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読書と創作欲のこと

あと数日で
1月が終わることにビックリしている。
なんだか時間の流れが速すぎる気がするような。
年明けのnoteで、
今年の目標は「がんばらないこと」にしたはずなのに、1ヶ月を振り返ると、
けっこうがんばってるな、私……なんて思ってしまう。



図書館勤務になる前、
司書さんはカウンターにいる落ち着いたイメージだったけど、想像以上に体力が要る。
(きのうも閉架書庫でずっと数時間作業してて、
これは体力勝負だ……と思った)

静かなイメージと裏腹に、とても動く仕事なのだ。


反面、読書や執筆は全然動かない作業だ。
(作業というか、趣味というか)
この落差はものすごい。
どちらにも片寄りすぎないようにするといいと思いつつ、実際は仕事に片寄る日々だ。
(仕事とか、家事とか育児とか)


私にとって創作の時間がもてるのは、ほんとうにものすごく贅沢なことだ。
兼業作家のひとは、創作と仕事を両立させているわけだから、さらに体力が要るだろう。


とても限られた時間のなか、パソコンで小説を書いてると、途方もなさに目眩がする。
長編小説を書く、というのはひとりきりの旅に似ている。目的地は果てしなく遠い。何万字も文字を打って、誰にも読まれないこともある。
それでも書かずにはいられない創作欲って何なんだろう、と。



昨年購入した、
『20代で得た知見』にこんなことが載っていた。

ただ一人で生きているかのような顔をしていただきたい。その方があなたを見つけやすい。なにを書いても撮っても、あなただと分かる文体がある。画角がある。香りがある。どうしようもない癖。それをもろだしにしてもらった方が、あなたを好きになる人や、あなたが好きになる人が、あなたを見つけやすい。
もし孤独に未だ意味があるとすれば、この一点に於いてのみです。


ひとりで書かなければ、その人らしさは生まれない。それが唯一無二の、オリジナリティになるんだろう。

その一方で、読書する意味も詳しく書かれていた。


最初から話が合う人とは、同じ本を読んでいた可能性が高い。最初から全く話が合わない場合、相手が全く本を読んでいない可能性が高い。
「本を読まないということは、そのひとは孤独ではないという証拠である」とは太宰治の金言です。そこには羨望が混じっている。それと同等以上に、嫌味が滲んでいる。
本は読んだ方がいいのです。なるだけたくさん読んだ方がいい。読んだ本の数だけ、言葉が、孤独が通じる人の数が増えるからです。そして面白い本に出会ったら、なるべくたくさんの人に薦めた方がいい。あるいは大切な一人に贈った方がいい。
それが急速に分断していく世界への、最善の抵抗手段だからです。


分断されていく世界で繋がれる最善の方法が、
読書だけならとても素敵だ。
物語に深く共振した経験は、誰かと誰かを結んでくれる。


読んだ分だけ共感できる何かが増えていくことは、それだけ見えてる世界が彩られることかもしれない。


たくさん読んで、たくさん書いて。
その分、表せる世界が増えていったらいいと思う。




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