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フッテージ★★★☆☆

週一回のホラー鑑賞の部活で視聴しました。
初見です。
自分だと多分観ないタイプの映画が観られるのでいいですね。

ノンフィクション作家のエリソン(イーサン・ホーク)は、一家首吊り殺人事件をテーマにした新作執筆のため、
事件現場となったその家に、妻と2人の子供を連れて引越してきた。
そして屋根裏部屋で古びた映写機と5本の8mmフィルムを発見する。
それら【フッテージ】には、その家で起こった首吊り殺人に加え、
時代も場所も異なる溺殺、焼殺、刺殺、轢殺された家族たちの凄惨な殺害現場が写されていた。
一体誰が、何のために?
それぞれの映像に写り込んでいた不気味な仮面の男と、血しぶきで描かれた記号の意味は?
事件の謎にとりつかれたエリソンの前に、半世紀にわたる邪悪な〈呪い〉が、遂にその正体を現わす―。
(公式あらすじより)

お話はこんなです。
調査がメインなのでそういう意味では謎が沢山で楽しい筈なのですが、スナッフ映像をちゃんと見せられるのはやはりきついですね。小説だと幾ら残虐でも私の脳内レベルなのでそこまでひどいシーンは想像しないので平気なのかも。あと考えなければ、浮かばないので。ああ、だから私は怖がりなのにホラー小説は大好きなのかもですね。なるほど。

起:作家一家が次回作の為に事件現場の家に引っ越す。
承:呪いのフィルムを見つける。
転:小さな怪異が起こる。全ての事件は繋がっていた。
結:事件の真相。その通りの結末。

って感じでしょうか。
作家が昔はヒット作よりも正義を取ると云っていたにも関わらず、次回作の為に警察への通報を止めるところとか、描き手はかなりきついです。
あと絶対に次は成功するっていう人生ギャンブルは精神上宜しくないかと。
前に見つけたホラーが面白くなる要素、「タイムリミット」と「自分に降りかかる危機」ですが、前者は今回かなりきてます。次回作が成功しないと妻子を失ってしまう。娘は家に帰りたがっているし、息子は明らかに転居した事で睡眠障害がひどくなっている。と追い詰められまくってます。
ただ後者が珍しいのですが、大惨事になるまで屋根裏から落ちた以外は特に被害にあってないんですよね。音を聞いた、気配がしたレベルで。
死んだ子供たちが出てきますが、家の中で「志村!後ろ!後ろ!」状態で、出てきても主人公は気づいてません。
この演出面白いなって思いましたが、ドリフに慣れた私には滑稽にしか映らなかったので残念。笑ってしまいました。

結末は、まあホラーならこうかなあという後味悪い終わり方です。
ミスターブギーをもっと掘り下げた方が面白かったんじゃないかなと思いましたが、これやるにはかなりの尺が必要ですね。
ああ、だからぼぎわんの映画もぼぎわん消えたのか。
ここが一番面白いのに(泪)
ホラー部鑑賞会の二回連続で悪魔が元凶ですが、海外物ってそういう傾向があるんですかね。偶然かしら。
(2020年5月31日視聴)


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