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お金について思うこと

先日、
蔦屋書店で見かけたイヤリングが
とても可愛くて衝動買いした。
(蔦屋書店って、いろんな雑貨が置いてあるからつい眺めてしまう)



雫みたいな形も好き


空を薄く切りとって溶かしたような青い色。
個人的には紫が一番好きな色だけど、
服やアクセサリーは青色を好んで身につけることが多いな、と思う。
なぜだろう。
安心するからかな。

最近は暑いこともあって、
青色のワンピースばかり着ている。
(一緒に映ってるのは、その日着ていたワンピース。白いドットが気に入ってる)


実際、色は体感温度にも影響するらしくて、
「白や青、水色などの寒色系は、
目にするだけで清涼感あふれるさわやかな気分になる」と本にも載っていた。

暑いと冷たい物ばかり口にしたくなるけれど、
服を涼しげな色にするのも夏を乗り切る秘訣かもしれない。

イヤリングはそんなに高くなくて、
3千円くらいだった。
それでも、本でも服でもないのに3千円出したのは、けっこう思いきった方だ。
(少なくても私にとっては)

そしてその金額から、
少し前に読んだ本のことを思いだした。



とても現実的な本だ。
小説というより、
「お金の使い方」にまつわる実用書を読んでるみたい。
それでも、(だからこそ) とても面白かった。

生活するのに欠かせないお金がモチーフになってるせいか、とても身につまされる。
自分だったらどうだろう、と思わず考えてしまうのだ。


冒頭から引きこまれる。

人は三千円の使い方で人生が決まるよ、と祖母は言った。


それに対して、孫である美帆みほは、
「どういう意味?」と問い返す。
それに対して祖母は言う。

「言葉どおりの意味だよ。三千円くらいの少額のお金で買うもの、選ぶもの、三千円ですることが結局、人生を形作っていく、ということ」


この祖母である琴子ことこさんが、とてもしっかりしてるのだ。
思わず背筋を正して話に聞き入りそうになる。


そういえば、
益田ミリさんの『僕の姉ちゃん的生活』に、
「2千円あれば安心できる」と語るエピソードが載っていた。

弟である順平が「なんで2千円なの?」と聞くと、姉のちはるはスラスラ答える。


「2千円あればとりあえず夕食はおなかいっぱい食べられる」
「2千円あればとりあえずタクシーでどっかの駅には行ける」
「2千円あればクイックマッサージ受けられる」
「2千円あればハリウッド映画も観られる」
「2千円あればとりあえずネカフェで一泊できる」……などなど。

そして、
「たった2千円で一生ものの本を手に入れることもできる」と。


最後の台詞はとても秀逸。
幸福の在り方を問い直される。


『三千円の使いかた』もそうだけど、
お金について考えるのは人生について考えることだ。


色々な過程を経て、
美帆は最後に実感する。
「お金や節約は、人が幸せになるためのもの」だと。



買ったばかりのイヤリングは、
夏の空にとても映えそう。

軽やかに過ごしたい休日に、たくさん身につけようと思う。





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