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【インタビュー⑥】教育関係者必見!金井教授に聞いた、プログラミングのこと、STEAMのこと、レゴ教育教材のこと

みなさんこんにちは!STEAM Campus_imageです🌈
前回のプログラミングに関するインタビューに引き続き、今回は第二弾です!

※前回の投稿を見逃している方はこちらからご覧ください♪


ズバリ今回は、
【金井先生からもう少しプログラミングのことを教わろう!】
です✨

なかなかプログラミングのプロにお話を伺う機会はあまりないと思いますので、ぜひ最後までご覧ください!

では早速、金井先生よろしくお願いいたします。


1. 幼少期からプログラミングに触れることでどのような効果があるのでしょうか。

前回の記事でもお話ししましたように、プログラミングは論理的な思考が大切です。4つのルール:順序・条件・条件判断・繰り返しを組み合わせて物事を表現する考えは、プログラミングだけでなく、幅広く物事を考えることにつながると思います。
また、早くから学習した積み重ねがプログラミングのスキルの向上に繋がりますね。

━「幅広く物事を考えることにつながる」。
「こういう場合は、こうした方がいいだろう。そのためには…」など、日常生活の中には、条件によって自分の行動を判断したり、制御したりする必要が出てくる時がありますね。
生きていく上で、プログラミングは欠かせないものであるとお話を聞いて思いました!

━これまで多くの学校に出張授業をしてきた金井先生ですが、学校でロボットを動かす経験は子どもたちにとって貴重な機会だったかと思います。

2. ロボットをプログラムする際の子どもたちのかかわり方や様子をお聞かせください。

小学校などでのプログラミング学習は、コンピュータの役割とプログラムの関わりを理解することから始めます。また、プログラムの4つのルールを理解することにも時間を使っていますね。
レゴ教材を活用した場合は、実際に基本的なプログラムを児童さんと一緒に作りその結果の動きなどを確認します。できるだけ少ない命令(アイコン)のみを使用して、その命令の組み合わせが自分たちだけで使えることを学びの中で大切にしています。多くの児童さんは 自分の作ったプログラム通りにロボットなどが動くことに興味を惹かれるようです。よくお話することは、自分が思った通りにロボットが動かない場合は自分の考え方に誤りがあるよと、コンピュータは間違えないよと。
後半は、個人あるいはグループで課題に取り組んでもらいます。先生はアドバイザーとして対応します。課題として、ブロックを運搬する、ロボット掃除機みたいな動きを作る、レゴ洗濯機を作る、ライントレースでできだけ早く移動できる・・・といろんな課題に取り組んでいますね。
最後は,発表会として プログラムで工夫したことを説明し実際に作品を動かします。
児童さんからは「難しかったが楽しかった」、「プログラミングでいろんなことができることがわかった」、「さらに学んでみたい」などの感想がありますね。授業を見学されている学校の先生もこんなに積極的に考えて学ぶ授業は初めてでしたとお言葉を頂いています。

━金井先生のプログラミングの授業が受けられることが羨ましいです。
児童の感想からも、プログラミングというものが「難しい」ことであると同時に「楽しい」ものでもあり、「いろいろなことができる」すごいものなんだという「気付き」がたくさんあったことが、私もうれしく感じました。
プログラミングは教えられるものだけでなく、積極的に考え、積極的に学ぶことのできるツールなんですね。

3. プログラミングを指導する際に、指導者側に必要なスキルや大切なことは何ですか。

プログラミングと算数などの科目の問題解法は異なり、プログラミングには様々な答えがあります。より最適な答え、再現性が期待できる答えを求めることになると思います。指導者として、プログラムの文法や論理的な考えに誤りがないか?を見極めることが大切と思います。
また、いきなりコンピュータと対面してキーボードやマウスなどでプログラミングを始めるのではなく、学習者の考えを図や文章などで表現(設計する)させ、その段階での考え方を確認することが大切と思います.

━思考を整理させるのですね。エンジニアやデザイナーのように、一つ一つのプロセスを表現し、それをプログラムとして形にしていく。さらに、形にしたことを本当にこれで大丈夫だろうか?と問い直すことが大切なんですね。
STEAM Campusのファシリテーターとしても、とても大事な観点を教えていただきました!

━金井先生は、昔からレゴ教育教材を使った研究や論文を書かれていますが、

4. なぜレゴ教育教材に注目したのですか?レゴ教育教材を活用したプログラミングの魅力は何でしょうか?

レゴ教材を初めて手に触れたのは今から25年前になります。研究室の学生さんにレゴマインドストームを手渡しました。学生さんは早朝から深夜まで楽しくその教材を使って学習に没頭していました。
こんなに魅力的な教材は他にはないと直感的に感じ、多くの授業や地域講座、ロボットコンテストなどにレゴの教材を活用しようと思いました。
レゴ教材が登場する前は、電気の学習や回路の作り方、機械工作、プログラミングコンピュータと多くのことを学び身につけないとロボットのような動くものは作れませんでした。
レゴの教材とパソコンがあれば誰でも創作したいものを作れ、動かすことができることが最大の魅力だと思います。

━「レゴ教育教材を使って動かす」ではなく、「創ったものを動かしたいからレゴ教育教材を使う」という考えですね。
こうしたい!という夢を叶えてくれるツールとしてのレゴ教育教材に改めて魅力を感じました。

━では最後に、

5. ロボット×プログラミング×STEAM教育は結びつきが強いと感じますが、金井先生が考える「Art」の側面についてお聞かせください。

私たちがものを購入する際には、機能だけではなくその美しさやデザインを含めて選択していると思います。ロボット作りにおいても美しい作品を目指すことは大切ですね。ロボットコンテストなどでも美しく完成した作品が意外といい素晴らしい機能をわせて持っていることが多いです。将来のロボットは人とのふれあい・町や生活との調和などデザインや芸術的な側面も大切になります。レゴブロックはいろんなデザインを可能にしますので。STEAM学習の連携の中でARTを意識して創作して欲しいですね。


━たくさんの質問にお答えいただきありがとうございました。
本記事を作成しながら、金井先生の思いや考えをもっとたくさんの方に共有したいという気持ちになりました。
特に、プログラミングに対して苦手意識を持ったり、自分にはできないと思っていたりする方は教育現場にはたくさんいると思うので、そんなに構えずに、「プログラミングは世の中を良い方向に変えていくすごいものなんだ!」ということを、子どもたちと一緒に考えていけたら素敵だなと思いました。

貴重なお時間をありがとうございました。

※12月23日(土)に、弊社のPlayful Learning Center大井町にて、金井教授の「冬休み特別プログラミング講座」を開催いたします。
子ども夢基金での活動により、500円で受講いただけます!
この機会をお見逃しなく!!


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