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VALORANTにおけるポジションの概念

今回の題目は「ポジション」です。
チームスポーツのポジションという概念を理解し、最後にはeスポーツ(VALORANT)におけるポジションの概念を確認していきます。

チームスポーツにおけるポジションの意義

チームスポーツにおいてポジションとはその人に当てられた役職や配置のことを示します。例えば、バスケットボールにはPG、SG、SF、PF、Cの5つのポジションが存在します。サッカーはGK、DF、MF、FWの4つの基本的なポジションが存在します。チームスポーツには必ずと言っていいほどポジションが存在しチームの戦術や戦略、作戦らに深くかかわっています。(※戦術・戦略・作戦については前回のnote記事参照

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なぜバスケットボールやサッカーとするチームスポーツ全般にはポジションという概念が存在するのでしょうか?

ここでは理由を2つほど上げてみます。
1つ目は、コーチや監督、選手がチームをまとめやすくするためです。
2つ目が、コーチや監督が戦術や作戦を練りやすくするためです。


1つ目の「チームをまとめやすくするため」というのを、バスケットボールやサッカーなどのチームスポーツを例に挙げて説明していきます。チームスポーツでは、出場選手が常に固定されるといったことはありません。部活であれば、最上級生が卒業し新入生が毎年入部してきます。日本代表であれば、招集される選手は毎大会ごとに替わります。試合当日のコンディションでスターティングメンバーも変更されます。こういった選手の入れ替えが存在する状態において、安定的にチームをまとめ、勝利に導くためにポジションという概念を利用します。サッカーのGKの役割は何だと思いますか?当然、自チームのゴールを敵の攻撃から防衛することです。最前線でシュートを打つGKなんていません。ポジション別に与えられた役割を選手が理解しておくことで、チームの作戦がより効果的になります。練習において、ポジション別の効率的な練習も可能となるでしょう。選手らはお互いの役割をポジションという概念を用いて理解しチームを構成しています。

2つ目の「戦術や作戦を練りやすくするため」というのは、1つ目の説明でも書きましたが、出場メンバーは固定されないためポジションに課せられた役割を理解することで、選手らは誰が出場しても一定以上の成果が期待される確率を上げています。その役割を踏まえたうえで監督らはベースとなる作戦を作成し選手らの指導にあたります。例えるとバスケットボールでは2-1-2ゾーンと呼ばれる守り方があります。これを指導する際、ポジションごとにどの配置につくかが基本的に決まります。選手1人1人にどこどこに配置するといった個人指導は行いません。ポジションを用いてチームで共有します。このゾーンといわれる守り方が成功するためには、選手らがボールを敵から奪わなければいけません。最終的に奪うタイミングやプレッシャーのかけるタイミング、シュートのブロックの成功率は選手らの個人能力値に依存します。
チームスポーツにおいて理想的なのは、ある作戦を遂行する上で必要な要素はポジションの概念を利用することで補い、作戦が飛躍的に成功するか否かは選手ら個人能力の高さに依存することでしょう。

ここまでで、チームスポーツにおけるポジションがどの様な役割を担っているかイメージできたかと思います。
それでは、VALORANTにおけるポジションの意義がどういったものなのかを説明していきます。


VALORANTにおけるポジションの概念


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