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「子宮内膜症と不妊」のこと

子宮頸がん検診に近所の産婦人科へ行った日のこと

気づくと2年半ぶりの来院でした
がん検診は毎年受けた方が良いとは知りつつも、行けば否応なしに不妊と向きあうことになるのが怖かった

私は2度結婚している
1度目は不妊治療が実らずそれが要因で解散となった
現在は幸せに暮らせればそれでいいと言ってくれる菩薩のような夫に甘えている

自然妊娠できたらいいなと
ゆるい妊活をしてきたけれど
今年の春で40歳を迎え
そろそろ区切りを考え始めた矢先でした

8年前、子宮内膜症であることを知った
左の卵巣に2センチほどのチョコレート嚢胞があると診断された
私の場合、不妊の要因は元気な卵子が育ちにくく排卵されにくいからだそうだ

長い通院の末に妊娠したが流産
それから数年間、今の夫と再婚するまでピルを服用していた

超音波検査をしたところ
以前2センチだったチョコレート嚢胞が
6センチに肥大していた

え、うそ、たった2年半で?と驚いた

ピルの再開を検討するべくひとまず血液検査をし
その日は子宮頸がん検査と採血をして終わった

ピルを再開するということは
妊活に終止符をするかどうか決める時が来たということになる

歩きながらぼんやりと
ああ、妊活から解放されるのかなあ
不妊の罪悪感と不甲斐なさに苦しむ日々ももう終わりにしていいってことかな
正直、心が軽くなったような気もした

同時に相反する言葉が頭の中に沸々と浮かんだ

ああ、赤ちゃんを抱くことは叶わないのかな
愛する夫の子に会えないのかな
両親に孫を見せてあげる事は叶わないのかな
瞬時に罪悪感と悲しみが込み上げてきた

不思議と目に止まるのは
ベビーカーに揺られている赤ちゃんや
おさんぽ帰りらしき幼子と保育士さん

この子供達はどれほどの奇跡の巡り合わせで
この世界に生まれてきたんだろうか・・・
どんなに望んでいても叶わないこともある
頭では理解していても、目が眩みそうになった

もう潮時なんだ、やりきったってことかな
神様が踏ん切りのつかない私へ
免罪符を送ってくれたと思う事にしよう
そう言い聞かせながら帰宅した

その数日後、産婦人科から電話がきた

子宮がん検診の結果はまだ出ていないが
血液検査の結果に心配なことがあるので急いで来院してくれとの内容だった

穏やかではない先生の口調から只事ではないのは感じ取れた・・・

長くなってしまったので続きは次回また更新いたします

長文、読んでくださった方
どうもありがとうございました

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