うつの話⑤複雑な心情

お久しぶりです。
今回は、不登校の原因を考えていると顔を出す、複雑な心情の話をします。
(注意:私は双極性障害、いわゆる躁うつ病ですが、大きく分けるとうつ病の範疇なので、以下の文章ではうつ病という言葉を使っています)

その前に改めて、私の不登校歴を記します。
高校2年:秋ごろから不登校になるが、高3への進級はできた。
高校3年:ほぼずっと不登校。保健室登校も少しだけしていた。卒業要件は満たせなかったが、高卒認定試験に受かったため、大学受験の権利はあった。だがもう1年勉強したくて、通信制の高校に転校。
2回目の高校3年:通信といえど毎日通うコースだった。後半は登校せずに家やカフェで勉強することが多かった。4つの大学を受け、2つに受かり、今の大学への進学を決めた。
大学1回:前期はフル単。後期は休みがちになり、4つの授業を落とす。
大学2回:前期はフル単。後期はほぼずっと休んでいた。

つまり、病気になったのが高2の秋と仮定すると、4年以上経ったことになります。厳密には、ある日突然うつ病になるはずはなく、じわじわ病んでいったのですが、それがわかりやすく露呈したのは不登校かなと思います。

この間、色んなことを経験し、色んな心情も経験しました。
そして、その心情のうちの1つが「今自分が休んでいるのは、病気のせいなのか、不登校慣れしたせいなのかわからない」というものです。
不登校慣れというのは、「本来は登校する時期に、学校を休んで家や街で過ごす状態に慣れている」ことです。

私が何となく登校したくない・できないのは、うつ病だからなのか、それとも不登校の期間が長かったために不登校慣れしたせいなのかわからない!という気持ちです。
休んでいる理由が「うつ病だから」なら許されるけれど、「ただ休みたいから」なら許されないのではないだろうか?
そんな気持ちになります。

また、「うつ病で休んでいるのだから外出するのはおかしい」と世間に思われるのではないかという怖さもあります。でも、うつ病だからこそ外出した方が良いと、私は思っています。
運動不足にならないため、外の空気を吸うため、自分が楽しいと思うことをするため、少しでも人との交流を持つためです。
これに関してはカウンセラーや精神科の先生方も「外出できる、かつしたいならして良い」とおっしゃっています。
とはいえ、今でも外出するときは、大学の友人や先生に会うのではないかとハラハラしながら出かけることが多いです。
私が京都にいるより熊本にいる方が安心するのも、大学の友人と出くわす可能性がないから、というのもあるんでしょうね。

正直に言うと、病む一歩手間くらいでも休ませてくれるような学校・会社が増えればいいのになと思います。
例えば学校では風邪で休みますよね?風邪って病気の中では軽い方ですが、風邪を甘く見て放置していると、より重い病気にかかってしまう。そうならないために、風邪という軽めの状態のうちに休むことが大事。
これをうつ病に置き換えます。まだうつ病とまではいかないけれど、精神的にきつい・追い詰められている・休息したいとき。つまり心の風邪をひいているとき。放置しているとうつ病に発展してしまうかもしれない。そうならないために、軽めの状態のうちから休むことが大事。
私はそう思います。みなさんはどうですか?

今回は「不登校の原因が、うつ病にあるのか、不登校慣れにあるのかわからない」という心情について、そして「風邪だけでなく、心の風邪(=うつ病ではないが、心が悲鳴を上げている状態)も、学校や会社を休む理由にして良いのでは?」という話をしました。
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