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冬の日に思う

やっと仕事に行けるようになって、
でもすぐに3日間お休みになった。

連休初日は小学校へ(PTAの集まりに)行って、
ふつかめは保育園の発表会に行って、
明日はまた小学校へ行く用事がある。
(上の子の懇談に)


3日間お休みなのに、
学校と保育園ばかり行ってる。
(そんなことはめずらしくて、たまたま色んな用事が重なった結果なのだけど、休日の感じがしない不思議)


それはなぜかと言うと書いていないからで、
私にとっての休日は、
やっぱり「外で書くこと」なのだった。

食料品の買い出しの合間に喫茶店に寄って、
「今の気持ち」を書いたら、少し落ち着いた。


完全にアウトプット不足になっている。
それなのに用事はたくさんあって、日々は流れるように速く過ぎていく。


そんなふうに慌ただしいのが12月なのだけど、12月自体はそんなに嫌いじゃない。


それは、冬が始まる月だからだと思う。
春夏秋冬のなかで、冬がいちばん好きだ。
寒いと朝起きられないし、すぐ眠たくなるにも関わらず。

生まれた日に雪が降っていたからかもしれない。
(それがペンネームの由来)
そのせいか、子供の頃からいちばん冬が好きだった。


冬は孤独になれるから好きだ。
夏は暑くて辟易するけれど、冬は防寒さえしっかりしていれば、どこにでも行ける気がする。


孤独になりたいんだろうな、と思う。
ひとりの時間が何より好き。
それでも、ほんとうにひとりになったら寂しいんだろうな。
ひとりに焦がれるのは、幸福な証なのかもしれない。そんなふうに思ったりする。



冬になると思いだすのは、永瀬清子さんの詩。


冬の来たれば
我にきことあらん
冬は美しく
かなたに懸れり

『述懐』


とても素敵な言葉だ。
冬は美しく、かなたに懸れり。

(言葉が美しすぎる)
あと、これもとても好き。


数かぎりない不思議な手品が天地にあって
たとえば東の薄雲が
次第につめたそうな紫になり
風がしずかにそよふいて
夜あけが来ると云う事さえ、
たぐいなく美しい約束だ。

『手品』


冬の凛とした美しさは、
雪のある風景を連想させる。


空気がいちだんと澄むのも冬だ。
夜は星がとても光って見える。それに月も。


雪も好きだけど、通勤しにくくなるのが難点。
去年の冬、雪が降ったときは、
図書館の大きな窓からゆっくり降りてくる雪が見えて、スノードームみたいだった。
(まるでスノードームのなかにいるみたいだと)


雪といえば、
ポール・ギャリコの『雪のひとひら』も思いだす。
(来年お便りの当番が来るから、紹介してみようかな)
細部は忘れてしまったから、また再読しなければ。


温かい飲み物やスイーツが一等、美味しくなるのも冬な気がする。
(今だとクリスマスケーキかな)
ブラックのコーヒーと甘いものの組み合わせが好きだ。
(お正月には和菓子を食べるのもいい)
冬に食べる甘いものは、なんだかいつもより特別に思える。


12月も、もうすぐ半ば。


この一年を無事に過ごせたことに感謝しながら、いろんな用事を済ませていきたい。






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