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見えないルールに縛られる子どもたち。幼少期に覚えた“学校教育”への違和感

皆さんは、自分が幼い時に受けた“学校教育”について、覚えていますか?

私はというと、自分が学校でどんな人間だったのか、周りにとってどんな子どもだったのか、あまり覚えていません。

ただ、鮮明に覚えているのは、個性を個性として受け取ってもらえない“学校教育”への違和感です。それが、今の私の原点になっているのかもしれません。

小学校時代:物申す“生意気”な生徒

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思い返せば、私は小学校の頃から「なぜクラスの全員で同じことをやるべきなのか」「学校が唱えるルールは、時代に合っていないのではないか」と、先生に疑問を投げかける生徒でした。

先生に「これをやれ!」といわれた時、“普通”の生徒のように素直に「はい!」と従えばよかったのかもしれませんが、私は納得できない物事については常に「なぜ私たちが、これをやらなければならないのか」と、自分の意見をはっきり言ってしまうところがありました。

今にして思えば、先生には“生意気な子ども”と思われていたことでしょう。


「前例がない」。挑戦すらできないもどかしさ

特に“理不尽”だと感じたのは騎馬戦のリーダーに立候補した時です。先生に「前例がないから、女子では騎馬戦のリーダーになれない」と、頭ごなしにいわれました。

最初は先生の言葉が全く理解できず、「なぜ?」という言葉ばかりが、頭に浮かびました。「前例がなければ、前例を作ればいいはずなのに」。時代は変化しているのに、変化に対応できないのはおかしいと、心の底から思っていました。


直談判した女子リーダーへの道

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騎馬戦のリーダーを諦められなかった私は、新聞の「声」欄に自分の意見を投稿しました(実際には、掲載されませんでしたが…)

担任の先生にも同じ原稿を渡し、「女子でもやらせてください。機会を勝手に摘まないでください。もし先生が何もしないなら、校長にもお伝えします。」と直談判しました。

こうした活動を通じて熱意が伝わったのか、最終的には学校初の騎馬戦の女子リーダーになることができました。周りの友達からも「ルール変わったのすごいね!」と言われて、嬉しかったことを覚えています。

自分の意思を貫き、人に伝えることの大切さを知りました。


全て成功したわけではない

中学生になってからも、自分がどうしても納得できないことや時代にそぐわないものに対しては、自分の意見をはっきり伝える姿勢を貫こうと心に決めていました。とはいえ、普通に違和感なく学校生活を送っている子たちから見たら、異質のようなところもあったかもしれないなと今振り返れば思うところがあります。

中学の卒業文集で「21世紀の教育改革」について熱く書いたりと、今思うと、個性を認めてくれないことへの違和感の積み重ねが爆発寸前に近かったように思います。

とはいえ、素晴らしい先生にもたくさん出会うこともありました。だから当時の学校のすべてを否定するわけではないです。


見えないルールに縛られる子どもたち

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ただ、今の子どもたちは、常に目に見えないルールに縛られていると思います。

昨今の教育に関するニュースを眺めていると、現在の学校教育は私の子ども時代と大差ないのではないかと首を傾げてしまいます。

先生のちょっとした言動一つで、子供たちのその後が変わることもあります。教育の機会を与える私たち大人は、子どもたちの希望の芽を摘んではいけないと思います。

教育は全ての根幹です。教育とは、子どもたち一人ひとりの個性を伸ばす機会だと思っています。

それでは、個性とは何でしょうか。個性はどのように育まれるのでしょうか。

そのキッカケの一つに、STEAM教育というものがあると思っています。

ルール自体も、自分たちで、子どもたちが創っていけばいいのです。

与えられたお題を、正確に答えていくのを競い合う時代は終わりました。なぜなら、与えられたお題を、正確に答えていくということに、AIに人間がかなうはずがないからです。
本来子どもが持つ、というより人間が持つ「創造性」。ここがこれからの時代のkeyになります。

今、「こうしなさい」「ああしなさい」と子どもに直接的に指示をしてしまっている親御さんがいたら、一度立ち止まってみてほしいです。

どうしたらいいか、それすらも考えるのは「子ども自身」。我々大人は、ヒントや環境作りをするだけでいいのです。

今まで自分たち(親御さん世代)が受けてきた教育と、次の混沌とした正解のない時代を生き抜く人材では、必要なスキルが異なります。これから2021年、コロナで生活様式が一変したように、教育様式も大きく変わる時代が来るでしょう。
上記、URLリンクは、弊社の首都圏調査(約7,000名)で、現在親御さん世代の4人に3人は「日本の教育に不安を持っている」という結果のデータです。

では、その不安の解消には、何をどうしたらいいと、これを読んでいるあなたは思いますか?

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