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人格を形成する小説を読みたい

表題の通りです。僕はもう若くはないのですが、残りの人生の中で、できるだけ「人格を形成する小説を読みたい」と考えています、

例えば「罪と罰(ドストエフスキー著)」を読めば、人間の本質を嫌でも知ることとなります。落ちついて話をしいた人が、とつぜん饒舌にしゃべりだす。下品なわらいが漏れる。かとおもったら落ち込む。環境や状況に影響され、一瞬一瞬で変化していく人間のこころの性質を見事に表現しています。フィクションなのにリアル。読むのは大変ですが、僕はドストエフスキーの小説から本当に影響をうけました、

また、僕が自分の学歴のなさも能力のひくさも恐れずに表現できるのは、「アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス著)」の影響です。この小説からは、充実した人生を歩むことと頭のよさは別問題だということをまなびました。僕が名誉欲や金銭欲から解放されたのには、この本からの影響が少なからずあります。

前の2作品とは違いますが、「美しき愚かものたちのタブロー(原田マハ著)」を読み、僕はフランスに強烈に憧れました。少なくとも、死ぬ前に1回は行ってみたい。僕は芸術についての知識も皆無でしたが、小説をよみ、なぜか強烈にこころに響きました。フランスと芸術、これらも僕に生きる動機を与えてくれました。

このように、小説との出会いが僕の人生に影響与え、僕の人格を作り上げました。もちろん他のものからも影響を受けていますが、小説には敵いません。

しかし、残念ながら今回紹介した小説は、いづれも僕が古本屋になってから読んだもの。もしこれらの小説を若い時に読んでいたら、今と全く違う人生になっていただろうということは、容易に想像できます。

それでも、今から僕は僕の人生をよりよくしたい。そのための読書をコツコツと続けたと思います。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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