見出し画像

「減薬のためのカウンセリング」について

7月より開始するオンラインカウンセリングの一環として「減薬のためのカウンセリング」を開始します。具体的には、減断薬により不調を抱えている方、減断薬中のご家族やパートナーのサポートをされている方、またこれから減断薬を考えていらっしゃる方のためのサポート・カウンセリングを行います。

今日は、そのことについてお話ししたいと思います。



減薬のためのカウンセリングを始めるきっかけ

わたし自身が減薬経験者であり、今も減薬中の身です。
20年以上にわたってメンタルの不調や不眠症などを抱え、本当にたくさんの薬を飲んでいました。気づけば体がボロボロになってしまい、中医学と出会い、どうにか少しずつ体を立て直し、自分自身で中医学を学び、今は2年前から最後に残っているベンゾジアゼピンを減薬している最中です。

わたし自身が減薬をしている中で、中医学の知識があることが精神的にも肉体的にもとても支えになっています。

例えば、離脱症状に対しては「減薬する=離脱症状が起きる」ということではなく、「減薬により体の中のバランスが崩れることで離脱症状が起きる」という風に解釈をしています。それによって、減薬をした際にも「今はこんな風にバランスが崩れているからこういう症状が起きているんだな」ということが理解できるようになり、必要以上に離脱症状に怯えることもなくなりましたし「今はこれ以上減薬せずに休んだほうがいいな」というタイミングなども掴めるようになりました。

そういった知識を活かしていきたいと、以前は少しずつ減薬に関する情報も発信していたのですが、同じ離脱症状からの不調で大筋の症状は似ているとしても、元々生まれ持った体質やその時々の体のバランスなどがバラバラであることから、全員にとって同じものが良いということではないということもあり、減薬に関する情報発信は休んでいました。

実際、わたしのnoteでたくさん読まれているのは減薬関連のものがメインで、みんな同じように困っているんだということも感じていましたし、わたし自身も、減薬に関する情報を集めたり、つらくなって誰かに話したいな、と思うこともありました。でも、減薬の話題ってやっぱりそんなに受け入れられるものでもなく、気軽に話せることでもなく、あまり口にしてはいけないのかなぁという空気を感じることが多いのです。

そんなこともあり、だったらわたしが話せる場を作ればいいんじゃないかな?同じように経験しているわたしだからこそ伝えられることも共感出来ることもたくさんあるんじゃないかな?と思うようになりました。

そんなタイミングで、減薬でお世話になっている先生のオンラインコミュニティに半年間参加して、減薬に関する色んな方の意見や悩みを聞いたり、みなさんがどういった事を知りたいと思っているのかなど勉強をさせていただきました。

減薬との向き合い方や考え方、離脱症状に対する理解や対処法など、中医学を生活に取り入れながら減薬を経験しているわたしだからお伝え出来ることもたくさんあるとわかり、減薬のためのカウンセリングを始めることにしました。

現在、減断薬により不調を抱えていらっしゃる方へ

減断薬での離脱症状は、減薬のスピードや量だけではなく、性差、個人の体質や体調、季節、気候、生活環境なども深く関わりがあると考えています。中医学では同じ症状であっても、原因が多岐にわたるため、その対処法も原因に応じて異なってきます。人それぞれ体質も違うので、誰かにとっては良いと言われるものが、自分にとっては悪影響だった、ということもあります。これは、減薬時の対処法でも同じだな、と感じています。

そのため、減断薬のためのカウンセリングでは、どの部分がどのようにどれくらいバランスを崩しているのか?今はどのような状態なのか?という部分に着目し、それぞれのその時の体質や症状に合わせたアドバイス・サポートを行います。​中医学では、からだとこころは密接に関係していると考えるため、減断薬から起こるメンタルの不調(イライラや不安、焦燥感、抑うつなど)に関しても同じように体の中のバランスを診ていきます。

​自分の体の状態を把握することで、何が起こるかわからないといったような漠然とした減薬への不安が軽減が出来たり、無理なスピードでの減薬で起こる事故も防げると考えています。

断薬後の不調に関しても、減薬によって体のバランスの崩れたことが影響していると考えるため、同じように体のバランスに着目していきます。

​減断薬のサポートをされている方へ

身近な方の減薬による心身の不調をサポートすることは、側で見ていてつらい想いをされたり、サポートをしたくても何をしたらいいのかわからない、どのように対処すればいいのかわからない、といった不安やお悩みもあると思います。
そのようなお悩みや不安に対するカウンセリングやサポートに関するアドバイス(食事など)、離脱症状への理解を深めたい、といった方へのサポートも行っていきます。

これから減断薬を考えていらっしゃる方へ

わたし自身が減薬をしている中で「減薬をするための体を整えておく」というのもとても大切だと感じています。そのため、減薬をする前に自分の体のウィークポイント、バランスを把握して、食生活を整えたり、生活リズムを整えておくことが減薬期間とても役に立つと考えています。

例えば、減薬時に役に立つ漢方薬や栄養も、胃腸が弱っていることで飲めなかったり、使うことでデメリットになってしまう、ということもあります。事前に弱っている部分を立て直し準備をしておくことが、とても減薬の助けになります。

​​実際にどんな感じで減薬をしているのか、ということもお伝えしていけるといいなと思います。

最後に

わたしが今、減薬生活の中で一番大切にしていることは「減薬や断薬することがゴールではない」ということです。完璧でなくても、自分らしく心身ともに健やかな生活を過ごすということが、わたしの減薬の目的です。そんな風に考えていると、ちょっとだけワクワクした気持ちで前に進むことができています。

ただ、ワクワクとした気持ちは体あってこそのもの。
いつだって、わたしたちの"こころ”を一番側で支えてくれているのはわたしたちの”からだ”です。だからこそ、こころの声もからだの声も大切にしながら、少しでも楽しく、前向きな気持ちで減薬期間を過ごせるように毎日の養生に取り組んでいます。

減薬について考えていることはたくさんあるので、これからも少しずつ減薬の情報やわたしの考えなどを書いて行こうと思います。

中医学はぐくみ相談室のサイト公開、カウンセリングのお申込み受付などを開始しましたら、またこちらでお知らせします。

最後まで読んでくださってありがとうございました☺︎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?