見出し画像

競合がないと怠慢や停滞が生まれる

ある程度の競合がないと成長が止まりますね。
特に仕事においては切磋琢磨することで腕に磨きがかかり、サービスも向上するじゃないですか。
なのでライバルというか、競合する相手ってありがたい存在です。

僕がソニーミュージックに勤めている頃は、まだレーベルとしてはCBS/SONYとEPIC/SONYしかなくて、CBS/SONYが設立されて10年後に、新たなレーベルとしてEPIC/SONYが誕生したのでした。

CBS/SONYはアイドルからクラシックや演歌まで、幅広いジャンルの音楽を提供していましたが、EPIC/SONYのスタート時はかなりロック色が強く、それが若者の心を捉え、当時はアマチュアミュージシャンにとって憧れのレコード会社がEPIC/SONYでした。

芸能界寄りなのがCBS/SONY、ロック寄りなのがEPIC/SONYという住み分けがされていて、お互いがある意味ライバルのような関係で業績を伸ばし、売り上げが業界No. 1となっていました。
それを見ていて、会社を大きくするにはある程度の実績ができたら、対抗勢力的な組織を作るのって大事なんだな〜って思いましたね。

ところが世の中には対抗勢力を潰そうとする輩もいて、今話題になってるジャニーズもそういうやり方で大きくなった会社の一つです。
他社の男性アイドルとの共演を禁止したり、辞めたタレントを干すなどの行為はその最たるものです。

そして企業として影響力を持つようになり、メディアやスポンサーも忖度してきた結果が今大問題に発展していて、要はこのやり方には「愛」などカケラもなく、自社の利益しか考えてないのです。
そしてその最大勢力ともいえるジャニーズにメディアも乗っかり、おこぼれを頂戴してきたというか、甘い汁を吸ってきたわけですね。

そして時代は変わり、古いやり方が通用しなくなりました。
どんなに大きな組織でも寿命があり、終わりを迎える時が来るのです。
まさに「おごれるものは久しからず」ということ。

「愛」などなくてもやり方次第で富を手にすることができる時代は終わったし、そもそも富とは物質的なものだけではありません。
より精神的なことを求める時代になりましたから、古いものは終わっていくし、それが理解できない人たちは去っていくしかありません。

よき仲間やライバルと共に切磋琢磨し、より自分らしさを表現できるような自分になりましょう。
いつかできたらいいなではなく、今からやるのです。
準備などいらないので、今日から今から始めていきましょうね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?