電気自動車の販売を再開するヤマダ電機の店舗数
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クルマ販売ビジネスの参入障壁が低下
ヤマダデンキが三菱自動車のEVを販売するとのニュースが流れ、驚いている方も多いのではないでしょうか。僕自身、1987年にマツダに新卒入社し、商品企画セクションにいたとき、こんな時代が来るとは想像もしていませんでした。しかし、時代の流れとともにビジネスの参入障壁が低下することは、よくあることです。ガソリン車と比べ、EVは部品点数が少なくなるという特性から、メンテナンスの技術的ハードルも下がる。これにより、家電量販店がクルマを扱う新たなビジネスチャンスが開かれたのです。
クルマのポジション変化と消費者の認識
この新たなビジネスモデルが成立するためには、生活者がクルマをどう見ているか、その認識も重要です。昔はクルマは足であるとともに、自己表現の道具、趣味の一環、あるいは第二の居住空間としての役割を担っていました。しかし、生活者の車の嗜好性が変化し、同時にEV化が進むことで、クルマは画一化し、また家庭のバッテリーとしても機能するようになりました。これにより、クルマが家電製品の一部という認識が広がり、ヤマダ電機がEVを販売するというニュースに違和感を感じる人が減ったのではないかと考えています。
既存の自動車ディーラーにとっての影響
しかし、この新たなビジネスモデルが生まれる一方で、既存の自動車ディーラーは苦境に立たされているかもしれません。これまで彼らが稼ぎ出してきた利益の源泉である車検やメンテナンス需要が、車検専業会社やオートバックス、そして今回のように家電量販店といった新規参入者に奪われてしまうかもしれません。これからもっと競争が激化し、ビジネス環境はさらなる変革を迎えるでしょう。
まとめ
EV時代の到来により、クルマという商品の扱い方や販売方法が大きく変わる可能性があります。ビジネスマンとして、その変化をしっかりと見極め、新たなビジネスチャンスを掴むためにも、この動きから目を離さないようにしましょう。今後もこのトピックについては注目していきたいと思います。
今日の問い
あなたの会社が提供する商品やサービスの売り方や使われ方が、テクノロジーの進化や新たな競争の登場により、変化する可能性を十分に考えていますか?
業界のパラダイムシフトに対応するための具体的な戦略を持っていますか?それは現在のビジネス環境や顧客のニーズに対応していますか?
あなたのビジネスが直面している新たな競争や市場の変化を、チャンスと捉えていますか?それとも脅威と捉えていますか?
あなたの会社は、新たなビジネスモデルを採用するための組織的柔軟性を持っていますか?新たなパートナーシップを結び、新たなビジネスチャンスを追求するための戦略がありますか?
今日も、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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