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発酵デザイナー/小倉ヒラクさんのキッズワークショップで「見えない生命」にワクワクする子どもたち。

ALIFE2018(人工生命の国際学会)にて、発酵デザイナーの小倉ヒラクさんが開催する「ALIFE for Kids | Future Biology for Kids 〜見えない生命と対話するキッズワークショップ〜」にお邪魔(取材)してきました。(こちらはわたしの個人ブログなので、個人的感想ふまえて書いてます。)

2日間に分けて行われるワークショップの1日目は「 見つける、つくる」がテーマ。ヒラクさんから簡単な自己紹介があった後、さっそく微生物を捕まえに外へ!

今回は6組の親子が参加していたので、移動中「どうして参加しようと思ったの?」と聞いてみた!(だって、だいぶマニアックなワークショップだから、参加理由気になるでしょw)

「だって僕、微生物大好きだもん!」と、表情からもその大好きっぷりが溢れ出る6歳の少年に出会った。一緒に参加していたお母さんは少し恥ずかしそうに「ちょっと変わった子で…。家でも赤カビを顕微鏡で見たい、とか言ってるんですよ(笑)」とおっしゃっていたけど、早くからそれだけ夢中になって学びたいものがあるって、めちゃくちゃ素敵だと思うし、こうして息子さんの興味にあったワークショップを見つけて参加してるママさんもあっぱれだ!!

わたしが「PLTSc for kidsプロジェクト」でやりたいことの1つでもあるけれど、この少年のように"好き"が明確にある子ども達に、早いうちからその道のプロと関わらせてあげたり、年齢なんて関係なくホンモノと勝負できる環境を提供してあげたい。できれば無料で。子どもの学ぶ意欲が親の経済力に左右されてしまうのは切ないから…。

ちなみに、少年が微生物にハマったきっかけは、親御さんがなんとなく買ってあげた朝日新聞出版の科学漫画「サバイバルシリーズ」を読んだからなんだって。やっぱり、出会わせてあげるって大事だね!どれにハマるかなんて、本人にしか分からないから、とりあえず親は幼少期から選択肢多めに提示してあげることが大事だと再確認させてもらったよ。

さて、微生物がいそうなものを採りに外へ飛び出した子どもたち。いっぱい拾いましたね。石、葉っぱ、枝、タバコの吸い殻、鳥の糞…などなど。部屋に戻って、みんなで拾った場所や拾った理由を発表し合いました。

そして、採ってきたものを甘酒の中へ。微生物は甘い物が好きだから、甘酒にいれると、どんどん増えるよ〜^^とヒラクさん。

次回(7/26)のワークショップで、この甘酒の中で微生物がどう増えたか、微生物がどういう動きをするのか見ていくわけだけども、そこで使うのが、この装置。

東大池上高志研究室とコラボして制作された、微生物の働きがデータになって可視化される電子工作キット。次回参加される方は、コンピューティング×発酵という前代未聞の電子デバイスで遊べるそうよ♪

続いて、人間が食べる物を美味しくしてくれる菌のお話へ。ヒラクさんのメインのお仕事の1つが、人間に懐く菌を研究すること。

パンとかお酒とか、菌のおかげで人間が美味しく口に入れられているものって沢山あるんだよね。その中でもヒラクさんが好きなのは「こうじ菌」!

ということで、こうじ菌を顕微鏡で観察してみまーす!今の世の中進んでいて、USB接続型の顕微鏡なんてものがあるんですね。

こうじ菌の働きについては、下手にわたしが説明するよりもこれを見るがいい!ついでに、踊ってみると、いい感じに楽しくなります♪

コージーズ -こうじのうた-

どうです?とっても分かりやすくて、「こうじモコモコ〜うまみます〜」の部分、なんか幸せな気分になりませんか(笑)

最後にヨーグルトづくりもしました。市販の牛乳に、市販のヨーグルトを入れるだけの、超絶簡単なレシピ!ぜひ家でもお子さんと実験してみてはいかがでしょうか。

市販の牛乳は殺菌されて、菌がいない状態ですね。そこにまた、乳酸菌がいるヨーグルトを混ぜて菌を増殖させるわけです。数時間〜数日、徐々にあのヨーグルト特有のトロ〜っとした感じが出てきます。牛乳は甘いし、この温かい時期なので、菌が増えるには最適!

じゃあ、味噌はどうだろう?どうしてヨーグルトに比べて時間がかかるのかな?って、子どもたちと考えてみる。味噌には塩が多く含まれていて、菌の好む甘みが少ないね。しかも、味噌は基本冬に仕込むから、温かさを好む菌がゆっくりとしか働かないんだね。

身近なものを例に出して考えることで、子どもたちも旨みが増していく速さは、微生物の働く環境に大きく左右されることが分かった様子。

やっぱり体験できるワークショップはワクワクするし、子どもたちの積極性も見られますね^^ こうして、1日目のワークショップは終了しました!

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