ダメ出しからホメ出しへ

リハーサルや本番を終えた後にダメ出しをするというのは、エンタテインメントの世界ではよくあることですが、上手くできなかったことやダメだったことを見つけるというアプローチは、一歩間違うとあれが良くないこれが良くないとあら探しになる傾向があります。

もちろんできていなかったことを見つけて修正を入れていくことは大事なことですが、同じ数だけ「これは上手くできた」ということを認めることはもっと大事なことだと思うんです。

よくできたことをちゃんと認めることは、才能を育てていくためにはとっても重要なことなので、まずできたことを認めた上で、修正点や課題について洗い出しをするという順番が美しいと思います。

スポーツの世界でも根性論が見直されつつありますが、エンタテインメントの世界でも同じように、クソミソにダメ出しされて、そこから這い上がってこいみたいなことでは、これからの時代なかなか人は育たないでしょう。

まず指導する立場の人間が考え方を改め、本当に才能を引き出し伸ばしていくにはどうすればいいかを考える時代に入りました。
もちろん指導する上での厳しさも必要ではあるのですが、まずはできたことを認めることでしょう。
褒めるべきところは褒め、そして次に向けてこの課題に取り組んでいこうとすることで、未来に希望が持てます。

個性やその人にしかない持ち味は褒めることで伸びていくし、またそれが発揮できなければ他との差別化もできません。
ぜひ「ホメ出し」をして自信をもたせた上で、どこを修正していくのか、そしてどうやって取り組んでいくのかを明確に伝えていってください。


Mail  quont1994@gmail.com


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