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お金について思うこと
先日、
蔦屋書店で見かけたイヤリングが
とても可愛くて衝動買いした。
(蔦屋書店って、いろんな雑貨が置いてあるからつい眺めてしまう)
![](https://assets.st-note.com/img/1657871733213-agUwuAfATs.jpg?width=800)
空を薄く切りとって溶かしたような青い色。
個人的には紫が一番好きな色だけど、
服やアクセサリーは青色を好んで身につけることが多いな、と思う。
なぜだろう。
安心するからかな。
最近は暑いこともあって、
青色のワンピースばかり着ている。
(一緒に映ってるのは、その日着ていたワンピース。白いドットが気に入ってる)
実際、色は体感温度にも影響するらしくて、
「白や青、水色などの寒色系は、
目にするだけで清涼感あふれるさわやかな気分になる」と本にも載っていた。
暑いと冷たい物ばかり口にしたくなるけれど、
服を涼しげな色にするのも夏を乗り切る秘訣かもしれない。
イヤリングはそんなに高くなくて、
3千円くらいだった。
それでも、本でも服でもないのに3千円出したのは、けっこう思いきった方だ。
(少なくても私にとっては)
そしてその金額から、
少し前に読んだ本のことを思いだした。
とても現実的な本だ。
小説というより、
「お金の使い方」にまつわる実用書を読んでるみたい。
それでも、(だからこそ) とても面白かった。
生活するのに欠かせないお金がモチーフになってるせいか、とても身につまされる。
自分だったらどうだろう、と思わず考えてしまうのだ。
冒頭から引きこまれる。
人は三千円の使い方で人生が決まるよ、と祖母は言った。
それに対して、孫である美帆は、
「どういう意味?」と問い返す。
それに対して祖母は言う。
「言葉どおりの意味だよ。三千円くらいの少額のお金で買うもの、選ぶもの、三千円ですることが結局、人生を形作っていく、ということ」
この祖母である琴子さんが、とてもしっかりしてるのだ。
思わず背筋を正して話に聞き入りそうになる。
そういえば、
益田ミリさんの『僕の姉ちゃん的生活』に、
「2千円あれば安心できる」と語るエピソードが載っていた。
弟である順平が「なんで2千円なの?」と聞くと、姉のちはるはスラスラ答える。
「2千円あればとりあえず夕食はおなかいっぱい食べられる」
「2千円あればとりあえずタクシーでどっかの駅には行ける」
「2千円あればクイックマッサージ受けられる」
「2千円あればハリウッド映画も観られる」
「2千円あればとりあえずネカフェで一泊できる」……などなど。
そして、
「たった2千円で一生ものの本を手に入れることもできる」と。
最後の台詞はとても秀逸。
幸福の在り方を問い直される。
『三千円の使いかた』もそうだけど、
お金について考えるのは人生について考えることだ。
色々な過程を経て、
美帆は最後に実感する。
「お金や節約は、人が幸せになるためのもの」だと。
買ったばかりのイヤリングは、
夏の空にとても映えそう。
軽やかに過ごしたい休日に、たくさん身につけようと思う。
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