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ぶちかますための2022

noteを書き始めて1年が経つ。

自分を過大評価して大風呂敷を広げたトレーニング計画の序盤に故障して失意のどん底にいた時、オショーさんの「刺激はループする!」のブログに出会い、その時の気持ちを真空パックして閉じ込めるように書いた初めてのnote。

この1年で何度も読み返したし、そのたびに当時のアツい気持ちを思い出せた。

Facebookで記事をシェアする時にはこんなコメントを付けた。

「note書きました。目標に向けた自分の振り返り用、アウトプットの場として。怪我でモヤモヤしてしまっている今、言語化する過程で頭が整理されればなと。それが誰かに共感してもらえたり、何かにつながったりするとまた嬉しい。」

当時の自分が発する刺激が再度ループして、今の自分を駆動している。そしてきっとこれを見た誰かも“勝手に”刺激を受けている。

当時の自分に今でも共感するし、当時の自分が今につながっていて、背中を押してくれる。大人になると、自身の内面を表現するのはなんかクサいし恥ずかしいと感じることが多いけれど、文字にして残しておいて良かったと思ってる。

2021年

この1年間、自分なりに走ることと真剣に向き合ってきた。自分でも実感できるくらいには成長してる。今年を振り返る時にも、そう言えるようにしていたい。

コ◯ナ禍だったり、子どもがウイルス性胃腸炎にかかったりで、例年は実家巡りに忙しい年末年始を、テレビを見る習慣のない我が家でゆっくり過ごしたからなのか、新年を感じることも、去年を振り返ることも、今年の目標を立てることもせず、気が付いたら花粉と黄砂が飛び始めていた。

noteを通して、考えを言語化して残す大事さを強く感じたはずなのに、ちょっとサボってた。なので、当初のテーマである目標に向けた自身の振り返り用として、ちゃんと昨年の振り返りと今年の目標を書いて残しておこうと思う。

目標設定と到達度

自分の大目標は前述のnoteにあるように、

2024年ビッグレースで自分史上最高の走りをかます

こと。それを踏まえた中目標となる2021年の目標は、身体のキャパシティの拡大と設定した。具体的には、ボリュームあるトレーニングをいつでも詰めるような身体に変えていくことを目指し、中強度/有酸素を中心に走力のベースアップに取り組んだ。
また、目標達成に向けてトレーニングの継続性が重要だと考えて、できるだけ外的要因に左右されずにトレーニング時間を確保できるよう、生活の効率化を目指した。ここらへんはnoteにまとめていて、これもかなりの回数読み返した。


目標への到達度は70点くらいか。
ヤビツと5000mではPBを更新し、レースもマネジメントでの反省はあったけどそれなりの順位で走ることができて、大方満足のいく1年だった。
年間のトレーニングボリュームについて、月ごとの走行量で推移を見てみると、

【2021年】
1月 157.9km(後脛骨筋腱炎)
2月 235.8km(〃)
3月 294.2km
4月 323.5km
5月 404.3km(初の100km/週、400km/月)
6月 372.7km
7月 402.4km
8月 346.1km(副鼻腔炎:1w)
9月 377.8km
10月 276.4km(5000レース後から梨状筋痛)
11月 278.9km(日光、FTR連戦で故障)
12月 286.4km(〜12/15は55km)

2021は3月まで300km/月走ることはほとんどなかったが、半年ほどかけて350km/月は問題なく詰める身体に変えられた。
朝起きてから、玄関を出てGarminのスタートボタンを押すまでを完全ルーティン化して時間の無駄を省くことで、朝ご飯までのトレーニング時間を長く取れるようになった。

(AM3:30スタートの飯能⇄子の権現は天覚山の手前で日の出。)

課題と反省点

課題はトレイルの登り耐性と距離耐性。
ランの内訳を見ると、ほとんどが近所でのロード/不整地での30km以内のランニング。1日山を走ったのは片手でおさまるくらいの回数で、走力のベースアップは達成できたが(無論まだまだ足りない)、垂直方向や長い時間動き続ける取り組みは蔑ろになり、獲得標高は週1000m に届くか届かないかくらい。日光とFTRはどちらも後半にトレイルの登りで抜かされ離される展開だった。

(日光ミドル。コロナによるコース変更も絶景だった。)

反省点はスケジュール管理。
9月までは良かったが、10月のヤビツ→5000レースで違和感の残った脚のまま日光→FTR30の2週連戦で故障し、目標としていた年末のフルマラソンを走れなかった。10-12月はトレーニングボリュームも落ちて、ポイント練をスキップすることも多くなってしまった。3ヶ月あればだいぶ成長できたはずなのに、これはもう最高にもったいなかった。

(10/23 5000m 15'51PB。レース後に十分なレストを入れず調子を崩した。)


2022年

テーマは、

「ぶちかますための2022」


昨年に引き続きベースアップの年にしたい。ボリュームをもう少し大きくして回せるように、引き続き身体のキャパシティを拡大していく。その中で、変化を入れる部分は4点かなと。

1.垂直方向
前述の課題への取り組みとして、ベースアップの継続に加えて、垂直方向を意識したトレーニングの割合を増やしていきたい。

2.ランニングフォーム
今年に入ってから「あしラボ」に通い始めた。以前から悩んでいた故障の原因がランニングフォームにあることがわかり、日々の歩き方から意識してフォーム改善に取り組んでいる。始めてまだ2ヶ月だけど多方面で顕著に変化を感じていて、今後が楽しみな伸びしろ部分。

3.無理しない
今年は「ぶちかますための年」であって「ぶちかます年」じゃない。だから、今年、何かを得るために無理して取り組む必要は全くない。日々、強度をしっかりと管理する、計画的にレストを入れる、違和感が出たら即休む、これを淡々と繰り返して穏やかな1年にしたい。

4.数字からの解放
ここまでロジカルに取り組み、PDCAを回すことで成長し、それにある種の喜びを感じてきたわけだが、走るのがしんどくなった時期がある。設定ペースから落ちた時に「ああ、設定から外れてる。狙った刺激は入ってないし、この走りは何の意味があるんだろう」みたいな感覚になった。この時期は単純に疲労と脚の張りで調子が悪く、レストを入れるべきだった(今思えば簡単なことだ)のに、当初計画と設定ペースに縛られ、走り続けて故障した。
それからは「ジョグはキロ何分で走る」と考えることを辞めた。画面に表示される「◯:◯◯/km」に嫌気が差して、ランニングウォッチをはずして走ったりもした。景色だけを見て走るのが久しぶりで、それで感じたのは「やっぱり走るのは気持ち良い」ってことだった。ロジカルに取り組むのは大切。だけど、数字に捉われすぎずに、今年はこの「気持ち良い」感覚を忘れずに走りたい。

今年のレース

エントリー権を持つUTMFは気持ちが乗らず、早々に見送った。今年は70-100kmくらいのミドルレースにいくつかエントリーして、ピーキングからレース中のペース配分、補給、トラブル対応など「レースならでは」の失敗・発見まで、たくさん経験したい。
とりあえず、現時点でエントリーしたのは以下の2つ。

4/10 奥三河パワートレイル 70K 4000D+
5/29 OSJ奥久慈トレイルレース 55K 4200D+

これが終わると富士登山駅伝に向けてスピード練。5000mのPBが昨年10月の15'51なので、できればそれを更新したい。駅伝が終わると秋は信越五岳(エントリー権有)。信越の後はしっかり休んで、マラソンに向けてロードでのベース構築か。ITJに出たいけどマラソンとの兼ね合いで悩むところ。あとは、何度か挑戦しているSTRAVAのセグメント(Yabitsu climb天狗 日影沢to城山)でPBを狙うことくらいか。

やりたいことは盛り沢山だけど身体はひとつしかないので、急がず無理せず淡々と。

今年も自分に期待して頑張ります。

Stay tuned.

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