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【ゴールデンカムイ キャラクター考察】 ②失ったものの大きさから引き下がれなくなる心情

〜はじめに〜

今回はゴールデンカムイの月島軍曹について書きます🌙

月島ァン!
すみません、一度言って(書いて?)みたかったんです!
…しょっぱなからすみません😅

この記事は、みんなが魅力的なゴカムのキャラから、私たちが得られることは何か?
を元に書いている考察です。

ネタバレありのため、読了未の方はご注意下さい🙏🏻

◯月島軍曹の今と昔

真面目で任務に忠実。
どんな状況にも冷静に判断を下せる。
そんな軍人らしい軍人が月島軍曹です🪖

そんな月島の過去のエピソードは印象的なので、ここを中心に話を広げていきたいと思います。

読者でない方にもわかりやすいよう、まずは簡単にまとめからいきますっ😊

若かりし月島が佐渡で暮らしていた頃。
(自制心の強い大人の姿からは想像できないのですが)過去に悪童と呼ばれるほど乱暴者でした。

そんな彼を唯一好いてくれる女の子、通称いご草ちゃんがおりました。
月島が日清戦争の出征から帰ってきたら、2人は駆け落ちすることを約束をしたのでした。

ところが因縁のある彼の父を含めた大人達の策略により、帰郷した月島の淡い恋心は打ち砕かれます。

やがて本当の彼女の生存は定かでないまま、月島は心の中で彼女との過去を決別。

第7師団で鶴見中尉の右腕として重要なポジションに立ち、尽力します。

こう書いてみると、いろんな人の陰謀の糸に絡め取られていますね。。


◯コンコルド効果とサンクコスト

さて、「彼は失ったものの大きさゆえ」鶴見中尉への忠誠に走るわけですが。。

その心理構造について、ぴったりな考え方があります。

「コンコルド効果」というものです。

元々は「生物進化学」「経済学」の理論から出てきた考え方で、心理学的なワードではなかったようです。

経済学の方の意味で簡単にまとめると…
「埋没費用を考慮した結果、人がしばしば合理的でない判断を下すことがある」というもの。

埋没費用は「サンクコスト」とも呼ばれています。費やした投資額ですね。


わかりやすい具体例として、
ムスメとゲームセンターへ行った話を挙げます🙄

ムスメにピチュウの大きなぬいぐるみが欲しいと言われ、普段やらないクレーンゲームなんて挑戦してみました。

大きいぬいぐるみなので一回300円。
10回くらいやっても取れなかったんですよ🥲

取れなかったら使った3000円が無に帰すような気がして…(←これがサンクコスト)
「ここで引き下がる訳にはいかない!」という思考が働く訳です。。

結局、4000円位かかったかな…取りました😅

喜ぶムスメと財布を眺める母の図。
想像つきますよね…苦笑

◯月島は何を失ったのか?

では、月島は何を失ってしまったのでしょうか?

・心の中で別れを告げたいご草ちゃんとの過去
・今まで鶴見中尉と任務に献げてきた人生

いご草ちゃんと別れを告げ、
その大きな空白を鶴見中尉に付き従うことで埋めてきたように見えますね🪖

これがまんまと前頭葉吹っ飛ぶ作戦(?)で、鶴見中尉の思惑通りとなってしまいました。

しかし月島自身も、心のどこかで鶴見中尉に含みがあることには気づいていた様子もあり。。

それでも引き下がれなかったのは、きっと捨てたものの大きさ故。。

それだけ、月島にとっていご草ちゃんは大きな存在だったのでしょうね。。😭

本当は彼女の生存も気になっていたし、
物語が進むほど鶴見中尉の真意への疑問も出てくる訳ですが…

それに伴う感情も含めてフタをするのが、
「自分をコントロールできないと取り返しのつかないことになる」
という彼の言葉なのかもしれませんね。。

◯最後の右腕としての未来

彼の過去は、強い力の元で翻弄され続けていましたが。。

描かれぬ未来では、最後の第7師団長・鯉登師中尉に付き従うことで少しでも癒されているといいなぁ😭

最終話の表情も明るかったですものね…!
未来はきっと明るい。

書いていて一途な月島くんが愛しくなってきたので、この辺で終わりにします、笑

月島も含め、ゴカムキャラにはつい「報われてほしい」と思い入れしちゃう人多すぎる…😭

〜おわりに〜

さてさて、最後になります。

もし課金や投資、恋愛から引き下がれなくなったら、「コンコルド効果」と月島軍曹を思い出して下さいね😉

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

また懲りずに書きますー🙏🏻

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