ゲーム業界のネットワークエンジニア – 仕事内容、未経験からの転職、必要スキルについて解説
ゲーム業界ネットワークエンジニアの仕事内容
ゲーム業界でもオンライン化が当たり前となっており、任天堂やプレイステーションなどの据え置き、PCのオンラインゲーム、スマホのソシャゲなど様々な場所でネットワークエンジニアが必要とされています。
私たちユーザー側から見ると、ゲームソフトや映像コンテンツ、ゲーム機自身のアップデートなどのオンライン配信のほか、アカウント(ID)管理や課金・決済機能の提供といった部分がネットワークエンジニアの担当部分となります。
実際の制作現場では「ネットワークサービス本部」という形で部署が用意されており、その中で「サービス運営部」「システム運用部」「カスタマーサポート」といった風に部類されていきます。
・サービス運営部
サービス運営部ではオンラインショップや会員サービスの運営が仕事です。
ソフトメーカーの場合は、自社ソフト・グッズなどの通信販売やコミュニティサイトの運営など、PCやスマホ向けサービスが主な業務となります。
ハードメーカーでは、ゲーム機に付随するネットワークサービスやソフトのダウンロード販売など、そのゲーム機から利用するネットワークサービスが戦略的に重視されます。
いずれの場合も、ユーザーに直接サービスを提供する業務のため、自分の仕事に対するユーザーからの反応をダイレクトに得ることができ、やりがいは十分にあります。
もちろん、売れる(儲かる)サービスの運営のためには、ユーザーのニーズを的確にくみ取って動機的に応えていく心配りや商才が求められますし、メールマガジンの運営などユーザーをひきつけるためにさまざまな施策を実施する企画力など必要とされるスキルは多いです。
また、オンラインゲームの運営も担うことがあります。不正を取り締まり、ゲーム内の秩序を維持しつつも、イベントなどユーザーに楽しんでもらう施策を企画・運営していきます。
夜間や休日も緊急呼び出しを受ける可能性がるためスマホが手放せない職種ですが、一つの「世界」を采井するダイナミズムはほかの仕事ではなかなか得ることができませんよ。
・システム運用部
システム運用部ではネットワークやサーバーなどの運用が仕事です。後述する情報システム部門と業務内容が似ているため、同一の部門となっている会社もあります。
機材や回線のメンテナンスだけでなく、様々なツールの開発やアクセスログ集計など、技術的な分野を広く管轄します。
どのような機材を使うか、どのデータセンターを使うかなど、腕の振るい次第では劇的なコスト削減で会社に貢献できることも。
常に最新の技術に接触することが多く、エンジニアにとっては魅力的な職場といえます。
・カスタマーサポート
カスタマサポートはユーザーとして利用したことがある方も多いかと思います。
商品の故障や不具合に関する修理の受付ほか、昨今のゲーム機の多機能化によるゲーム機や周辺機器の使い方や機能に関する質問もへの回答が仕事内容となります。そのため、自社の製品やサービスに関する深い理解が必要とされます。
また、ユーザーから受けた問い合わせ内容を社内の各部門にフィードバックし、会社とエンドユーザーの架け橋となるのも重要な業務です。
ほかには修理や部品部門を担当する部門もあります。いずれの部門も、その対応がユーザーの印象に大きく影響を与えるため、重要で責任の大きい仕事だといえます。
・情報システム部門
情報システム部門はネットワークサービス部門には分類されなませんが、ゲーム会社だけではなく一般的などの企業にも存在する部署だといえます。
ゲーム会社でも社員には一人一台、場合によっては複数台のPCが支給されますが、そのPCとネットワークの管理を行うのがこの部門です。
PCにしてもネットワークにしても、トラブルはどうしてもつきものです。機器の故障、ネットワーク障害、ウイルス発生・・・など、ユーザーとは関わらずとも非常に重要な仕事です。
一方、日々のトラブルを対症療法で解決するだけでなく、現状のシステムの課題を検討し、より高性能かつ低コストで管理の手間がかからないシステムの導入を図るのも重要な役目です。
また、情報システム部門では社内のさまざまな業務システムの開発・運用も行います。電子メールのシステムにはじまり、スケジュール共有ツールや会議室予約システム、各部門内で使われるデータベースなど、利用者のニーズを的確にくみ取って、使いやすいシステムを早く・安く・確実に提供することが求められます。
ゲーム業界ネットワークエンジニアの年収
未経験:260万円~300万円
経験者:320万円~1,000万円
ゲーム業界でもネットワークエンジニアであれば世間のネットワークエンジニアと変わらない給与をもらうことができます。
「未経験者OK」の求人も年収は低いですが用意されており、実績に応じて年収のアップもあります。
また、ゲーム業界は他業界よりも人材の流動性が高いため、比較的簡単に転職をすることができます。
優秀な人材には高い報酬を与え囲いこむことも業界内では常識ですので、頑張る価値は十分にあります。
未経験者からでも転職できる?
結論から言うと、未経験者からでもゲーム業界のネットワークエンジニアに転職することは可能です(もちろん最低限のスキルは必要です)。
そもそもゲーム業界にはネットワークエンジニアの数が圧倒的に足りておらず、常に人材が不足している状態ですからね。
前職でネットワークエンジニアとして経験があるのであれば、特に問題なく転職することができるでしょう。
・必要なスキルと学歴
ネットワークエンジニアの資格にはCCNA、CCNP、CCIEなどがありますが、基本的には資格を持っていなくても転職することは可能です。
「そうは言っても多少有利になるでしょ」と思う場合はCCNAを取得しておきましょう。
また、オンラインゲームのネットワークエンジニアを目指すのであればオラクルマスター辺りの資格を持っておくといいでしょう。
ただ、本来であればゲーム会社は資格取得よりは実際に作れる実力を重視します。入社試験や転職面接で自作のゲームの提出を要求する会社も多いため、簡単なブラウザ上で稼働するソーシャルゲームを作っておきましょう。
最近ではUnityのように無料でゲーム開発ができるエンジンもありますし、TechAcademyのようなオンラインプログラムで隙間時間にゲーム開発を学ぶことができますので、資格を取得するぐらいならこちらに時間を割いたほうが有利になります。
オンラインゲームの仕事に就きたい場合でも簡単なブラウザゲームの開発でOKです。オンラインゲームは作成に時間がかかるため素人から作るのはハードルが高いです。
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