしていくことなのです。

一度「F」で諦めた人も、もう一度チャレンジすることで新しい扉が開くかもしれません。
YouTubeで検索すればわかりやすい練習方法もたくさんアップされていますし、何かを始めるのに遅いということは一切ありませんから、倉庫や納戸にしまいっぱなしのギターをぜひ引っ張り出してみてくださいね。




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