山梨県、業況「良い」が全国1位の35.3% インバウンド需要が観光業界を牽引
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記事の要約
新聞記事によると、全国の観光地を支える中小企業の業況が、コロナ禍から脱却し、過去最高水準に回復していることがわかりました。
中小企業基盤整備機構の調査によると、観光関連の中小企業の業況感が大幅に改善。特に宿泊・飲食業は業況が「良い」と答えた割合が4-9月に20%を超え、過去最高を更新したそうです。中でも山梨県は、35.3%でトップ。
背景として、国内観光需要の回復に加え、2022年10月の水際制限緩和によるインバウンドの急増が業況回復を後押ししたと分析されています。山梨県や静岡県熱海をはじめ、富士山エリアでは欧米客の増加で宿泊施設の稼働率が大幅に上昇。地域によって業況には差があるものの、全体としては堅調な回復基調がうかがえます。
一方で、人手不足による営業時間短縮や施設制限も依然として課題。業況の先行き次第では、従業員の処遇改善やIT投資などが求められるとの見方もあります。
業況回復の裏にはインバウンド需要の追い風
僕の住む滋賀県は、宿泊・飲食業の業況が「良い」とする割合が全国平均並みの21.4%でした。彦根城や近江八幡などの観光地に訪れるインバウンド客が増えているのかもしれません。ただ、まだまだ東京の渋谷・原宿ほど外国人観光客でにぎわっている感じではないのが実情です。
この記事によると、インバウンド需要の回復が業況改善の追い風になっていることは間違いないでしょう。例えば山梨県では、富士山への外国人観光客が大幅に増加し、宿泊施設の稼働率が過去最高に。熱海市でもインバウンド客が急速に戻ってきたそうです。
インバウンド客にとっては、円安のおかげで日本のサービスは「爆安」。値上げしても充分にお得感があるはずです。一方、日本人には単なる値上げになってしまいます。今後は国内旅行がしづらくなる可能性もあるでしょう。
インバウンド戦略で求められる「選択と集中」
飲食・宿泊業界は深刻な人手不足に悩まされています。インバウンド需要取り込みで客単価を上げ、従業員の処遇を改善していく戦略が必要だと思います。
ただし、全ての地域・店舗がそうできるわけではありません。自社の強みを理解し、限られた資源を集中させる「選択と集中」が重要です。
例えば、製造業のA社は高級路線だけでなく大衆路線も手掛けていましたが、収益が伸び悩んでいました。そこで高級ブランドに特化することを決意。商品開発とプロモーションに注力して価格を上げ、一部のコアなファンに訴求する戦略を取りました。結果、収益力が大きく向上しました。
飲食店も自店の個性を明確に打ち出し、それを外国人客に訴求していけるかがカギでしょう。
SNSを活用した発信で認知拡大を
インバウンド対策として、SNSの活用が有効との指摘を別の記事にありました。実際、インスタグラムやトリップアドバイザーを見て来店する外国人が多いようです。
写真付きのメニュー掲載や、英語の口コミ投稿を促すことで、言葉の壁を乗り越えられそうです。SNSが嫌いな方も多いと思いますが、インバウンド獲得のためには使い方を学んで、攻めるチャンスタイミングです。
この記事内のアンケートでは、実際に外国人客をどのメディアから獲得しているか把握できていない店舗が半数以上あるそうです。来店者に「どこで当店を知りましたか?」と尋ねることをおすすめします。自店の強みを生かしたPR方法が見えてくるはずです。
日本の「おもてなし」を支える宿泊・飲食業の皆さん！インバウンド対応に向けて一緒に頑張りましょう！ SNSの力を借りつつ、自店の魅力を余すことなく発信していきましょう！
今日の問い
貴社の製品やサービスは、インバウンド需要の取り込みを積極的に図っていますか?グローバル展開は今後の成長に不可欠です。既に取り組んでいる企業の成功事例から学ぶことができるでしょう。
貴社の強みは何か、改めて定義づけられていますか?強みを理解し、限られた資源を集中投下する「選択と集中」が重要です。高級路線への転換の可能性も探ってみましょう。
SNSを活用したプロモーションはできていますか?写真や動画、多言語対応などで、貴社の魅力を海外に発信することをおすすめします。グローバル企業のみならず、不可欠なマーケティングツールといえます。
顧客の属性データをどの程度把握できていますか?インバウンド客の割合や、どの媒体から来訪したかをトラッキングすることが重要です。データからターゲットと効果的なプロモーション方法が見えてくるはず。
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