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プロジェクトマネジメント

前回、ソフトウエア開発って何で大変なのという投稿を書きましたが、近年ソフトウエアの開発量が指数関数的に増加し、ソフトウエア開発現場は本当に火の車状態で大変な状況になっています。

「何を作ればいいのかわからない」ということが最大の問題なのですが、それ以外にも要因はいっぱいあります。
そんなソフトウエア開発のプロセスは非常に複雑であり、自己流でやっていてもなかなか上手くいかないので、みんなどうしているのかというと、CMMI(Capability Maturity Model Integration)などのいわゆる優れた「お手本」や「ガイド」に従って開発しています。
CMMIは優れたモデルであり、繰り返し反復開発が多い現場ではかなり有効であるものの、冗長度が高く工数もかかります。

そこでプロジェクトマネジメントをお手本にしている現場が多くなっています。
プロジェクトマネジメントはソフトウエア開発に限定しているものではありませんが、アメリカの非営利団体のPMIがPMBOK(ピンボックと読みます)という本にまとめたプロジェクト運営に関する知識体系ガイドです。
PMBOKは「Project Management Body Of Knowledge」の略で、失敗したプロジェクトの失敗原因を追及して、「どうすれば失敗しないのか」「こうしないと失敗しますよ」というナレッジをまとめたものなのです。
だから、教科書だと思って読んで、それを自分の現場に当てはめて、どこまでどうやってそれをやるのか、ということを考えて実行することが求められます。
書いてあることをそのまま忠実にやるというのはあまりお薦めできません。

では、そもそもプロジェクトって何でしょう?
プロジェクトとは、ある目的を実現するために一定期間チームを組み活動することで、以下の3つの特徴があります。
・以前に行われたことの無い要素を含む(独自性)
・必ず開始時点と終了時点がある(有期性)
・常にリスクを伴う(不確実性)

当たり前のように見えますけど、日常のオペレーションとは異なり、独自性と有機性と不確実性を持っているということが大きな違いです。

ソフトウエア開発って、必ずこの3つの特徴を持っており、プロジェクトマネジメントの知識体系と非常に親和性が高いので、みなさんプロジェクトマネジメントを参考にしているというわけです。

次回はPMBOKの知識エリアとプロセスについて書こうと思います。


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