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想像とは違った「小一の壁」。いかに事前に知っているか、準備できるかで、ワーママのメンタルはだいぶ救われると思う!

小学1年生の1年間を終えて、「小一の壁」って思ってたのと違うー!というのが、わたしの率直な感想です。学童に入れないとか預かり時間が短いとか、時間的な制約でママが転職や退職、描いていたキャリアを諦めた話をネットでよく見かけますが、「小一の壁」の本質はそこじゃないと感じています。

小学校入学に伴って起こる親子のメンタルの乱れ、その全てが「小一の壁」で、働いているママだけがぶち当たるものじゃなくて、専業主婦のママにだって起こりうるものだと思います。そして何より、1年生になった子ども自身が壁に激突しながらも頑張っていることを忘れてはいけないと思います。

その大小ある壁を親子一緒に乗り越えるために、親が仕事を変えたり辞めたりする必要性が迫られることもあるかもしれません。でも、事前に「小一の壁」が具体的にどういうものか知っていたら、心に余裕を持って対応できたり、壁になる前に飛び越えられることも多いと感じています。

わたしの場合は自営なので企業に勤めるフルタイムママとはまた少し立場が違いますが、わたしが体験した「小一の壁」とその対応を書くことで、1人でも多くの女性がキャリアアップを諦めずに、小一の壁を乗り越える微力にでもなれたらいいな、と思っています。

ぶっちゃけ、小学校って本当にいろいろ巻き起こる…けど!けど!けど!
「あきらめたらそこで試合終了だよ」by安西先生

目次
・小一の壁①学童問題 /
学童が全てじゃない!家族でルールづくり
・小一の壁②放課後持て余し問題 / 習い事や民間学童を有効活用
・小一の壁③長期休み問題 / 予定は前もってどんどん埋めよう
・小一の壁④宿題がストレス問題 / 長い目で見守ろう
・小一の壁⑤その他諸々


【学童問題】学童が全てじゃない!家族でルールづくり

子どもは小学校に入ると急速に成長します!ほんと、ビックリしちゃうw笑
共働き夫婦にとって学童は安心できる場所ではありますが、選択肢の1つであって、全てではないです。「学童に入れない=ママは働けない」と早々に決めてしまうのは、もったいないです。子ども本人の意思もふまえ、家族ルールを決めておくことで対応できる場合もあります。

我が家の場合、長女が保育園から小学校に入るタイミングで、学童に入るのと、鍵っ子になるのとどっちが良いか聞いてみました。長女は最初、学童を選びました。

でも、いざ小学校&学童が始まると、専業主婦の家庭の子が、学童に行かずさっさと帰って行くことにも気がつきますし、学校で仲良くなったお友達と自由に遊びたいから学童は休みたいと言うようになります。この傾向はわたしの娘だけでなく、他の子にも同様に見られました。わたしは本来、放課後は自由に過ごして欲しい派だったので、OKしました。ただ大人の目が届かない点にはやはり不安もあったので、次のようなルールを決めました。

・お友達との約束は2日前までに →学童に休みの連絡を事前に入れるため
・帰宅したら必ずLINEをする →帰宅確認&誰とどこで遊ぶか把握するため
・必ずスマホを持って出かける →いつでも連絡できるように
・帰宅の際もLINEを入れる →暗くなってきても連絡がない場合は、わたしから連絡します

しばらくこのルールで過ごしていると、どんどん学童に行く日数が減り、そのうち友達と約束がない日でも、学童に行くより家で好きなことをする方が楽しいから、学童はもうやめたいと言うようになりました。心配が全くなかったかと言えば嘘になりますが、娘を信じて学童は退会手続きをしました。

学童に行っていた頃は、仕事の後に保育園のお迎えと学童のお迎えと毎日バタバタで、少し予定が遅れると、どちらかのお迎え時間をオーバーしてしまうし、細道は真っ暗で事故りそうだし、精神的ストレスでした。学童をやめてからは、まだ日も明るいうちにお友達と帰ってこれるので、お迎えの心配もなくなりました。

お子さんのタイプにもよるとは思いますが、せっかく学童に入れても学童そのものが合わず、メンタルが崩れてしまう子もいます。学童以外の放課後の過ごし方も予め想定しておくと、いざという時に臨機応変に対応できます。

ちなみに、4月から小学校に上がる息子は、最初から「学童には入らない。俺は好きに過ごす!」と豪語しているので学童の申し込みはしないつもりです。

【放課後持て余し問題】習い事や民間学童を有効活用

1年生の頃は4時間授業の日も多く、放課後にたっぷり時間があります。学童に行かない子は、自由に過ごすと言っても、週5日も予定を埋められず、家でひとり寂しい思いをする場合も。お子さんと相談し、週に数回は一人で通える習い事や民間学童を入れておくとGOODです!! 小学校に入る前から、少しずつ慣らしておくことをオススメします。

我が家の場合、学童をやめたからといって、毎日友達と約束してくるわけではないので、放課後を持て余す日も出てきました。長女は家にひとり手持ちぶさたになると、なんとなく寂しい感じや不安が襲ってくることもあるようでした。(「何時に帰ってくる?」「どこで仕事しているの?」など、LINEが頻繁に来るので察します。)

我が家の習い事選びの条件は3つ。
・本人がやりたい習い事であること
・1人で通える or オンラインであること
・放課後の時間を有効に使えること

その結果、今は
・月曜日は体操(毎週/学校の体育館)
・火曜日はドラム(隔週/徒歩圏内)
・木曜日はオンライン英会話(毎週/自宅)&キックボクシング(毎週/電車通い)
・不定期でオンラインサイエンス教室(月1〜2回程度/自宅)とタブレット算数(本人の気分次第/自宅)をやっています。

習い事を探してみると、学校の体育館を利用して民間が行っている教室や、近場で通える習い事も意外とたくさんあります。ネットに載っていなくても、近所を歩くと看板が出ている場合も。また、コロナ禍を経てオンラインの習い事もグッと増えたので、一度チェックしてみると良いかもです^^

☆電車やバスに乗る習い事について☆
我が家の場合ですが、電車に乗らないと通えないキックボクシングは無理なのでは…?と思いましたが、どうしても本人が習いたいと言うので、何度か一緒に通う練習をし、今はひとりで通えています。

乗り過ごしてしまったこと、違う電車に乗ってしまったこと、人身事故により立ち往生してしまったことなどハプニングもありますが、その度に自分で考え行動して、心優しい人に助けられなんとかなってきました。道を尋ねたのに無視された、混み合う電車で足を踏まれたなど、しょっぱい経験もふまえて、たくましく成長しているな、と感じます。

放課後に少し遠くの習い事をさせようと思っている場合は、電車やバスの乗り換えも含め、年長さんのうちから通う練習をしておくと1年生でも1人で出来るようになると思います。駅員さんや、近くの人に道を尋ねられるようにしておくことは必須です!スマホやキッズ携帯もあると安心ですね。

☆民間学童について☆
地域によっては、バス送迎つきで遅くまで預かってくれる民間学童もあります。我が家は利用したことがありませんが、友人に聞いたところ、年長さんから慣らしておくと良いそうです。小学校に入って、ただでさえ小学校の環境変化にストレスを感じているのに、さらに慣れない民間学童となるとキャパオーバーになってしまう子も少なくないようです。そうなると、そこからのメンタルケアが本当に大変らしいので、何事も事前準備が大事ですね!

【長期休み問題 】予定は前もってどんどん埋めよう

春休み、冬休み、恐ろしく長い夏休み。子どもはHappyですが、親は悩みものですね。出来る限り仕事を減らして調整を〜と思っても、そんなに休んでばかりいられない人が多いと思います。そんな時の解決方法を仲良しのワーキングママにも聞いてみました!

①夏休み前に友達と遊ぶ約束をしてくる
学校があるうちに、子ども同士でどんどん夏休み期間の遊ぶ約束をしてきてもらい、親御さんにも予定を確認。子どもだけで遊ぶ日、どちらかの家で遊べる日など、夏休み前に出来るだけ予定を決めていきます。

②親族の家にお泊まり
親族の協力が得られるならば、子どもたちだけで泊まりに行ってもらうのもアリですね!新幹線乗り場まで送り、降りる駅では親族に待っていてもらうとスムーズです。

③小学生向けのサマーキャンプ
長期休みは、体験型学習キャンプの募集が結構あります。短期のものから、10日間くらいの長期のものまで、内容も様々です。今年はコロナで中止になってしまったものが多いですが、学校から募集のチラシがもらえたりもしますよ^^ 良い経験になると思います。

④お弁当持参で、児童館へ
地域によってルールがあると思いますが、長期休み中お弁当持参の児童館利用手続きをすると朝から夕方まで自由に利用ができます。この制度を利用すれば、子どもの1人ぼっちランチは回避できるので利用している親御さんも多いですよ。

【宿題がストレス問題】長い目で見守ろう

子どものタイプによって、向き合い方が大きく変わるものの1つかなと思います。「宿題をやる気がないタイプ」「親が一緒じゃないと出来ないタイプ」「やたら時間がかかるタイプ」など、様々なお子さんがいるかと。こればかりは、子どもの性格/ペースに合わせて、本人の意識が変わっていくのを見守って行くしかないのかなと思います。親の思いや意見をぶつけるだけだと、お互いただメンタルが乱れるだけで消耗して終わります…。これは経験上の反省。

長女の場合は、完璧を求めてやたら時間がかかるタイプでした。特に1年生最初の書き取り。「あ」や「い」など、ただ同じひらがなを何度も書いていく宿題なのですが、誰がどう見ても正しく書けているのに、見本と少しでも違うと、納得がいかない!これじゃダメ!と何度も書いて消して…。しまいにはイライラして、紙やノートをグシャグシャと丸めて泣き出してしまうこともありました。

正直、自分の娘が宿題でこんな風になると思っていなかったので戸惑いました。その様子はちょっと病的にも見え、これが連日続くので、娘のメンタルも心配でしたし、わたしも何とかしてあげたいと思いかなり消耗しました。そもそもわたしには、ただひたすら同じひらがなを書いていく宿題が有意義な学習とは思えず、そんなことに時間と精神を削られている娘を見るのが辛かったです。

わたしは「ひらがなは既に読めるんだし、書けるんだし、書き取りの宿題やらなくてもいいと思うよ!先生に相談してみようよ!」と伝えましたが、本人が「絶対にやる!」と言う以上、何も言えず…。もうどれだけ時間がかかっても、本人がイライラしていても黙って見守る選択をしました。終わった後は、「いいね!頑張ったね!」と前向きな言葉をかけることに徹しました。

不思議なことに、ある時から娘が書き取りにイライラしなくなったんです。2年生になった今では書き終えるのも早くなり、1年生の頃はなんだったのかと思うほど雑な字で済ませている時もありますw 娘の口から「読めれば大丈夫でしょ!」という言葉が出てくるとは思いませんでした。笑

なんとなくですが、本人の中で”良い塩梅”を見つけたんだと思います。問題に直面している時は、すぐにでも何とかしたいと親は思いがちですが、子どもの気持ちに寄り添って、長〜い目で見守ろうと早くから決められていれば、わたし自身もそんなに消耗せずに済んだのかな、と今となっては思います。わたしたち親子にとっては、この宿題問題が一番高い「小一の壁」だったように思います。

【その他諸々】

☆翌日の支度☆

我が家はまず、子どもに一人で支度をしてもらってから、わたしが最終確認をしていました。連絡帳や宿題カードなど、親がチェックマークを付けないといけないものもありますが、所要時間は5分もあれば出来ます。

ただ、翌日の予定は子どもが書いてくる予定表だけが頼りです。友人の子は、何を書いたのか読めないことや書き忘れが度々あり、支度をするのが大変だったそうです。もし確認したいことがあっても、いちいち先生に聞けないので、同じクラスのママとLINE交換しておくと安心です!

☆大量のプリント☆

連日学校からは沢山のプリントが配布されてきます。特に週の初めや月の頭にまとめて配られるプリントは要注意です!あとでゆっくり読めばいいや、なんて思ってると大事なことをスルーしていたりしますw 配られた日にざっくり目を通して、重要な予定はスケジュールにすぐ入れておきましょう。早帰りの日とか!お弁当の日とか!土曜学校とか!

うっかり重要なプリントをなくすなんてこともあるので、ここでもママ友はマジで必須です。互いに「あのプリントの写メもらえますか〜?」というやりとりを数回しました。助け合いです^^

☆図工・生活科の持ち物☆

授業で使う材料を、突然「明日欲しい!」と言ったり、ひどい時は、当日の朝に家の中を探すハメになったりします。我が家は、ペットボトル・お菓子の箱・段ボール・折り紙など、使えそうなものはストックしています。

6、おわりに

少しは参考になることがあったでしょうか?

色々とあった1年生を終えて感じることは、保育園時代とは違う課題に親子で向き合ったな…ということです。
 
保育園時代より本人の意思もしっかりして、その結果新しい悩みにぶつかる場面も増えますが、それは成長の証として嬉しく感じることでもありました。

現在、長女は2年生も2学期になり、学校生活にも慣れ、穏やかで楽しそうな日々を過ごしています。4月からはマイペースな息子が小学生になります。長女より不安要素が多く、新たな「小一の壁」が出てきそうですが、また1つ1つ乗り越えながら、子供と一緒にわたしも成長していきたいと思います。

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