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山下達郎VS松尾潔

こういう話題にはほとんど触れないのですが、音楽業界にいた一人の人間として思うところを書いておこうと思います。

ジャニーズ性被害が発端となったお二人のやり取りが、音楽業界を超えて世の中の関心を集めていますが、先日のジュリー藤島さんの発言も同様で、山下達郎さんの「性被害について知りませんでした」発言はあり得ないことと言っていいでしょう。
これは業界に深く関わっている人間にとっては、噂レベルではなく常識として語られるようなことだったからです。

それからもう一つ、「私の姿勢を忖度、あるいは長いものに巻かれていると解釈されるのであれば、それでも構いません。きっとそういう方々には私の音楽は不要でしょう」というコメントは、これだけ実績がある音楽アーティストとしてあまりにもったいないというか、多くのファンをがっかりさせたことは言うまでもありません。

ただ僕自身はどちらがいいとか正しいとかというような判断はないし、正直どうでもいいと思っています。
どうでもいいと言うのは、今回のやり取りやお二人のことを否定しているわけではなく、単なる考え方の違いであり、それぞれの立場もあることですから、そういう考え方をされてるんだな〜でいいじゃないですか。

わざわざ叩く必要もないし、がっかりしたからと言って否定したりもう曲を聴かないと宣言することもなくて、そりゃあいろんな考え方があるよなと受け入れればいいだけですよ。

マスメディアはこう言った話題が大好きで、その理由は数字が取れるからなのですが、数字と言うのはテレビなら視聴率、ネットでも再生回数や閲覧数がグンと伸びるのでオイシイわけです。

最近では広末涼子さんの不倫がどうしたとか、オリラジの中田敦彦さんのダウンタウン松本人志さんへの提言がどうのとか、いろんな話題で事欠きませんが、これってほとんどが当人同士の問題であって、関係ない他人がとやかく言ってるのって不思議じゃないですか?

わざわざ「こんなことが起きてますよ〜!あなたはどう思いますか〜?放っておいていいんですか〜?」みたいな煽り方をして、大衆の関心を集めることに躍起になったいるマスコミの手法には辟易しています。

話を元に戻すと、山下達郎さんも松尾潔さんも音楽家として尊敬しているし、これからも活躍して欲しいお二人であることには変わりありません。
お互いの考え方の相違により業務提携を終了しただけの話であって、そんなことは日常的によくあることです。
ちょっとした感覚のズレが以前より浮き彫りになる時代になったので、一緒にいるのをやめましょうねってことですよね。

ミュージシャンで音楽評論家、人気YouTuberでもあるみのさんもこの件について語っていますが、客観的に捉えてわかりやすく解説しています。
興味のある方はぜひ覗いてみてください。



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