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日曜日、読んだ本のこと

相変わらず、
暑かったり寒かったり気温の変化が甚だしい。

特に仕事の日は、
何を着ていこうか迷ってばかりいる気がする。
もうしばらく朝晩は冷えて、
日中は夏日みたいになっていくのかな。
気温差が激しいときは特に睡眠をたくさんとって、体調管理に気をつけなければ。

 

投票を済ませて、午後は公園へ。
最近は、
週末の休みに公園ばかり行ってる気がする。
暑くもなく、寒くもない。
ちょうどいい気温が少ないから、今は絶好の公園日和だ。同じように遊ぶ子もたくさん。


帰宅後、
夕方が始まる前に借りてる本を一冊読む。



小川洋子さんの『からだの美』

身体的な美しさ、動物のこと、芸術のこと……
色んな美がひとつひとつ鮮やかに切り取られたエッセイ。
小川洋子さんは、小説も好きだけどエッセイも好き。
何より文章が美しい。
さまざまな美しさについて語られたエッセイなのだけど、言葉が秀逸で目を見張る。
そこで語られているのが美しさ以上の何かに思える。

『月と散文』も並行して読んでるところ。
全部に予約が入ってるから、期限内に読まなければ。


最近、それとは別に読んで衝撃を受けたのは、
ショーン・タンという人の絵本。



(これも図書館で借りた本)

文字のない絵本なのだけど、
まるで一本の映画を観たような気持ちにさせられる。

幻想的でファンタジックで写実的で、
こんな絵本もあるんだと思った。

至るところに戦争の影がある。
悲しみや苦しみが精巧な絵で語られ、
それを覆うように人々の思いが描かれる。

これは移民の本なんだ、とあとがきを見て知った。そして家族の物語だった。

最初、主人公がいる街は不穏な空気に包まれている。そして大切な家族と離れなければいけなくなる。

知らない国で過ごすうちに、主人公はたくさんの人の痛ましい過去を知ることになる。

物語が進むごとに、平和な国で家族と一緒にいられることの尊さが浮き彫りになってくる。


読むごとに発見があって、
絵に込められた意味が分かって、涙ぐみそうになってしまう。
文字がないのに分かる不思議。
1ページずつ、何度も繰り返し眺めたくなる本だった。


気づけば、4月ももうすぐ終わり。
最後の週が一番大変なシフト。
(休みが少ないという意味で)


その週を越えたら、
あっという間にゴールデンウィークだ。

この3年間近く思うように外出できなかったから、出かける人も増えるんだろうな。
図書館にも大勢のひとがやってくるんだろう。

忙しなく過ぎる時間のなかで、
ひとつひとつの日々が何より尊いということを、ちゃんと自覚したいと思う。


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