音楽に古いも新しいもない


自分の作品に対して、「古い」という評価をされることがあっても、それを真に受ける必要はないです。
なぜなら音楽に古いも新しいもないからです。

音楽に関して「古い」という表現は少し否定的な意味が含まれます。
でもそれは「ブームが去った」という意味合いであって、一時期流行ったコード進行やアレンジだったかもしれませんが、本当に自分が表現したいことがそのコード進行やアレンジなのであれば、無理に変えなくていいです。

流行というのは一過性のものだし、一時代前の「ヒットを作る」という方法論も通用しない今、大事なことは何かということをよく考えてください。
「あなたは表現者としてどうしたいのですか?」という問いに明確に答えを出してください。

次から次へとヒット曲を出さなければならなかった時代、つまりCDが売れていた頃は、音楽は消耗品のような扱いを受けて、創り手は常に目新しさを要求されました。
その目新しさが「新しい」という評価をされていたということ。

もう時代は変わり、音楽の聴き方も変わりました。
聴く側にとっては、メジャーとインディーズの違いもわからないというか、そもそも知る必要もないし、どの時代に流行ったかなんて関係なく好きだから聴くんです。

60年代や70年代に録音された音楽は「古い」ですか?
それはあまりに時間が経っているからというのは理由にならないですね。
それぞれその時代の味わいがあるし、例えばビートルズやプレスリーがリミックスして現代のバランスになったり、アレンジが変わったとしたら、別物になってしまって受け付けないでしょうね。

「古い」という表現は、次から次へとヒットを出さなければならなかった時代の価値観です。
だから自分の作品が「古い」と評価されることを恐れないでください。
自分の思った通りに表現すればいいんです。
もしかしたら、今年発表した曲が5年後に評価されるかもしれない。
何年か前のブログの過去記事が突然バズるみたいなね。

これは個人的な見解ですが、過去のヒット曲をリアレンジして発売されることってよくありましたが、オリジナルを超えることってなかった気がするんですね。何度も何度も聴いた曲のアレンジが変わってしまうと、なんとなく違和感があるものです。

これね、短期間でもありましたよ。
レコーディング直後のラフミックスを何度も聴いてしまうと、ミックスが出来上がった時に「ラフミックスのほうがいいじゃん」みたいなね。
人間の耳はそういうものみたいです。
繰り返し聴くとイメージが固定されるんですね。きっと。

自分の作品は自信を持って送り出してください。
作品に対して「古い」とか「新しい」という評価を気にする必要はないし、自分が「いい!」と思えるのか「納得がいかない」ということなのか、大事なのはここです。
信頼できる人の客観的な意見を聞くことも大事ですが、最終的には自分の判断で全てを決定してください。


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