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さぁ、8歳と6歳に「仮想通貨」と「ブロックチェーン」、「NFTアート」の話をしよう!

我が家では学校では教えてくれないお金の話を大切にしていて、例えば、

・同じ商品なのに、お店によって値段が違うのはなぜかと聞かれた時
「仕入れの話」
・PayPay払いをしたら「お金は要らないの?」と聞かれた時
「スマホ決済の話」
・無料配布の商品を、なんでタダなの?と子ども達が不思議がっていた時
「宣伝広告費の話」

といった具合に、子ども達が興味を持ったタイミングで、お金にまつわる様々な話を積極的にするようにしている。

子ども達からお金の話を遠ざけようとする大人もいるけれど、子ども達がお金に興味を持ち、その秘めた魅力を知りたがることは当然で、わたしなんかは大人になってから「あ〜、子どものうちに知っておきたかった!」と思うお金の話がたくさんある。だから、自分の子ども達にはオープンにお金の話をしていきたい。

マネー教育は、単なるお金の勉強ではなくて、お金を通じて生き方や価値観を創造する学びにも繋がっていると思う。

そんな我が家で、最近、子ども達が興味を示したものが「仮想通貨」と「NFTアート」だ。「仮想通貨はお金なの?ママ持ってる?アートやりたい!」と興味津々の様子。

*「NFTアート」の話をした後、実際に子どもたちはopenseaでNFTアート販売を始めました。子ども達からの伝言は「ぜひ見てください!気に入ったら買って欲しいな!」です。
「MonsterFoodParadise(モンスターフードパラダイス)」という、なんとも賑やかなアーティストネームで活動しています。
こちらからどうぞ覗いてやってください→ MonsterFoodParadise


「仮想通貨」って、なんだろね?

さぁ、「仮想通貨」について、8歳と6歳にどう説明しよう…?
何をどこまで、どの程度、難しさを端折って、正しく、分かりやすく教えられるか。私はまず絵を描いた。

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この絵で説明したのは、普段わたし達が使っているお金は中央管理者がいて価値が決まっていること。100円は明日になっても100円だね、そのことをみんなが知っているよね、という話。

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この絵で説明したのは、仮想通貨は毎日その価値が変わっちゃうんだよ〜という話。なぜなら、中央管理者がいなくて、仮想通貨の量は決まっているから、買いたい人と売りたい人のバランスで値段が上がったり、下がったりしちゃうんだね。

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この絵で説明したのは、仮想通過はお金に換金できることと、価値が変動するからこそ、損得がうまれるということ。具体的なイメージを持てるように、数字を当てはめてクイズ形式で話ました。同じ仮想通貨の量を持っていても、換金するタイミングによっては価値が1/2になって損してしまうかもしれないし、はたまた2倍になって得するかもしれないね。

「もし昨日100円で買った仮想通貨が今日80円になってたらどうする?」と聞いてみました。6歳の息子は「売らない!損するもん!」と即答!笑
8歳の娘は「え〜迷うな。明日もっと下がったら嫌だから売った方がいい気もするけど、もしかしたら上がるかもしれないでしょ?」と、よく考えていた。そうだよね、迷っちゃうよね。大人だって迷うんだよ。売買の判断材料や、損切りについては知識と経験が必要だね。まだまだママも勉強中〜!

「ブロックチェーン」て、なんぞや?

仮想通貨とNFTアートの話をするにあたって、ブロックチェーンの話をしないわけには…。簡単に説明するの、激ムズですっ!

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この絵で説明したのは、ブロックチェーンという仕組みのイメージ。取引が行われた順に、自動でどんどん記録されていって、過去の取引から今この瞬間の取引まで、ずっとその記録が繋がってファイルに保存されていくようなイメージを伝えた。ファイルがいっぱいになったら、また次のファイルに保存って感じで、自動的にどんどんファイル増えていく。1度記録された取引は消すこともできないし、書き変えることもできない。ファイルがブロックで、それをチェーンで繋げるイメージで、ブロックチェーンだよ。

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この絵で説明したのは、ブロックチェーンは自律拡散システムであるということ。記録されたファイルを1つの機関(リーダー)が集めて持っている場合は、その機関(リーダー)しかみんなの記録を知らないよね?
でも、ブロックチェーンは、利用する人みんながみんなの記録を共有する仕組みになっているんだ。こうしておけば、もし悪い人がいたとして、その1人が記録に何かしようとしても、他のみんなが「あれ?おかしいな〜」てすぐ気づけるから、悪いことがしにくくて、とっても安全なシステムってこと!

この話は、子ども達にはかなり難しかったようですが「とにかくブロックチェーンが、安全に取引を記録してくれる、なんか凄い仕組みってことは分かった!」と。今はそれだけ理解できれば十分かな。

さぁ「NFT アート」の話をしよう

やっと、2人がやりたがってるNFTアートの話。
NFTは「Non-Fungible Token(非代替性トークン)」の略で、データ管理にブロックチェーン技術を活用することで、唯一無二のアートとして販売できる仕組みになっているよ。

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この絵で説明したのは、一般的なアートとNFTアートの違い。
こてつ君が描いた「りんごの絵」、100円でAさんに売ります。その後、AさんがBさんに300円で売ったとしても、こてつ君、それ知らないよね?さらに、Bさんが、このりんごの絵は「自分が描いたものだ」と言い始めたら、こてつ君がいくら「僕が描いた絵だよ」と言っても、それを証明するのは難しいね。

でもNFTアートなら、誰が制作者なのか、今誰が所有者なのかを証明できちゃうよ!ブロックチェーン技術で、ちゃんと記録が残っているからね!ロイヤリティーを設定することで、1つの作品が、次々に違う人に売られていった場合にも、制作者が一部報酬を得ることも可能なんだ。

例えば、かえでちゃんが描いた「バナナの絵」、NFTアートとしてロイヤリティー10%で販売したとします。100円でAさんに買われて、AさんからBさんに300円で売られました。その場合、300円の10%、つまり30円が絵の制作者であるかえでちゃんにも入ってくるんだね。

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この絵で説明したのは、じゃあ、どうやったらNFTアートになるのかってお話。まずは、パソコンやipadで絵を描こう!それをNFTアートのマーケットプレイス(ネット上でNFTアートを売っているお店)に出すよ。このマーケットプレイスに出すことで、NFTアートとして販売ができるようになるんだ。世界中の人がこのお店を見ていて、欲しい絵があったら仮想通貨で買うことができるんだよ。

ただ、覚えておいてね。絵を売るためにも、最初仮想通貨が必要なんだ(openseaのガス代。詳細は省きました)。そして、絵を出したからといって、簡単に売れるわけではないんだよ。世界中の人が作品を描いて、このお店に出しているから、その中から自分の作品を見てもらうだけでも大変なことだよ。

その上で、やってみたい!と言うので、openseaのアカウントを作ってあげました。子ども達2人であれこれ相談してアーティスト名は、「MonsterFoodParadise」という名前になりました。最初に必要な資金(ガス代)はわたしへの借金ね、と言うと、「頑張って売らなくっちゃ!」と意気込んでいます。

娘は将来、新薬の開発者か考古学者になりたいんだそうです。息子は、クイズ番組「東大王」に出るためにまずは東大に行って、その後は発明家として活躍したいんだそうです。2人とも、やりたいことをやっていくための資金を少しでも自分で稼げるといいね!がんばれ〜〜〜


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