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VALORANTの戦術・戦略とは

戦術・戦略とは

今回の題目は「戦術 と 戦略」です。
この2つの言葉は、現代においてビジネスやスポーツの現場において常に使用され、その定義について日々議論されています。
今回はそれぞれの定義を日本国語辞典を元に確認していき、最終的にはeスポーツやVALORANTにおける定義を考えていきます

せん-じゅつ【戦術】
①作戦および戦闘を最も効率的に遂行するための術策。「戦略」の下位の概念。戦法。
②ある目的を達成するために取る手段、方法。

せん-りゃく【戦略】
①いくさのはかりごと。特に、戦いに勝つための大局的な方法や策略。戦術より上位の概念。
②ある目的を達成するために大局的に事を運ぶ方策。特に、政治闘争、企業競争などの長期的な策略。

それぞれの定義を見比べると、戦術と戦略の違いが明確になりました。
以上の定義をわかりやすくすると以下の様になります。

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ここまで、戦術と戦略の定義について確認しました。
しかし、VALORANT等のeスポーツシーンにおいて実況解説が言葉にする「作戦」はどこに当てはまるのでしょうか?
戦術と戦略と同様に作戦の定義を日本国語辞典を元に確認していきましょう。

さく-せん【作戦】
①よい結果を得るために、当面する相手に対してめぐらす、戦う方法についての策略。

定義を確認しただけでは、戦術と戦略との関係性が理解しにくいため、わかりやすくすると以下のように定義できると考えます。

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ここでは作戦を戦術と戦略の中間に置くことにします。(※人によっては戦術よりも細かい決め事などを作戦と呼び、より具体的な手段であることを指す場合もあります。)
私が作戦を戦術と戦略の中間に置いた理由は、捉え方によって作戦は戦術や戦略になりえるからです。また実況や解説が作戦と発言した場合、戦術と戦略の両方を含んでいるパターンが多いと感じたからです。この後の「VALORANTの戦術と戦略」にて詳細は書きますが、VALORANTにおける作戦の役割からも、戦術と戦略の中間が必須かつ最適だとわかるでしょう

日本国語辞典以外にも「NHKの高校講座 保健体育 第24回「体育 理論」スポーツの技術と戦術・戦略」からは以下のような説明があります。
「戦術」:ゲームの中の特定の状況における合理的な効果的な動き方。
「作戦」:「戦術」をあらかじめ計画すること。
「戦略」:長期的な見通しのもとでトレーニングや技術戦術の練習内容、スケジュールなどの決定するための方針。

高校教育にもこのように記載されていることからも、戦術と戦略の間に作戦が当てられるのが妥当だと思われます。

戦術・戦略・作戦の定義づけを行っておくことで自分の考えや意思決定、指導方針、プレースタイル等に大きな影響を与えるでしょう。
それでは、VALORANTにおける戦術、作戦、戦略とはどういったものなのか、チームを構成する上で選手やコーチは何をするべきなのかを説明していきます。


VALORANTの戦術と戦略(と作戦)とは


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