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雨/健康診断/読書

今日は健康診断Day

雨のなか健診の会場まで行って、
受付までの長蛇の列を並ぶ。
(この時点で帰ろうかと思った……でも帰るわけにもいかない)

やっと自分の番が来て、
流れ作業的に腹囲(去年と変わってなくてホッとする) 聴力測定、視力検査、血圧、採血へと進む。そして先生の診察。すべて問題なし。

やっと帰れる!と思ったら心電図が残ってて、そこもまた長蛇の列だった……
雨のなか軒先で待つこと30分。

みんなスマホを眺めたりしてたけど、
目が疲れそうで立ったまま目を瞑ってた。
雨の音がよく聞こえた。
向かいの建物の様子や街路樹の葉っぱを眺めながら、早く小説が書きたいなぁと焦がれるように思ってた。
小説じゃなくても日記でも何でもいい。
とにかくどこかで落ち着いて、座って書いていたかった。健康かどうかを調べるのがこんなに大変だとは……

30分後に呼ばれて、
胸部のX線と心電図も終わって自由の身に。
やっと終わった!
お疲れさますぎる私!と思いながら帰途へ。

健康診断のあとって、
無制限に自分を労いたくなってしまう。
今日は本当に修行のようだった…

仕事の合間に来ている人もいて、
このあとに仕事に戻るとか偉すぎる…!
と思った。
(本当にお疲れさまです…!)

長丁場だったからか、夕方から異様に眠たい。約1時間も立って待っていたのだもの。
そりゃ疲れるよね…
待つあいだ読書する人もいて、
私も本を持ってこればよかったと思ったほど。
(雨の日は本が濡れそうで、鞄に入ってなかったりするのです)


帰宅後、少しずつ読んでいるのが、
村田沙耶香さんのエッセイ。



これがもう、
分かりすぎるエピソードが満載だった。

「友達が減る季節」とか「年齢に合ったいいものの謎」とか。

全部身に覚えがある。
健康の話に熱くなってしまうエピソードもなんだか分かる。

村田さんが言ってるとおり、30年以上も付き合ってきた身体のことなのに何も知らない。
無知だからこそ熱く語りあってしまうのだ。

年齢を重ねることで起きる悩みや、逡巡や葛藤や迷い……その全部に既視感がある。既視感があって安心する。

村田さんが通ってる英会話教室で、
どんな小説を書いてるか訊かれたとき、
「トテモ……カワッタ……ハナシ……」
「コロス…ヒトリ……ウム……ジュウニン…」
と、カタコトの英語で答えたというエピソードが面白すぎてちょっと笑った。


あんな世界観の物語を書く人なのに、エッセイはすごく日常的で、そういう意味でも読んで楽しい。


アラサー以上の「思春期」を迎えた人と、
一緒に頷きながら味わいたい一冊だ。


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